★阿修羅♪ > 経世済民92 > 582.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
アベノミクスの行方(1) 嶌峰義清氏インタビュー(上) 景気停滞は政府の「油断」 もっと早く手を打つべきだった
http://www.asyura2.com/14/hasan92/msg/582.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 12 月 31 日 22:28:05: igsppGRN/E9PQ
 

                景気後退は、政府の油断が招いた...


アベノミクスの行方(1) 嶌峰義清氏インタビュー(上) 景気停滞は政府の「油断」 もっと早く手を打つべきだった
http://www.j-cast.com/2014/12/31224428.html?p=all
2014/12/31 16:30 J-CASTニュース


2014年の国内景気は4月の消費増税後に急ブレーキがかかり、腰折れ感が強まった。その原因は急速な円安進行や原料高などによる物価上昇だったが、13年末には多くのエコノミストらはアベノミクスで、「景気回復」「デフレ脱却」と息巻いていた。

2014年はどこを読み間違えたのか、そして新年、景気はどう動くのか、昨年も見通しを語った第一生命経済研究所の主席エコノミスト、嶌峰義清氏に聞いた。

■遅きに失した日銀の追加金融緩和

―― 2014年に「景気は回復する」とのことでしたが、多くの国民にとっては「実感なき回復」で終わってしまったようです。

嶌峰: 結果的には、4月の消費増税が足を引っ張ったといえます。今回の増税による消費者の負担増は8兆円といわれています。これは1997年に消費税率が3%から5%に引き上げられたときと同じ規模です。周知のように、97年は金融危機の影響もあって景気悪化に拍車がかかり、デフレへの入口になりました。それと同じ程度の負担増があったにもかかわらず、なにも手を打たずにきたことが景気失速の原因といえます。

―― アベノミクスを評価すると、100点満点で何点くらいになりますか。

嶌峰: 2013年は80点。14年は40点ですね。1年目は思いのほか絶好調だったが、2年目は油断して失速したといったところでしょうか。

―― どうすれば、景気は「腰折れ」しなかったのでしょう。

嶌峰: 正しくは、手は打ったのですがタイミングが遅かった。10月末の日銀による追加の金融緩和がそれです。しかし、消費税率の再引き上げの判断を、2014年7〜9月期のGDP(国内総生産)をみて判断するといっていたのに、それまでなんの手も打ちませんでした。
日銀が追加の金融緩和に踏み切ったのは、当時「消費増税への地ならし」といわれましたが、それならなぜもっと早くやらなかったのか。遅きに失したのは日銀、しいては安倍政権に「油断があった」としか思えません。
 そもそも、アベノミクスは「デフレ脱却」が目的ですが、それを短期間に一気にやり抜くことを狙っています。なぜか――。長期間での回復を待っていると、その間に景気を左右する経済環境や金融環境が変わりかねないからです。いまはグローバルな動きを無視できません。国内だけでなく、海外の経済・金融情勢が大きく日本にもかかわってきますから、そういったリスクを抑えるためにも短期決戦しかないのです。

■4月の株価下落が消費マインドを冷やした

―― 2014年の国内景気について、エコノミストはなにを見誤ったのでしょうか。

嶌峰: 一つは米国景気です。2014年は米国景気が立ち直ってくるとみていましたが、1〜3月期の成長が寒波の影響もあって鈍かった。米国の経済成長が本格的に上向いてきたのは、4〜6月期以降です。米国経済は中国やアジア、欧州の景気をもけん引しますから、米国景気の立ち遅れが結果的に日本にも響いたといえます。

