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ユニクロ、悲観論を裏切り続けた驚異の「大ボラ経営」 5兆円企業目指し世界をのみ込む
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141230-00010000-bjournal-bus_all
Business Journal 12月30日(火)6時0分配信
2010年12月10日、日本電産社長の永守重信氏が「ほら吹き三兄弟」と呼ぶソフトバンク社長の孫正義氏、ユニクロを展開するファーストリテイリング社長の柳井正氏、そして永守氏自身の3人が食事を共にした。
3社はいずれも「世界一」になるという目標を掲げている。日本電産の15年度の売上高目標は10年度の3倍の2兆円。ファストリの20年度のそれは6倍の5兆円。ソフトバンクに至っては30年後の時価総額を60倍以上の200兆円にするとしている。
永守氏は柳井氏と10年来の付き合いで、5年前に柳井氏を通じて孫氏とも親交を結んだ。01年からソフトバンクの社外取締役を務めている柳井氏は「経営の先生と認める2人の話を、じっくり聞いてみたかった」と言い、東京・代々木の自宅に2人を招いて会食した。最初から最後まで永守氏と孫氏がしゃべりまくり、23時を回ってようやくお開きになった。
永守氏はこの集いの様子を「週刊東洋経済」(東洋経済新報社/11年2月19日号)で「孫さんはほら吹きの大学生、柳井さんが高校生なら、僕は小学生や」と愉快そうに分析してみせた。
●緩まない成長へのスピード
それから4年。14年10月9日、ファストリは国際会計基準を適用して初めてとなる14年8月期連結決算を発表した。席上、柳井氏は「3年後の売上高2.5兆円、20年売上高5兆円、営業利益1兆円」の達成に向けた取り組みを明らかにした。
14年8月期の売上高は1兆3829億円、営業利益は1304億円。ちなみに国際会計基準では特別損失分が営業損益に含まれるため、営業利益は日本基準の1486億円より少ない。東京五輪が開催される20年に、売上高は4倍弱、営業利益は8倍弱の数字を達成するという高い目標だ。
かつてファストリの連結売上高が4000億円程度の時、同社は「10年の売上高1兆円」という目標を掲げた。当時は海外事業につまずいていた時期だ。メディアや小売業のアナリストたちは「柳井氏がまた、大きな花火を打ち上げた」と冷ややかな反応をみせ、誰も達成できるとは思っていなかった。
そんな見方をはねのけるかのように13年8月期、目標時期は3年ずれたものの売上高1兆円を達成した。そして今、売上高5兆円、営業利益1兆円の目標を掲げるが、前回同様に、その実現可能性について懐疑的に見る向きも多い。
●苦戦のグローバルブランド事業
14年8月期連結決算で、売上高5兆円の目標達成に向けての課題が、はっきり見えてきた。国内外でカジュアル衣料チェーンを展開するユニクロ事業は増収増益と絶好調だったが、買収した海外ブランドをテコにしたグローバルブランド事業は軒並み苦戦を強いられ、減益となった。
12年末に250億円で買収した米高級ジーンズ「Jブランド」は高収益ブランドの触れ込みだったが、赤字継続のために127億円の減損損失を計上した。また、仏ランジェリーブランド「プリンセス タム・タム」、米ファッションブランド「セオリー」も振るわず、減益となった。
ファストリは売上高5兆円達成に向けて、今後3年間でグローバル規模の取り組みを強化する。「ファッションとビジネスが結びつく場所」という発想からデザイン本部はニューヨーク、次世代ビジネスの本部はサンフランシスコ、文化情報を発信する本部はパリやロンドンに移すことを検討しており、世界で活躍する人材の確保や世界最高水準のサプライチェーンの構築を目指すという。
早速、決算発表に先立つ10月7日、世界的クリエイターのジョン・C・ジェイを新設するグローバルクリエイティブ統括に起用することを明らかにした。同氏はグループ全体の商品デザインからマーケティング、プランニングを含むクリエイティブ部門をグローバルで統括する。
一連のグローバル規模の取り組みが実を結べば、批判的なメディアや柳井氏の経営手法に厳しい視線を向ける小売業のアナリストたちを黙らせることができそうだ。
編集部
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