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・昨年12月の新規公開株には低調なスタートとなったが、今年に入って高パフォーマンスを記録するケースもあった(写真は今年の東証大発会、撮影:尾形文繁)
12月の新規公開株で来年爆裂する銘柄、ありますっ!
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141223-00010000-shikiho-biz
会社四季報オンライン 12月23日(火)16時10分配信
12月は例年IPO(新規株式公開)が集中する。2014年の年間IPO数は77社だが、そのうち12月は月間28社。しかも、今年の12月のIPOは11日から始まったため、大納会までの13営業日に28社が詰め込まれた。平均で「1日2社以上」のペース。それはもう、社名を覚えるだけで精いっぱいだし、正直、筆者は半分くらい社名も忘れた勢いでここまで来ている。社数の多い12月のIPOを、お世話になっているベテランの市場関
係者は「福袋」と呼んでいた。
ここまでのIPOは、初値から高値をつけるまでの時間が非常に短い“チョッパヤ天井”が続出している。こちらは1週間が経過した19日時点でも大きな変化はないといえる。
ただ、公開規模の大きな会社が続いたせいもあるが、初値形成時点の過熱感がかなり低くなってきた。12月第2週に上場した5社の初値騰落率(公開価格に対する初値の変化率)平均はプラス196%だったのに対し、先週12月第3週に上場した14社の初値騰落率平均は+プラス44%だった。テクノプロ・ホールディングス(6028)、SFPダイニング(3198)など4銘柄の初値が公開価格割れ。“チョッパヤ天井”が相次いだことで、「初値を買う」という投資行動に対するモチベーションが急降下した影響は大きいといえる。
この現象、実は毎年12月に起きていることでもある。IPOが矢継ぎ早に登場することで、1社に対する注目度も、初値買いの資金も分散する。年末にかけて日を追うごとに初値形成時の過熱感が和らいでいくのだ。
ダイキアクシスの株価は年間で86%上昇、市場も東証1部へ変更に
■12月のIPO銘柄は「福袋」
昨年12月にも17社のIPOがあったが、今年と同じく12月第3週に異変が起きた。昨年は12月18日、19日に2日連続で4社ずつが上場した。このうち、18日に上場したアビスト(6087)が公開価格と同値で初値を形成。
その前年の12月20日以来、ほぼ1年にわたって続いていたIPOの連騰記録がストップしたのがこの時だった。
また、同日に上場した4銘柄のうち、マザーズに上場したシグマクシス(6088)は公開価格比10円高の3020円で初値をつけた。初値人気の高い東証マザーズ銘柄では珍しいほど初値が上がらなかった例として当時、話題になった。さらに、その翌日19日に東証2部に上場したダイキアクシス(4245)も低調なスタート。初値は公開価格を3.9%上回る水準にとどまった。同日に東証2部に上場したウィルグループ(6089)は公開価格を4.2%下回り、2014年IPOで唯一の公募割れ。今年と同様、初値形成時の過熱感はかなり薄らいでいたのである。
ただ、この埋没感というか、注目度と短期資金の分散で“小さく始まる”銘柄が生まれ始めることこそ、12月のIPOが「福袋」と言われるゆえんである。開けてみないとわからないが、中には掘り出し物が入っているはずなのだ!
初値がついた直後から爆裂的に上昇する銘柄は多いが、昨年の12月IPOで最も爆裂したのは、マザーズ銘柄ながらほぼ同値で寄り付いたシグマクシスだった。これは、初値が安くついたことが大きかったのだろう。年明け1月8日にかけて「わずか10営業日で初値の3.5倍」(!)になったのである(その後は逆の意味で最も爆裂しているが……)。
また、1年後の現在の株価と比べた場合、昨年12月のIPO17銘柄で最もパフォーマンスの良かったのがダイキアクシスである。初値形成時にはノーマーク状態というか、埋没していた銘柄だが、1年後の先週19日の終値は初値より86%も高い水準に位置している(分割調整後)。ダイキアクシスは東証2部上場からちょうど1年経過した同日、東証1部へ市場変更となった。
今年の12月IPOについては、昨年より社数がはるかに多いこともあって、記憶のかなたに早くも消えつつある銘柄も多くなっているかと思われる。しかし、だからこそチャンスであり、福袋としての面白みも満載なのではないかと期待している。
今年の12月IPOについて、こう宣言したい。
「爆裂する銘柄、ありますっ!」
1年後、「爆裂する銘柄は存在しなかった」なる会社四季報オンライン編集部による検証結果が出ないであろうことを信じて、2014年最後のコラムとしたい。
(おしまい)
株式コメンテーター・岡村友哉
株式市場の日々の動向を経済番組で解説。大手証券会社を経て、投資情報会社フィスコへ。その後独立し、現在に至る。フィスコではIPO・新興株市場担当として、IPO企業約400社のレポートを作成し、「初値予想」を投資家向けに提供していた。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
岡村 友哉
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