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アベノミクスに破壊される農家 農政放棄し市場原理導入、米価暴落で農家に壊滅的打撃(Business Journal)
http://www.asyura2.com/14/hasan92/msg/604.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 1 月 02 日 08:28:15: igsppGRN/E9PQ
 

アベノミクスに破壊される農家 農政放棄し市場原理導入、米価暴落で農家に壊滅的打撃
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150102-00010002-bjournal-bus_all
Business Journal 1月2日(金)6時0分配信


 昨年12月14日に投開票された第47回衆議選で、西川公也農林水産大臣が立候補していた栃木県2区の小選挙区選挙で落選し、比例代表で復活当選となった。現職の農水相が落選したのは2000年以来14年ぶりの事態となった。選挙戦最終盤には安倍晋三首相が応援に入り、「安倍内閣において農家の所得を倍増していくという大きな目標があります。この目標に向かって政策をしっかりと進めていく、改革すべきは改革する、この力を持っているのは西川さんしかいないという思いで西川さんに農水相をお願いしたのです」と最大級の持ち上げをしたにもかかわらず、民主党候補者に競り負けた。

 西川大臣は12月16日の農水省での記者会見で、総選挙の結果について次のように言及した。

「ちょうど私、農水相で農政の責任者だと、こういうこともありますよね。それで、農業者、やっぱり不満を私に、みんな、こうぶつけてきたと。こういうことは実感としてありましたね、結果的に。特に、私どもに厳しいなと思ったのは、(コメの)概算金(コメ生産量60kg当たりで農協組織が農家に支払う仮渡し金)払いが、栃木県は8000円なんですね。全国は9000円なんですね。それで、もう、8000円しかもらえないという先入観もあった上にですね。8000円だという声を大きくいう人もいましたので、(略)8000円では再生産ができないと、こういうことが、やっぱり大きな投票行動の一つに現れたと思います。(略)農政の責任者である私に批判が集中、最後には来たなと、こう受け止めてます」

 要するに米価暴落の批判が西川大臣に集中して、落選に至ったということを自ら語ったわけである。

 この米価暴落は昨年9月から猛威を振るった。全国の稲作農家を直撃している米価暴落は、2014年産米の概算金が前年よりも最大で4100円、平均で2000〜3000円も引き下げられ、多くの産地で60kg当たり1万円以下、それも7000〜8000円というかつてない低い水準になっている。この米価水準は、全国平均のコメ生産費1万6356円/60kgの半額以下という水準であるから、生産費さえまかなえない深刻な事態である。

●稲作農家に深刻な打撃

 特に、今回の歴史的米価暴落は、担い手といわれる大規模生産の稲作農家に打撃を与えた。例えば、青森で80haを作業委託等で経営している有限会社では、小作料を支払うと赤字になってしまう事態に見舞われている。秋田の経営面積90haの農事組合法人では、今回の概算金の下落で、法人の年間売り上げは1000万円以上減ると見込まれる。宮城で50haの水田を手がける農事組合法人は、米価による減収は年間1000万円を超える。

 この米価暴落を招いた原因とその被害を拡大させたのが、まさにアベノミクス農政であった。アベノミクス農政は、これまでの自民党農政の延長線上にある。この自民党農政の下で、食糧管理法が廃止され、旧食糧法の計画流通制度や現行食糧法における流通規制が原則撤廃されてしまった。そして、国はコメ買い上げを備蓄目的に限定し、在庫管理も回転備蓄を採用し、一定期間保管した後に飼料米として販売するという棚上げ備蓄の採用を拒否している。また、04年に設立された公益社団法人米穀安定供給確保支援機構も、民間団体で予算も限られており、需給調整を行うには力不足である。結局、アベノミクス農政の下で、コメは市場原理に任されているのである。

 このような中で、11年の東日本大震災以降2年連続の米価の上昇とそれに伴う消費の減退の中で、12年産米と13年産米の過剰米の民間在庫積み上がりの中で、14年産米の暴落は準備された。昨年4月の米穀安定供給確保支援機構の35万トン買い入れも焼け石に水であった。そしてコメの市況見通しがつかない中で全国の農協はコメの概算金を発表し、前述のような事態を迎えたのである。

●交付金の半減と戸別所得補償の廃止

 さらに、アベノミクス農政は、全国の稲作農家を苦境に追い込んだ。民主党政権時に導入されたコメ直接支払交付金1万5000円/10aを半減の7500円にし、1万5000円/60kgより米価が下落した時はその差額を補償する戸別所得補償を廃止し、セーフティーネットを失った稲作農家は、米価暴落の影響を直接受けることになった。

 コメ直接支払交付金の半減と戸別所得補償の廃止による米価暴落の直撃で一番打撃を受けたのが、担い手である農業者だった。彼らの離農が続出すれば、日本農業は崩壊の方向に進んでしまう。

 問題は、どの国でも行われている農産物価格支持と所得補償を政府が放棄していることである。さらに需給調整さえ拒否し、コメの価格形成を市場にすべて任せている点である。いまやアベノミクス農政の看板である農業所得倍増計画は、農村現場では嘲笑の的である。直接支払交付金は4年後には廃止、そして生産調整の5年後の廃止決定を受け、多くの農家が展望を持てなくなっている。

 今回の西川大臣の小選挙区落選は、そういった農業者の危機感と反発の賜物であり、アベノミクス農政に対する厳しい審判ともいえる。

小倉正行/国会議員政策秘書、ライター


 

