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過去5年間の12月相場の推移。今年は「掉尾の一振」なるか?
「年末は高値」神話の真偽に迫る!
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141216-00010000-shikiho-biz
会社四季報オンライン 12月16日(火)10時50分配信
毎年年末になると「掉尾の一振(とうびのいっしん)」、つまり、しっかりと株式市場が上昇し、高値圏で年内の取引を終えることが期待される。実際、ここ数年の日経平均株価は年末に高いという印象が強い。はたして今年はどうなるだろうか?
直近5年間では、12月中旬に一旦調整が入り最後は高く引けるというパターンが3回ある。昨年2013年は、それまで上値のフシ目となっていた1万6000円水準を抜けて、一気に高値で大納会を迎えた。
このように年末が高くなる「アノマリー(異常値)」があるとすれば、その要因は何だろうか? 一つは日本市場で「メインプレーヤー」とされる外国人投資家がクリスマス休暇に入るということがありそうだ。日本では「株を枕に年を越す」ということも多いのだろうが、外国人投資家にはクリスマス休暇前に手仕舞いの動きがあることが考えられる。
季節的なパターンとしてもう少し長く見ても、9月から11月にかけて株式市場は底値をつけることが多い。11月、12月決算のヘッジファンドなどが、12月を前に利益を確定することが影響を与えていると考えられる。そして、このような利益確定売りが出た後に、国内の個人投資家などが「株を枕に……」ということで買うという事なのだろう。
■今年も「掉尾の一振」となるか?
足元の日経平均の動向を見てみると、12月8日に心理的なフシ目となる1万8000円を一瞬抜けたものの、「抜けた」ということをトリガー(引き金)に売られ下値を試す動きになっている。
14日には衆議選が終わり、予想どおり与党圧勝という結果となった。しかし、特に材料視されることもなく、本日15日は米国株の下落や世界経済の不透明さを嫌気する売りに押され、日経平均株価は前日比272円安の1万7099円となった。今度は1万7000円が下値のフシ目として意識されているような格好であるが、ここから「掉尾の一振」、年末にかけて上昇となるだろうか。
足元で見れば、米国株が下げ止まる、あるいは中国や欧州での金融緩和などが取りざたされれば、日経平均は素直に反発となってくるだろう。ただ、今週は独・仏・ユーロ圏のPMI(製造業購買担当者景気指数)の発表や米FOMC(公開市場委員会)、そして日銀の金融政策決定会合などを控えている。その都度、世界中の株価が右往左往するということもありうる。
■年末株価の予想レンジは
日経平均を「フシ目」という観点で見ていくと、昨年のように年末に「高値」つまり1万8000円を超えるという可能性もあり、そのためにはいったん下値のフシ目での底堅さを確認するということが必要になるだろう。下値のフシ目としては1万7000円水準を割り込むと1万6500円や1万6300円となる。
しかし、1万7000円を割り込む場面では、これからの「アベノミクス期待」もあって、買いが入るのではないかと思う。買いが入らないということであれば、さらに下値を試すことになって、年末は少し戻したとしても1万7500円水準がよいところ、下手をすると1万7000円程度までしか戻らないこともありうる。
逆に今週のイベントや指標の発表を無事に抜ければ、日経平均は1万7500円を抜け、年末に向けて1万8000円を試すことになりそうだ。こうした指標の発表やイベントを過ぎると外国人投資家も休暇となるので、目先の値動きに連れて軽い動きをする個人投資家やNISA(少額投資非課税制度)への駆け込み買いなどが指数を押し上げることになりそうだ。終わってみれば昨年同様に高値で終わるということにも期待が持てる。
このように、過去の例から類推すれば、今週安いところがあれば月末に向けて「買い」ということもできそうだ。高配当利回りが期待される12月決算銘柄や、円安デメリット銘柄として売られていた食品株などの一角、そして地方創生=地銀といった「アベノミクス銘柄」などに注目だ。
清水 洋介
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