―― 実質賃金が上がらなかったことで、消費マインドも上がらなかったとの指摘があります。その点はいかがでしょうか。

嶌峰: たしかに、その影響がないとはいえません。ただ、給料と物価の関係で、アベノミクスが大きく貢献した2013年をみると、給料は1%程度上昇。その一方で、物価は約3%上昇しました。その差は2%(ポイント)ありましたが、それでも消費マインドは上がり、モノも好調に売れました。
ところが、2014年の給料の上昇は0.5%。政府が経営者の尻を叩いたものの、結果的に前年(13年)ほど上がりませんでした。一方、物価は3.0%も上昇して、その差は2.5%(ポイント)に広がりました。
とはいえ、前年と比べてわずか0.5%の差で消費が冷え込むことも考えにくい。では、消費マインドがさえなかった原因はなにか――。それは4月の消費増税後に株価が下落したことにあるとみています。13年は年間を通じて株価は右肩上がりでした。株価は景況感に大きく影響します。株価への不安が(消費マインドにとって)大きかったといえます。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 佐助 2014年12月31日 23:42:59 : YZ1JBFFO77mpI : cLoPFxP7a2
驚いた
「油断」?
逃げるエコノミマストたちとぼんくらのエコノミストそして御用エコノミストたち
消費者の所得は増やさないまま、生産工場を海外に移転すれば、消費者物価のインフレは発生しない


1929〜32年に姿を現した第一次世界金融大恐慌は世界通貨のポンドからドルへの移行が根因。 2007〜10年にスタートとしている第二次世界金融大恐慌は、ドル一極からユーロ・円三極への移行が根因が見えないのだ。

しかもバブルは国ごとに時差と姿を変えて発生する。これは、過去のバブルの反省から、投機の主役や方式を変えるためだ。そして日本のマスコミとエコノミストは、外国不動産の投資信託への組入れ解禁や、外国の国家ファンドの投資を救世?として歓迎しているから不思議だ。1929年のNYの大暴落は、外国投資の利己的行動によって、避けられなかったのである。

エコノミストにはバブルの発生が予知できないのは、経済学の常識では、バブル的思考と行動と、日常生活の思考と行動とが区分できないためだ。そして紙幣を土台とした金融商品は、自然に信用を膨張させバブルを発生させる。人間はバブルから教訓を学び、二度と繰り返さないように、制御コントロールしようと努力する、だが、バブルは姿を変えるために、その破裂を予知できない。

エコノミストやインフレ待望論者は、インフレを起こせば、国家や企業の赤字は、手品のように消えてなくなる。と同時に、利益のない低価格に悩む企業を助けられるという妄想を抑えることができない。

金融商品と原材料の値上がりを放置しながら、消費者の所得は増やさないまま、生産工場を海外に移転すれば、どうなるか? その答えは、国内市場が縮小するため、消費者物価のインフレは発生することができない。そして、輸出の好調のセイで、3年半ごとの景気循環さえ見えなくなる。だから、戦後最大のいざなぎ景気を越えた、と?張できる。こうして、エコノミストの目には、バブルの膨張が頂点に近づく足音は、匂いはしても聞こえない。

マンガ資本主義の常識は「自由な貿易と内外投資が、世界市場を拡大させるので、バブルは絶対発生しない」と確信している。この常識は、第一次世界金融大恐慌の体験から、世界のエコノミストが、全員一致して受け入れたアト知恵の金科玉条になっている。

60年〜80年代の日本は、10年間に物価は倍増したが、消費者の購買力も倍増したので、万事めでたしとなった。そこで、75%の日本人が、中流階級になったと幻覚できた。この幻覚を再現するのに、インフレが必要だと、エコノミストは妄想を隠さない。

消費者の購買力を縮小させたまま、人為的にインフレ発生させ、国家と企業の悩みを解消したいというインフレ待望論者の妄想は、雄鶏の首を締め殺せば、早起きから開放されると考えたイソップ物語の寓話とそっくりではないか!

