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生き馬の目を抜くような資本主義から恩恵を得る単純な方法
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2014年12月28日 Darkness - ダークネス
2014年はアメリカ株も日本株も大きく上昇した。円安も急激に進行し、2012年まで80円台だったのが嘘のような状況になっている。
この頃、「もっと円高になる」とわめいていた人が軒並み馬鹿扱いされるようになり、実際に円をショートしていた人は破産していった。
日本は2013年から金融緩和が行われており、2014年4月からは消費税も8%になった。実際にその施策によって円安が進行し、「予定通り」のインフレが来ている。
インフレになると理論的に株価は上げる。今後インフレが進行するというのであれば、株式市場は基本的に上を向く。
しかし、世の中は何もかもがきれいな右肩上がりの一直線で進行するわけではない。怒濤のように上がって行く時期もあれば、停滞する時期もある。また、何の理由もなく大暴落する時期もある。
何がどの順番で、どのように来るのか、誰にも分からない。現在も、やはり多くの人が「もっと上がる」とか「大崩壊する」とか言い始めている。そのどちらも信じてはいけない。
■未来のことは、誰も、何も、分かっていなかった
長期的に株式市場が上を向くと分かっていても、短期・中期でどうなるかなど、誰にも分からない。誰かが株式市場の動きを予測しても、現実は常に予測を裏切り続ける。
なぜ株価予測を信じてはいけないのか。それは、世の中がどう動くのか、どんな事件が起きるのか、どんな統計が待っているのか、何ひとつ「決まっていない」からである。
そもそも予測や推測ができていたのならば、2012年11月の時点で「円を売れ、株を買え」と言っていたはずだが、その頃、「誰も」そんなことは言っていなかった。
さらに、円がここまで早いスピードで対ドル120円になるとも誰も予測しなかった。誰も、何も、分かっていなかったのだ。
それなのに、そんな人たちが「今後上がる、下がる」と言ったところで、その通りになるとはまったく保証できないのである。
「5月に下がる」だとか「7月に暴落が来る」とか、相変わらず予言するような人もいるのだが、間違いなく頭がおかしい人たちなので、相手にしない方がいい。
そんなことが分かっていれば、空売りして巨額の儲けが転がり込み、新聞の一面を飾る大金持ちが生まれる。そうならないのは、誰も分かっていないことを適当に言っているからだ。
誰も未来を正確に当てることはできない。
「上がる可能性が高いが、下がることもある」と言えば、100%当たる推測になるが当たっても意味がない。それは、単なる詐欺師の口上と同じである。そう考えれば、上がる下がるを予測して株式投資をしても意味がないことが分かってくる。
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