01. 2014年12月29日 16:41:12
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完全に破綻…愚策アベノミクスを続けるほど景気は悪化する 2014年12月26日「すがすがしい気持ちで今日を迎えた」――25日に官邸入りした安倍晋三首相は記者団の問いかけに、そう答えていた。いつもは無言で素通りするくせに、よほど上機嫌だったんだろう。「俺は勝った」と言わんばかりの得意げな顔。違和感を覚えた国民は多かったはずだ。 24日の第3次安倍内閣発足の会見の時もそうだった。 「アベノミクスの成功を確かなものにするのが最大の課題だ。さらに進化させていく」「強い経済を取り戻す必要がある」と大見得を切ったが、自信に満ちた表情を見ていると、ムナしいというかバカバカしくなる。 そりゃそうだろう。アベノミクスは進化させるどころか、すでに破綻しているのだ。 一昨日に発表された帝国データバンク大阪支社の意識調査によると、今年が景気の「悪化」局面だったと答えた企業は約29%と、前年の8%から3.6倍も増えている。一方「回復」は7%で、前年の4分の1だ。来年の景気の見通しも、「悪化」(26%)が「回復」(14%)を大きく上回っている。 さらに、景気の懸念材料は「円安」の55%が最多。次いで「原油・素材価格高」の46%と、まさにアベノミクスの悪影響を懸念する企業が半数を占めた。 「黒田バズーカだ何だと今まで2年もやってきた結果が、これです。いくら続けても景気を悪くするだけというのが、大多数の中小企業の本心ですよ」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏) 慶応大の井手英策教授(財政社会学)も25日付の毎日新聞で<小手先の延命策はだめ>と、こんなことを言っていた。 <アベノミクスは表面上うまくいっているように見えるが、実体は怪しい。望ましい物価上昇とは、雇用が増えて賃金が上がり、消費が拡大することから生まれる。だが、安倍政権では非正規雇用だけが増えた> 前出の帝国データの調査でも、景気回復に必要な政策の上位3つは「個人消費拡大」「所得増加」「個人向け減税」だった。それなのに安倍首相は増税で消費を冷え込ませ、円安で実質賃金を減らし、法人税減税を進める。真逆のことをやって得意げな顔をしている。間抜けと言うほかない。 ■御用メディアは日銀副総裁のヨイショ記事掲載 ところが、御用マスコミはどうだ。この期に及んで安倍首相をヨイショしている。25日付の日経新聞は「『レジーム転換』が効果発揮」と題した岩田規久男・日銀副総裁のアベノミクス礼賛原稿を、デカデカと掲載。その中にこんな一節があった。 <「非正規雇用が増加しただけで、正社員は増えていない」という批判がある。しかし、たとえ非正規雇用であっても、多くの不就労者が職に就き、賃金収入を得られるようになったことは高く評価されるべきである> 何たる上から目線。年収2700万円超の日銀副総裁には、その10分の1ももらえず、絶望している非正規労働者の実態が理解できないらしい。それどころか安倍政権は労働者派遣法改正で、派遣期間の上限の撤廃を画策。派遣社員は派遣のままにして、非正規雇用を増やそうとしている。 「地方経済を疲弊させ、弱者を貧困の泥沼に追い込んでいく。アベノミクスが失敗だったことは明白ですが、選挙に勝ったからと浮かれていられる安倍首相は、貧者の苦しみに考えが及ばないのでしょう。妙に高揚した会見の姿は、彼の傲慢な性格が表れていると思います」(政治評論家・森田実氏) アベノミクスのペテンは来年以降、さらにハッキリする。こんな愚策が続いたら、庶民生活はメタメタだ。 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156059/1 |