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コメント
 
01. 2015年1月02日 09:07:17 : DXQgMw84LE
嫌っ、こいつが負けたのはスキャンダルだから
負けたと言っても199票しか変らない

半数の人が自民に投票してるし「農協も含む」
破壊されたいんですよw
どMなんじゃないですかw

世の中金持ちと爺に貢ぎたい人だらけ


02. 2015年1月02日 09:44:17 : GFVdcPriAs
農地を叩き値で買おうとしている資本家がいる限り、農産品は高くしません。

農業を壊滅的破壊し、農地を買い上げる。
わかりますね。

農地の買い占めが完了すると、農産品は急激に上がってくるでしょう。


03. 増税反対 2015年1月02日 13:18:00 : ehcoR2LmdzYII : lP51oLFskQ
地元の農協の前には自民党候補の看板が立ててある。

これを見るたびに農業団体と農家はつくずく救いようのない

生き物だと思う。自民党を応援してきたんなら、TPPも米価暴落も

甘んじて受け入れろと言いたい。それが嫌ならとことん戦えばいいのに、

いつもどっちつかずの曖昧な態度をとっている。

 こんなんじゃ、何時までたっても自民党に馬鹿にされ続けるだろう・・・


04. 佐助 2015年1月02日 15:52:15 : YZ1JBFFO77mpI : cLoPFxP7a2
今年も安倍政権による中小企業と農業切り捨てイジメ政策が始まりますが,少子高齢化や過疎化などから政府に負けない騙されない地方独自の農地改革が必要。

各農協のリストラは進みます,そこで株式化による合併吸収。そして体質改善さらに千倍収穫農業(LED)と大規模農業化の推進を進めなければならない。だが原発から第二産業革命を前倒しなければ何も改善も進歩もしません。原発がネックになっている。

しかしすでに各地で報道されていないが,有志個人による大規模農業化が日本海側の過疎地でも加速しています。そして『国民のため』なら未来を耕す農業ロボット・漁業の現場でIT・ロボット技術化が必然的に進む。

(参考)これはあくまでも参考
農業ロボット、未来を耕す 遠隔操作で完全自動化または半自動化ならコストが安くなる。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6144404
日本の農林水産業の現場に、IT(情報技術)化とロボット化の波が押し寄せている。無人で農作業をするロボット農機やITと連動させた漁業などの技術開発が進めば、生産効率は飛躍的に高まる。少子高齢化に伴い就労人口が減少する中で、技術革新が日本の第1次産業の未来を左右する。(産経新聞)

漁業の現場でも半自動化制御がさらに進む
漁業の現場でIT・ロボット技術 超音波活用、魚種・体長まで探知
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150101/mca1501010500001-n1.htm

これらは一部で,原発やめて第二産業革命が加速すると,量産されるので,コストが安くなる。キン本位制で為替も安定するが石油輸出国も指導者層は分裂に向かう。だが家庭も工場も乗り物も、電子電池電源で動く時代になるので、都市も農業も漁業も本当にかわり、人類は第二次産業革命を謳歌することになる。流通も驚くことになる。


05. 増税反対 2015年1月02日 17:19:33 : ehcoR2LmdzYII : lP51oLFskQ
大規模な農家が増えれば増えるほど、あらゆる面で地域とのつながり

が薄くなり、農家人口も減少してしまいますので、大規模農家が増える事は

地域の崩壊を意味します。

 無人のトラクターが畑を行ったり来たりするような世の中になったら、

日本の農村の風景は薄ら寒いものになるでしょうね・・・


06. 多摩川の河童 2015年1月02日 18:32:57 : KvZoiuaacFByo : Tu17e8yfLM
農業を大規模化すればアメリカやカナダオーストラリア、カナダなどと対等に戦えるというのは幻想です。逆に小規模農業こそが日本の農業を地方を守っていくと考えるべきです。中途半端な集積はより大きな資本の餌食になるだけです。
むしろ都市住民に小規模賃貸して地方と年の住民を結びつけるような試みが必要かと思います。たとえ国家財政が破綻しても、食べるものを生産出来れば生き延びられます。食料、食品グローバル化はモノカルチャーを促進して、経済、気候変動のリスクが高くなります。少量多品種、地産地消こそ生き延びる賢い選択です。

07. 2015年1月02日 18:46:01 : SYOTumjoDs
 自分の首絞める政党を勝たせる農協は自虐趣味。



08. 2015年1月03日 03:32:49 : mEL0WJyEVk
ポスト・フクイチ爆発の時代ゆえ、逆手にとった方策はある。

特に原発設置地域に遠い西日本で
F1作物やモンサント農薬を排除し
自然農法に近い作物。

これを放射能汚染(←天皇が元旦に使った衝撃的文言)してしまった東北・関東の意識の高い人々は、かなり割高になっても喉から手が出るほど、買いたい。

そういう発想の転換が必要。

東北・関東の農家だって厳しいけれど土地を捨てて、北海道や西日本の土地の安い農地を探すことで農業は続けられるのではないか。

グローバリズムとかいう言葉のまやかしで外圧が強いが、じつはあれはモンサントを中心としたアメリカ・有色人種のジェノサイドを狙ったとんでもない人工削減策。


09. 2015年1月03日 03:44:19 : mEL0WJyEVk
人工削減策→人口削減策。
TPPを推進することは農業を含めた日本の崩壊に繋がる。

GMO作物、モンサントを許容した中南米諸国やインドの綿花農家がどうなったかご存じですか。日本はまして、食品添加物の許容が世界でダントツに高い。

有色人種ジェノサイドに、政府は農水省で行っている会合の議事録を全く公開しないことでジャンジャン荷担している。

狂った政府から国民が自分たちを守るには、意識の高い農家の方々の方策が必要。

少々高くても、形なぞ良くなくても、
自然の風味漂う安全な作物を食べたい。
自民党のポスター貼ってないで、国民を救ってくれませんか、農家の皆さん。


10. 2015年1月03日 21:10:38 : EO8ytS4QYC
亡国に 知らず手を貸す お人好し

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