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写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ
五輪へ“浄化作戦”進む東京 「貧困女子」はますます行き場失う
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/156071
2015年1月4日 日刊ゲンダイ
「失職女子。〜私がリストラされてから、生活保護を受給するまで」「最貧困女子」「シングルマザーの貧困」……14年下半期は、女性の貧困にスポットを当てた本が次々と出版された。
今や単身女性の3人に1人が、年収114万円未満の貧困とされる。
親にも頼れず、就職もままならず……そうした“貧困女子”の受け皿のひとつが風俗業界だったが、今は違う。
「最近は『10人面接して9人落とす』という風俗店もあります。容姿は十人並み以上、就活を経験したおかげで会話も巧みという大卒の風俗嬢が、わんさかいる時代ですからね」(風俗ライター・蛯名泰造氏)
貧困女子の“就職難”に追い打ちをかけているのが「東京五輪」だ。新宿・歌舞伎町の風俗店店長が、こうぼやく。
「五輪に向け、歓楽街の浄化作戦は激しくなる一方です。夜の営業時間を1分でも過ぎたら、警察から風営法違反で警告される。逆らおうものなら即摘発、廃業に追い込まれていきます」
店舗型ヘルスは08年に847店あったが、13年は813店(警察庁まとめ)。ソープもアダルトショップも出会い系喫茶も右肩下がりで数を減らしている。“浄化”がジワジワ進んでいるのだ。
「そのぶん無店舗型のデリヘルが増えましたが、過当競争の上に歩合制なので、月収数万円なんてコもいる。それじゃ暮らせないからと、時給制のピンサロに流れていく。ところが、そのピンサロも浄化作戦で激減。風俗嬢の格差を“風俗カースト”なんて言いますが、落ちるところまで落ちることさえ今はできません」(蛯名氏=前出)
自力で客を探そうにも、出会い系サイトには鬼畜がうようよ。行政に頼るという発想がない貧困女子は、ホームレス状態に。かくして東京五輪に殺される。
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