報道（制御不能に陥った中国鉄鋼輸出）
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4794675.html
2014年12月16日　NEVADAブログ

中国の鉄鋼需要が激減し、過剰生産量は１億トン台と言われていましたが、今やそれが３億トン台にまで激増し、過剰生産・在庫をダンピング輸出していると中国で報じられています。

しかもこのダンピング輸出ですが、通常の鉄鋼として輸出しているのではなく、価格の高い合金として輸出しているとされており、統計数字があわなくなっており、市場に混乱が生じていると言われています。

この合金扱い輸出の理由は、輸出還付金が９〜１３％入り、かつ輸入国では関税が無税（マレーシアは２０％）となっており、あわせれば３０％程のダンピングが出来る計算になります。

しかも中国の鉄鋼メーカーのほとんどが赤字操業に陥っており、かつ在庫が急増しているとされており、
どのような価格でも輸出して現金を回収する動きに入っているとすれば、日本の鉄鋼業界はひとたまりもありません。
何せ日本の鉄鋼生産量は１億トン余りであり、中国の過剰生産量は３億トンとも言われているからです。

いつまでも赤字輸出が出来る訳ではありませんので、今後多くの鉄鋼会社が倒産、しその倒産会社から膨大な鉄鋼製品がダンピング価格で世界中に輸出されれば、世界中は鉄鋼価格は暴落します。
原油価格暴落に続き、２次製品価格まで暴落するようになれば、過剰債務下の世界はひとたまりもありません。

世界は最悪の事態に陥ることになりますが、最も影響を受けるのは世界最大の財政赤字を抱える日本であり、
１，０００兆円を超える債務をデフレを前に解消させることは不可能となります。

コメント
01. 佐助 2014年12月16日 17:43:55 : YZ1JBFFO77mpI : 439YTZK3Rc 中国のバブルは、クルミの殼一個が百万に高騰、住宅土地バブル中心に、日本と米国と同じように破裂したのに、2015年までは見えない。だが2015年になっても、まだ、ブラジル・中国・インドなどのバブルが弾けたことを認識できない政治家や経済学者は多い。つまり、元は中国解体とバブル作裂と、シーラカンス銀行のデフォルトの三つの危機に直面しているのだ！，中国は一党独裁主義の自壊と経済の崩壊は別々に発生する。 そのために，最大の打撃を受ける日本は，アベノミクスで世界信用パニックの震源地になる。しかも2008年のリーマンショック後も、世界の政治と経済の指導者は、自国の農業畜海産と対外競争力の低い中小企業を犠牲にしても、関税障壁を低くし、外資を導入し、土地や株のバブルを復活させれば、恐慌にはならない、と確信しているのです。 それは、ドルのキン離れによる世界の信用膨張で、最も恩恵を受けた国が日本だからだ。そして、日本は、最大の打撃をこうむる。そして十年を経過しても、生産・販売・株式・雇用・投資・貿易の指数を回復できない。この恐怖の体験を日本は避けられない。 日本の「自国商品優位性の法則」は、アベコベに、パニックを深刻化させ長期化させる。日本は世界の経済信用パニックの震源地から脱出できずもたつく。 1929年の第一次世界信用パニックの震源地となった米国を観察すると（商品の優位性）が原因であることが理解できる。当時の米国は、世界の技術から流行までをリードしていた。この原動力は、新しい商品を世界で一番積極的に受入れた消費者＝消費市場だった。しかし、このことを米国の国家と産業・企業の指導者は認識していなかった。だから、40％もの高関税障壁に固執した。固執して、欧州からの投資と自国農業を保護した。当然、他国は高い関税で報復した。にもかかわらず、米国商品は高関税障壁を乗り越えて輸出を延ばした。この米国商品の優位性を指摘している歴史家は米国でも皆無だ。
02. 2014年12月16日 20:01:42 : nJF6kGWndY >原油価格暴落に続き、２次製品価格まで暴落するようになれば、過剰債務下の世界はひとたまりもありません。 逆だよｗ 主にコモデティ投資家などが損をするだけで、 特に先進国では実体経済へのマイナスよりプラス効果の方が大きい まあ、じきにわかることだ

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