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複雑化する中国人とハードランディング
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2015年01月05日 NEVADAブログ
今の中国をみていますと、かなり複雑化しているのがわかりますが、それを端的に言い表している言い方が中国サイトにあります。
「日本車に乗るのは売国奴、国産車に乗るのは農民、ドイツ車に乗るのは金持ちの愚か者、韓国車に乗るのはタダのばかと蔑まれる」
「ミッション車に乗れば『金がない』、オートマ車なら『低能』と言われる。」
「中国では誰が何をしても攻撃の対象になる。」
「どうして人の心はこんなにも狭くなったのか。」
これを書いたのはある程度資産もあり裕福な生活を送り、子供もいる人だと推測されますが、今の中国人の真実を余すところなく伝えていると言えます。
何をしても攻撃(批判)される
これは多くの一般大衆の不満が溜まり続けていることに原因がありますが、貧富の差が拡大している社会では仕方ない現象とも言えます。
この貧富の差の拡大は世界中で拡がっており、《勝ち組》と《負け組》がはっきりしてきており、しかももとから《負け組》にいたのではなく、もとは《勝ち組》にいたもの(実際はその勝ち組という層にいたと思っていただけなのですが)が気がつけば《負け組》に転落していたとなっている事例が多くなっており、その転落の原因を《勝ち組》が悪いと責任を転化して攻撃をしているのです。
中国では大学を卒業しましてもまともに就職出来ない(大卒に相応しい職業につけない)学生が1000万人以上いると言われており、彼らが《勝ち組》を攻撃していると言われているのです。
今中国は経済・社会の移行期にあたっており、仕事も経済も極めてアンバランスとなっており、国民もバランスを崩しているのです。
頭では中国は高度成長しており世界有数の大国となっていると思っているのに、実際の自分の生活は悲惨そのものではないか、なんだこの格差は、となって来ているのです。
習国家首席はこの事態をどう改善するかですが、やろうとしている政策は極めて明確です。
自分の力ではなく汚いお金(汚職)で富を築いた者を徹底的に追求しその富を没収し、綺麗な富を作り上げてきた中国人の力を借りて、新しい綺麗な富が蓄積される社会を作ろうとするものであり、今の中国では《綺麗なお金》と《汚いお金》という言い方をして、《綺麗なお金》を持つ者を社会の中心に据えようとする動きをしています。
ただ、この政策が成功するには一つ条件がいります。
ハードランディングです。
全ての国民がなんからの犠牲を払う¨仕草¨を見せる必要があるのです。
上の者(勝ち組)も下の者(負け組)も犠牲を払い負担は平等であると見せる必要があるのです。
そして、《負け組》から《勝ち組》になったヒーローを作り上げて《負け組》のガス抜きをする必要があるのです。
ここであれ?と思われた方もおられると思います。
アメリカンドリームです。
¨中国版チャイニーズドリーム¨とも言えますが、このチャイニーズドリームを数万人という単位で作り上げて、社会のガス抜きをすれば中国国内に蔓延する不満をかなり解消させることができます。
さて習国家首席はこれを成功させることができるでしょうか?
夢を中国国民(勝ち組にも負け組にも)に与えることが出来るかどうか、そして汚いお金を積み上げた者をどこまで退治できるか、その手腕は中国の未来に甚大な影響を与えますし、強いては世界経済にも影響を与えることになります。
どのような形になるにせよ、中国経済のハードランディングは避けられませんので、世界金融市場は大激震に見舞われることになるはずです。
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