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共働きにメリットを感じる高齢者の割合とその内訳
「共働きシニア」が増え続ける理由
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141221-00010008-dime-soci
@DIME 12月21日(日)15時40分配信
総務省の労働力調査によると、2014年4〜6月の「共働きシニア」(農林業を除く)は前年同期比11.9%増の66万世帯となり、過去最高を更新した。夫婦ともに働いている世帯のうち妻が65〜74歳の世帯でみると、「共働きシニア」はこの10年で30万世帯近く増えており、高齢の夫婦8世帯に1世帯が共働きの計算となる。共働き世帯が増えた主因は、働く高齢女性の増加。高齢化に伴い65歳以上の就業者は前年同期から7.7%増え、女性の伸びが9.8%と男性の6.6%を大きく上回っている。特に介護、製造業、流通業など人手不足が深刻な業種で女性の就労増が目立った。
少子高齢化が叫ばれて久しい現在の日本において、高齢者が生涯現役で働くことや、女性就業率のさらなる増加が喫緊の課題となっている。このような社会背景の中、働くご高齢者は自分たちの生活や労働についてどう考えているのか? ワタミ株式会社の100%子会社である、お弁当宅配サービスを展開しているワタミタクショク株式会社は、「共働きシニア」が増えているという社会背景を受け、その労働実態や考え方を知るために60-70代、男女計600名を対象に「働くご高齢者への労働意識調査」を実施した。
■90%の高齢者が共働きのメリットを感じている
「収入アップ」「生活のメリハリ」のほか「お互いの趣味や世界を持てる」「配偶者との関係が良くなる」と実感していることが明らかになった。
◆共働きにメリットを感じる高齢者の割合とその内訳
1.収入が増える :26.6%
2.生活にメリハリが出る :22.4%
3.お互いの趣味や世界を持てる :17.6%
4.配偶者との関係がよくなる :8.4%
5.コミュニケーションがとれる :6.6%
6.ほどよく運動ができる :5.7%
7.社会の役に立つ :1.2%
8.その他 :0.6%
9.自信が持てる :0.2%
10.特にない :10.4%
男女ともに約90%のご高齢者が、共働きをすることのメリットを回答。特に、「お互いの趣味や世界をもてる」「配偶者との関係がよくなる」など、共働きすることがお互いの距離感にいい作用をおよぼすと考えるご高齢者が多くいることがわかった。
■高齢者が仕事で得たお金の使い道は「趣味」が生活費に次ぐ2位。老後も趣味を楽しむためには、仕事収入がカギ?
◎仕事で得たお金の使い道
1.生活費 :51.2%
2.趣味 :30.0%
3.貯蓄 :9.8%
4.孫と遊ぶため :4.7%
5.借金の返済 :1.7%
6.投資 :1.2%
7.子供夫婦への仕送り :0.2%
8.その他 :1.3%
生活費に次ぐ仕事収入の使い道は「趣味」が圧倒的。老後に趣味を楽しむなど精神的ゆとりを得るには、仕事収入がカギであると考えられる。
■高齢者の毎日の勤務時間 実際の勤務時間「8時間以下」に対し、理想は「6時間以下」が最多
8時間働いているご高齢者も、3時間以下しか働いていない高齢者も、理想は5〜6時間のゾーン?
◎実際の毎日の平均勤務時間
1. 8時間以下 :24.7%
2. 3時間以下 :15.3%
3. 6時間以下 :14.7%
4. 4時間以下 :13.3%
5. 5時間以下 :12.7%
6. 7時間以下 :9.3%
7. 9時間以下 :5.2%
8. 10時間以下 :3.2%
9. 10時間以上 :1.7%
◎理想の勤務時間
1. 6時間以下 :21.3%
2. 8時間以下 :17.8%
3. 5時間以下 :17.7%
4. 4時間以下 :16.2%
5. 3時間以下 :13.8%
6. 7時間以下 :9.3%
7. 9時間以下 :1.8%
8. 10時間以下 :1.7%
9. 10時間以上 :0.3%
「8時間以下」の割合が最多である一方で「3時間以下」の割合も2番目に多い。理想の勤務時間を見ると「6時間以下」が最多になることから、「8時間以下」と回答した高齢者も、「3時間以下」と回答したご高齢者も、理想の勤務時間は5〜6時間で、「時間を減らしたい」と「収入を増やしたい」という2つの考えがあるのではないかと考えられる。
■「健康的に働けること」「自分のペースにあった働き方ができること」が高齢者の仕事選びの基準トップ2。収入よりも重視するものは「健康」と「柔軟さ」
◎高齢者が仕事を選ぶときに重視すること(複数回答)
1.健康的に働ける :60.2%
2.自分のペースにあった働き方 :59.8%
3.やりがい :48.0%
4.人間関係が良いこと :42.3%
5.家から近いこと :41.2%
6.社会の役に立つこと :31.0%
7.時間が短いこと :22.7%
8.給料が良いこと :19.3%
9.仕事内容が簡単であること :11.3%
10.同年代が多いこと :5.0%
11.その他 :1.5%
12.重視することはない :4.3%
高齢者が仕事を選ぶ基準は、「収入」や「キャリア」など若い世代が選びそうな項目よりも、「健康的に働けること」や「自分のペースにあった働き方ができること」が上位を占めた。人生を豊かにするために自分にあった仕事を選びたいという考えや、年金もあるため無理のない範囲で、という高齢者の実状が汲み取れる結果となった。
■高齢者の生活、年金だけではあと平均119,000円/月足りない?充実した老後のためにも仕事収入は必須
年金だけで生活費は足りますか?足りないとしたらあといくら足りませんか?という質問には600人が回答。「実際に年金だけでは足りない金額」は平均で119,000円/月となった。高齢者に支給される年金は、平成24年度の実績で、「夫は厚生年金、妻は国民年金」という平均的な夫婦の場合148,422円+54,856円=203,278円が平均となったが、それだけでは高齢者の生活には平均で119,000円/月足りていないという調査結果となっている。一世帯あたり毎月30万円以上の支出がかかるため、生活費や趣味、家族とのコミュニケーションに必要なお金は、貯蓄の切り崩しや仕事で得た収入を充てていると考えられる。
また、今回の調査結果を受けて、高齢者は、働く意義が収入アップだけでなく、生活にメリハリがついたり、共働きの場合は夫婦がお互いに自分の趣味や世界を持てるというメリットを感じていることが分かった。また、自分の生活を豊かにするために仕事収入を必要としている一方で、できるだけ健康的に、自分のペースに合わせた仕事を選びたいと考えている実状も浮かび上がってきた。
現在、年金を受給している高齢者は、その受給額が恵まれているほうだと考えられているが、それでも理想とする生活には平均12万円近く足りず、仕事収入や貯蓄の切り崩しで補う実態も伺うことができた。
■調査概要
【名称】 働く高齢者への労働意識調査
【調査対象と回収サンプル数】60歳-64歳、65歳-69歳、男女各125人/70歳-79歳、男女各50人/計600人
【調査地域】全国
【調査方法】インターネット調査(調査会社の登録モニター活用)
【調査期間】2014年11月
@DIME編集部
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