１２月２９日、米原油先物が１ドル上昇して１バレル＝５５．７３ドルを付けた。リビアの主要石油輸出ターミナルで発生した戦闘で、タンクをロケット弾が直撃し、２日分以上の生産量が失われたと伝えられたため。写真は中央政府を支持する勢力の兵士。２８日撮影（２０１４年　ロイター/Esam Omran Al-Fetori）

米原油先物が上昇、石油タンクへの着弾でリビアの供給に支障
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0K702020141229
2014年 12月 29日 10:45 JST

［２９日　ロイター］ - 米原油先物CLc1が２９日、１ドル上昇して１バレル＝５５．７３ドルを付けた。リビアの主要石油輸出ターミナルで発生した戦闘で、タンクをロケット弾が直撃し、２日分以上の生産量が失われたと伝えられたため。

リビアでは中央政府を支持する勢力と、首都トリポリを掌握したイスラム系勢力の対立が激化。国営石油公社によると、先週、エスシデル港にあるタンクにロケット弾が着弾し、８０万バレルの原油が失われた。

同港への攻撃への報復として、中央政府に忠誠を誓う部隊は２８日に西部のミスラータを標的に空爆を実施した。

コメント

01. 2014年12月30日 00:26:11 : ytIWoEzSFI カダフィ大佐を力づくで倒した結果が、この無法地帯化だ。貧しいベドウィン出身だったカダフィ大佐は、米英の傀儡と化していたイドリス王を無血クーデターで追放し、実験を掌握した。そして米英が我が物にしていた油田を国有化し、米英の軍事基地も撤退させた。豊富な石油収入は、国民の福祉に分配。この結果、リビアの一人当たりの国民所得は、実に1万4000ドルに達した。 何しろ医療は無料だし、学費も無料。外国に留学すれば、政府が支払ってくれる。国民が自動車を持つのも、補助金が出る。医療費が高くて医者にもかかれないアメリカとえらい違いだ。 そのリビアが倒れたのは、友好国のロシアがベドヴェージェフ大統領だった時代だ。プーチン氏はその当時、首相であった。このため、充分な支援が出来なかった。リビアを失ったロシアの痛手は大きく、この経験がシリア支援に生きていると思う。しかし、稀代のカリスマであったカダフィ大佐を失った痛手は大きすぎる。ベネズエラのチャベス大統領も事実上殺されたが、本当に惜しいです。 カダフィ大佐を失ったリビアは、今やメル・ギブソン氏主演の映画、マッドマックスと同じ状況になってしまった。もしくは北斗の拳か。このリビアの混乱を収拾することは容易ではない。笑い者になるのを恐れずに言うならば、救世主たる英雄が出なくちゃならないね。カダフィ大佐の再来のような人物が。

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