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現在のカメラは、日本の技術がないと作れないとも言われている。日本人の狂気なまでのこだわりが現代文明の最先端を支えている。
日本人や日本企業の生き残りは、日本人の気質に従うことだ
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2014年12月22日 Darkness - ダークネス
日本の文化は、改善・改良の連続から生み出されたものが多い。また日本企業が作り出す製品も、そこにあるものを改善・改良しながら良くなっていくものが多い。
日本人はどんな些細なものでも、長い時間をかけて、ありとあらゆる部分を磨き上げる。たゆまぬ改善をしていくことで、最後には極上のものに昇華させる。日本人は、そのような才能を持っている。
日本人のビジネスマンは、金を稼いで酒池肉林の贅沢に耽ることよりも、むしろ一生をかけて自分の対象としている仕事や製品を極限まで磨くことに喜びを感じる。
アフリカ女性のウィッグは、実は日本製の会社が作り出した製品が大絶賛されているのだが、それは日本企業が改良に次ぐ改良で作り上げた質の高い合成繊維で作られたものが絶大的に支持されているという。
サウジアラビアで着られる民族衣装の生地「トーブ」もまた質の高い日本製が圧倒的な人気で、最高ブランドが現地産ではなく日本産なのである。
多くの日本人が知らないところで、日本人が作り出すものはその最高品質で支持されている。
■どれもが最高級の品質となって絶賛されていく
カメラ、フィルム、レンズ、炭素繊維、ファスナー、スナップ・ボタン、ネジ、タオル、工具、刃物……。
日本人は、本当に何気ないものを狂気を感じさせるまでに改善・改良した結果、そのどれもが最高級の品質となって、世界中から絶賛されるようになっていく。
こうした「改善・改良」はトヨタのものがよく知られていて、今やトヨタの「カイゼン」は国際的に通用するビジネス用語となっているが、カイゼンはトヨタだけのものではない。
多くの日本企業とその経営者は、方向性はトヨタとまったく同じ「改善・改良」にある。
トヨタは、日本人が昔から持っている「改善・改良」を、とことん突き詰めてひとつのビジネス・モデルにして成功した企業だが、それは日本企業の特性であり、日本人の特性である。
逆に言えば、日本人が最もしっくりくるビジネス・モデルがここにある。日本人が無理なく理解できるビジネス・モデルもここにある。
他の会社が儲かっているからと言って、その会社をワナにかけて買収したり、その会社の製品をパクって安物を大量に流して儲けたり、金融でバクチのような投機を行って利ザヤを得るようなビジネスは、日本人に合っていないことが多い。
そういったビジネスを好む民族はまた別にいる。場合によっては日本人の気質とはまったく相容れないビジネス・モデルを好む民族もいるのである。
日本人が無理して、そんな苦手なビジネス・モデルを真似ても、それが得意な民族にしてやれれるのがオチだ。
■民族が得意とするものと、苦手とするものがある
分野によって、その国の民族が得意とするものと、苦手とするものがある。
ユダヤ人は金融が得意で、アメリカ人が革新が得意で、日本人が改良が得意というのは、ややもすればステレオ・タイプであるとして、あまり好まれない見方だ。
それでも全体を俯瞰して見れば、民族特有の「傾向」がある。それは紛れもない事実だ。その国の文化や国民性が、ビジネスの方向性に影響を与えているのである。
多くの人間は自分の民族性に合ったビジネスの方法論が一番うまく馴染める。それに戸惑わない。そして、一番うまく運用できる。つまり、それが一番成功しやすい。
もちろん、民族性がそうだとしても、自分の気質や性格がそれに合わなければそれまでだが、合わないことよりも合うことの方が多い。
日本人は、自分の対象を改善したり改良したりして「良いものにしていく」という方法論が一番しっくりと合う。そして、それが日本人に富をもたらしてきたという実績もある。
だからこそ、私たち日本人が自分の人生で最も「生きやすい」のは、目標にあらゆる創意工夫、改良、改善を組み込んで、とにかく、今よりも良いものにしていくことであると言える。
日本人にとって、改善・改良を重視するのは当たり前だと思うが、当たり前だと思うのは日本人だけで、他の民族はそう思っていない。
たとえば、中国では改善・改良するよりも、いかに今あるものから利益が出せるのかを優先するので、利益が出れば粗悪品でも何でも良いという発想になる。
品質にこだわるのではなく、儲けにこだわるので、粗悪品でも売れれば中国人にとって「良い製品」なのである。日本人とはまったく違う。
■気質に合わないビジネスは定着しない
世界はグローバル化しており、多くのビジネス・モデルが日本に上陸した。
利ザヤを取って儲けるビジネスや、粗悪品を売って儲けるビジネスや、儲かっている会社を買収して自分のものにするビジネス等、いろんなものが入ってきた。
しかし、結局のところ日本人の気質に合わないビジネスは日本では定着しない。無理に、それを日本人が扱ってもうまくいかない。
逆に日本の「改善・改良」を海外に持って行っても、その国の民族に合わなければ、監督をしている日本人がいなくなった時点でそれは消えていく。合わないものは、定着しない。
そう考えると、これからの日本企業がグローバル化した世界で生き残れるのは、まさに日本人に合う「改善・改良」に邁進している企業であるということが分かる。
日本人の経営者が、日本人の従業員を使い、愚直なまでに日本的な改善・改良をしている企業が、世界的に支持されていくことになるし、日本人も誇れる企業になる。
また個人個人も、日本の特性である「改善・改良」が活かせる部分で人生を送っている人が、成功確率も高く、精神的な満足度も高いと言える。
日本人のDNAを継承し、日本人として生まれ育ったら、知らずして思考や感情や気質は日本的なものになり、それが日本人的な行動へと結実していく。
それが自分の身体の中に流れる大河のような行動原理なのであれば、それに沿って生きるというのが一番「生きやすい」し、「成功しやすい」のは、考えてみれば当然であると言える。
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