http://www.asyura2.com/14/hasan92/msg/356.html
Tweet |
日本銀行の黒田東彦総裁(写真は10月31日の会見時。撮影:今井康一)
年内最後の日銀総裁会見、原油安と物価目標の整合性は?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141219-00010001-shikiho-brf
会社四季報オンライン 12月19日(金)19時55分配信
12月18日〜19日に開催された、2014年最後となる日本銀行の金融政策決定会合。金融政策は賛成多数で現状維持を決めたが、その後の黒田東彦総裁の会見では、原油価格の急落と「2015年度を中心とする期間に2%程度に達する可能性が高い」としている物価目標との整合性に記者の質問が集中した。
足もとの原油価格は1バレル60ドル(ブレント)近辺で推移し、今年1年間で約4割下落した。原油価格の下落が日本国内の物価に与える影響について、黒田総裁は「足もと、原油価格が下がっているので、来年前半に物価上昇率が加速していくということは考えにくいかもしれない」と認めた。そのうえで、「原油価格が下落すると、企業収益を引き上げ、家計の実質所得も引き上げ、景気へのプラス効果がかなり早く出てくる」とし、「もう少し様子をみてみないといけないが、15年度を中心とする期間に2%程度に達する可能性が高いという基本的な物価見通しに変わりはない」と従来からの説明を繰り返した。
■追加緩和については従来姿勢を崩さず
問題は、黒田総裁の言うように、原油価格が景気にプラスの効果を持ち、需給ギャップや人々の予想物価上昇率を改善させ、物価押し上げに転じるスピード感だ。この点について問われると、黒田総裁は「半年とか、期間を具体的に言うことは、その他のいろんなファクターが絡むので何とも言えないが、もう少し時間がかかって物価上昇率を引き上げていくということになる」と説明するにとどまった。
そして、追加金融緩和の可能性については、「何らかのリスク要因によって見通しに変化が生じて、物価安定目標を実現するために必要ということなら、躊躇なく調整を行うことに変わりはない」と従来通りの説明を繰り返した。
一方、原油価格急落を受け、ロシア中央銀行の利上げなどにも関わらず、ルーブル安が止まらないことについては、「経常収支の黒字は依然として続いているし、外貨準備も相当高い水準にある。1998年の(ロシア金融危機の)ようなことは誰も繰り返されると思っていない」と述べた。さらに、日本経済への影響についても「(ロシアとの)貿易、投資はきわめて小さく、(影響は)あまりないと思う」と説明した。
15年最初の決定会合は1月20〜21日に開催される予定だ。
山田 徹也
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。