信頼感などが永遠につづいたためしはない。バブルは、信頼感を崩壊させる事件を連続させる。そのため、世界で膨張する巨大なドルのマグマは、地震や火山の爆発のように、出口を求めて徘徊する。

金融商品や日常生活商品のバブルに巻き込まれて損しなかった貧乏人も金持ちも、あらゆる経済指数(生産・販売・雇用・投資・貿易)が三分の一以下に激減する世界的金融大恐慌の影響から逃れることはできない。

前回の80年代のバブルの崩壊では、日本の企業は売上を三年間で半減させた。そして、不動産価値は十分の一以下になった。だから、不動産暴落の打撃が軽微だった企業は、輸出入を拡大し、店舗を拡大して成長することが可能だった。しかし、売上を越えた借金を、不動産価値で支えていた有名企業は、政府のてこ入れにもかかわらず、2017年以降に消滅する。そして、生き残った企業も、既存店の売上や国内販売の売上高の低下を解消できないまま、経済指数三分の一以下という長期不況に突入しなければならない。

第二次世界金融大恐慌や世界経済全体に波及するバブルの発生なんて、想像することができない! 確かに、バブル的匂いはするが、いずれの国も、前回のバブルの体験から、賢くなっているハズだ。万が一破裂しても、その影響は限定され、景気は軟着陸できるに違いない。そう、エコノミストたちがそう考えるのも無理はない。

第二次世界金融大恐慌のスタートが、2007〜10年に不可避なのは、人間がバブルに巻き込まれ財産を失うのも、ムズムズ(機会損失)の心理法則に支配されるためだ。

エコノミストはムズムズの法則によって「買わなければ損する」と考え、「買わない方が得する」とは考えない。ニュートンやケインズなどの冷静な科学者やエコノミストたちも、このムズムズを抑えられず、バブルに巻き込まれた。金融商品でも日常生活商品でも、この機会損失の心理が、上昇すれば永遠に上がり、下降すれば永遠に下がるという脅迫心理とペアになり、投機の底無し沼から脱出できない。そのため、破産が避けられなくなるのだ!

1929年、バブルの匂いに気がついていた人は多い。だが、経済のどの指標も好調であり、あのモルガン商会が株を暴落させるハズが無い、と誰もが信頼し切っていた。だが、10月25日、暗黒の木曜日を迎えた。しかし、ソ連の世界景気予測研究所のヴァルガ博士さえ、米国はスグに株価も景気も回復すると断言した。だから、この日を運命の節目になるなどと予想した人はいない。

エコノミストたちは、金融システムは、その十分の一以下の信用通貨で運営されているので、一斉に取り付ければ、中央銀行でも払えないという事実を告知することが、取り付けパニックを避ける最大の防止策であることを認識すべきなのだ。

ところが、取り付け騒ぎの経験から、日本政府は一千万円以下の預金を払い戻すルールを採用すれば、取付け騒ぎは発生しないと錯覚してしまった。だが、銀行や証券会社が倒産すれば、短期間でも、死に金(引き出せない預金)を発生させる。死に金はビジネスを破産させる。そして、1500兆円の国民資産は、投信に傾斜すると、投信の解約は、早い者勝ちとなるため、取り付け騒ぎの発生は不可避となる。

世界のエコノミストの中に、紙幣とキンを交換する第一次金本位制を復活させるべきだと?張する人はゼロである。再び、国と国の貿易赤字の決済にキンを使うべきだと?張している人もゼロである。だが、各国の通貨の発行限度の尺度としてキンを使うべきだという?張は、ドルが暴落するたびに、米国財務省内で議論される。その目的は、崩壊しつつあるドル本位制度をテコ入れする選択肢の一つとしてだ。だが、金利を上げて、貿易黒字国からドルが還流されると、この案はお蔵入りになってきた。


世界の準備通貨と各国の保有する国債で、ユーロがドルを上回ると。ドル暴落は不可避となる。そこで、米国は「保有しているキンを尺度に通貨を発行する」キン返り政策を採用せざるをえない。こうして、ニクソンのキン離れによる為替フロート制は終わる。そして、世界の為替システムは、まず、ドルとユーロ通貨に各国がリンクする固定レート時代へ移行する。次に、国家がキン買いの?役となるキン獲得競争の勝者が三極目&四極目の世界通貨となる。そして1ドル200円は楽に超える。日本のエコノミストたちはどう弁解するのだろうか,「油断」?アベノミクスの株価バブルと金融緩和,円安でそんなこと初めから分かっていたはずです。エコノミストたちと御用学者が騙して嘘つき儲けようと企んだことがすでに流れていた。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民92掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民92掲示板  
次へ