株価は以後何度も急上昇して、史上最高値をつける。そして、予告どおりのタイミングで、大暴落する

これまでの経済学の常識・経験則・既成概念では、バブルは崩壊しないとバブルだと認識することができない。その理由は、バブルを発生させる思考と行動と、日常の経済常識による思考と行動とを、区別できないためである。

2007年末の東京株式大暴落は、1929年末のニューヨーク株式大暴落の前後を振り返った記録と同様に、バブル崩壊の前兆は全くなかったと振り返られることになる。

基軸通貨のフロート化で、歯止めを失った世界の通貨は膨張し、株や土地を中心に信用膨張バブルを発生させる。その空前のバブル景気を謳歌した米国と日本が、三段階の株暴落を経験し、新基軸通貨体制に移行するまで、収束復元できないのだ。

しかも、株と土地のバブルは永遠に継続するという神話は崩壊した。しかし「円安で株と土地のバブルさえ復活すれば、すべてが好転する」という思考から脱出することができなかった。そのため、次々に発生する目先の処理に追われ、根本的解決が先送りされた。

三年ごとに三段階で世界と各国の信用が縮小し、2016年前後には、株式市場・為替市場・銀行窓口の一時閉鎖が避けられなくなること。その世界経済の傷口が回復するのに、2025年までかかることになる。

暴落前に何回も史上最高値をつける，そして三段階の株暴落暴騰を経験し、株式の小暴落は前兆ではあるが、株価は以後何度も急上昇して、史上最高値をつける。そして、予告どおりのタイミングで、大暴落が発生し、ゆっくりと2016年前後の十分の一の大底に向け、東京市場の株式バブル崩壊はスタートする。