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QBハウスの店舗(「Wikipedia」より)
QBハウスが世界進出加速でグローバル企業に変身?あの豪腕投資家が挑む
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141231-00010002-bjournal-bus_all
Business Journal 12月31日(水)6時0分配信
投資ファンドのインテグラルが、低価格のヘアカット専門店QBハウスを運営するキュービーネットを買収する。買収額は負債を含めた総額で100億円を超える見通し。
キュービーネットは1995年12月に創業。同社が展開するQBハウスは、「10分、1000円」という短時間かつ低価格で散髪ができることが人気を呼び、全国に拡大した。2014年4月の消費増税を機に、内税から外税に変わったため現在の料金は1080円だ。
QBハウスは、国内だけでなく東南アジアにも進出している。6月末時点で国内に480店、シンガポールや香港など海外に85店を展開。国内外合わせた年間利用者は、のべ1700万人といわれている。当初はニュービジネスとして評価され、これまでに何度となく株式上場が取り沙汰されてきた。医療機器を扱う商社マンだった創業者の小西國義氏は、上場を果たせないまま06年に保有株をオリックスに売却してキュービーネットの経営から手を引いた。そしてオリックスも株式公開(IPO)を目指すとしていたが空振りに終わり、10年に保有株を日本最大のベンチャーキャピタルであるジャフコに売却して経営から撤退した。
11年7月、ジャフコの子会社であるジャフコ・エスアイジーNo.11はキュービーネットを吸収合併し、自社の商号をキュービーネットに変更した。その後、ジャフコもIPOを計画したが日の目を見なかった。キュービーネットは非上場企業のため財務諸表を公開していないが、人件費が大半を占める労働集約的な理髪チェーンである。上場基準をクリアできる利益を上げていないのでないか、と見られている。ジャフコもまた株式公開をあきらめ、売却先を探していた。
インテグラルは買収後、QBハウスをロンドンやニューヨークなど欧米へ積極的に出店する。3年程度かけて収益力を強化した暁に、IPOによってリターンを得る計画だ。
●M&Aのプロが上場を目指す
インテグラルはM&A(合併・買収)の助言で長年の実績がある佐山展生氏が率いる投資ファンドだ。佐山氏は、京都大学工学部高分子化学科卒。大手繊維事業会社の帝人でポリエステルの新製品の開発に従事する技術者だったが、87年に畑違いの三井銀行(現・三井住友銀行)に転職し、M&Aアドバイザリー業務を担当した。その後、94年に米ニューヨーク大学でMBA(経営学修士)を取得し、ニューヨークで三井銀行の米州部M&Aチームを統轄した。
その佐山氏が金融界で名を知られるようになったのは、97年の日本債券信用銀行(現・あおぞら銀行)の倒産時だ。日債銀の子会社で1兆円の負債を抱えて破産したクラウン・リーシングの営業譲渡を手掛け、約3000億円の不良債権を日本で初めてバルクセール(入札)により約3カ月で売却した。バルクセールとは不良債権をパッケージにして「まとめ売り」することだ。佐山氏のやり方が、今日の日本の不良債権処理バルクセールの起点となった。
佐山氏は05年のライブドアとフジテレビジョンによるニッポン放送争奪戦が起きた時、テレビ番組にコメンテイターとして登場し、M&A用語をわかりやすく解説してその名が世間に広く知られるようになった。敵対的買収に対抗するため、買収されそうな企業をサポートする「ホワイトナイト(白い騎士=友好的買収者)」というM&A用語が世間で知られるようになったのもこの時だ。
インテグラルは07年9月に設立。これまでに、不動産仲介大手のアパマンショップホールディングスや衣料品製造・販売のヨウジヤマモトに投資した実績があるが、これまでどの企業も成し得なかったQBハウスのIPOにこぎ着け、リターンを得ることができるのか。インテグラルの手腕の見せ所といえよう。
編集部
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