http://www.asyura2.com/14/hasan92/msg/325.html
Tweet |
アップルも全面対決の構え/(C)AP
米アップルに挑む下町メーカー「値下げ強要」法廷対決の行方
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155835
2014年12月17日 日刊ゲンダイ
日本の中小部品メーカー「島野製作所」が時価総額世界一の米「アップル」を訴えていた裁判が15日、東京地裁で始まった。島野製作所は、供給していた部品の値下げを「強いられた」ことが独禁法が禁じる「優越的地位の乱用」にあたるとして損害賠償を求めている。
提訴した島野製作所は従業員350人、年商約30億円。東京の下町、荒川区西日暮里に本社を置いている。
島野とアップルの取引がはじまったのは9年前。ノートパソコンの電源アダプターに使われる「ピン」を供給していた。長さ数ミリという微細なモノで高い技術力を必要とする製品である。
ところが、島野の主張によると、アップルは2012年から島野への発注を減らす一方、島野が製造を委託していた海外企業に同様の製品を直接作らせ、島野が抗議すると、取引続行と引き換えに大幅な値下げを要求してきたという。さらに、すでに納入済みの在庫製品の値下げ分として159万ドル(約1億8000万円)をリベートとして支払うように要求。仕方なく島野は応じたが、その後も島野への発注は増えず、アップル社は海外企業が作った製品を使いつづけているという。
■アップルは「地位乱用は島野」と反論
「島野製作所は相当な覚悟で提訴したはずです。なにしろ相手は従業員8万人、約20兆円の売り上げを誇る巨大企業です。最初はアップルと取引することで大きな恩恵があったでしょう。でも、発注停止によって大量の在庫を抱え、値下げに応じても、取引は増えない。アップルのために巨費を投じた設備投資もパーになる。下請けが受ける典型的な構図です。アップルのやり方がガマンできなかったのかも知れません。黙ってはいられない、という気持ちもあったと思います」(東京商工リサーチ情報本部長の友田信男氏)
アップルは15日の第1回の口頭弁論で「不当に高い価格を請求し、優越的な地位を乱用したのは原告(島野)の方だ」と反論。全面的に争う構えだ。はたして、この「巨像」と「アリ」の戦い、どうなるのか。
「もし、島野サイドの主張通りなら独禁法違反に当たる可能性があります。とくに一度、納入した製品を後から値下げしろという要求は、とても公正とはいえない。ただ、裁判は長期化するでしょう」(司法関係者)
島野製作所は、日刊ゲンダイ本紙の取材に対して「すみません、いま取材には応じていないのです」と回答した。日本企業のプライドと意地は通じるのか。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。