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日本国債のマイナス金利を冷静に分析すると(週刊現代)
http://www.asyura2.com/14/hasan92/msg/266.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 12 月 14 日 10:12:05: igsppGRN/E9PQ
 

日本国債のマイナス金利を冷静に分析すると
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41371
2014年12月14日(日) ドクターZ 週刊現代 :現代ビジネス


11月28日の債券市場で、新発2年物国債の流通利回りがマイナス0・005%と利付国債としては初めてのマイナス利回りとなった。これは何を意味するのだろうか。

日経新聞には、「財務省にとっては、金利を受け取って借金することができることになる」と書かれていたが、これは不正確である。財務省にとってのコストは、流通利回りではなく発行利回りだからだ。

具体的に見れば、前述のマイナス金利がついたその少し前、2年利付国債(第346回)が発行されている。発行額2・5兆円に対して11・9兆円の応募があり、競争入札の結果、発行利回りは0・012%だった。その後の取引で、2年物国債を購入したい金融機関が額面の100円以上の高値で購入した。結果として、償還まで保有すると購入価格と額面との差額がマイナス(償還損)になって、マイナスの流通利回りになった。

なぜ金融機関が額面以上の高値で購入したかといえば、2年物国債が金融機関にとって手軽な貯蓄手段だからだ。

2年という短い期間なので高齢者にも人気がある。今回の2年物国債について、発行額2・5兆円に対して、その4・7倍になる11・9兆円の入札があったと先ほど書いたが、その入札で入手できなかった金融機関は顧客用の2年物国債をどうしても入手したかった。そこで、入札後に、流通市場において高値で取り引きしたというわけだ。

ということは、そうした金融機関や投資家にとって、国の財政破綻は眼中にないはずである。1〜2ヵ月前には、「消費増税を先延ばしにすると日本売りで大暴落が起きる」と言っていた人が、消費増税を煽っていた。彼らの予測は見事に外れたわけだ。

この期に及んで、まだ財政破綻がありうると言う人もいるが、それも「いつか起こるかも知れない」というレベルである。「いつか起こるかも」と言うのは簡単だ。隕石が地球に衝突して恐竜を絶滅させたという説もあるが、「将来に隕石が衝突して人類を絶滅させるかも知れない」という話も否定できないためだ。もっとも、金融市場では、いろいろと国家破綻を予測する数字もあるが、「今後100年以内に財政破綻が起こる」というものはない。

それでも、数年も経たない内に財政破綻すると言うのであれば、金融市場で確実に儲けられるので、是非実行したらいい。100年以内に財政破綻しないというのが金融市場の見方であるので、財政破綻論者の中で、それが間違っていると断言できるなら、金融市場を出し抜いて儲けることができる。財政破綻を言う人の中には、これまで10年以上も同じ主張をし続けている人もいる。その人の言うとおりにしていたら、国家の財政破綻ではなく、言うとおりにした人が破綻しているに違いない。

財政破綻を言う人たちは、実は自分で考えていない。財務省官僚から「レク」してもらったことを、さも自分の意見のように言っていたエセ・エリートだ。財政再建というちょっとカッコイイ話で、目先の増税をイヤだという庶民を見下して、しかも自分は増税なんかは大丈夫というミエを張れる。しかも、財政というわかりにくい分野で知ったかぶりができるので、知識人っぽく見えるというのもいい。

でも、今回の解散で、財務省のそうした「レク」の実態が明らかになった。官僚の走狗となったマスコミ、学者、エコノミストは格好悪い。

『週刊現代』2014年12月20日号より


 

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コメント
 
01. 2014年12月14日 18:54:53 : RQpv2rjbfs
これがホントなら消費税の増税なんか必要ないことになる。そもそも税金すらいらない話が出来上がる。

これと同じ話を何処かで聞いたのを一生懸命思い出した。ねずみ講を一生懸命すすめる親ネズミからだったよ。

現に年金支給年齢は引き上げられ、医療費の負担も引き上げられ、消費税は増やされているではないか。にもかかわらず、借金の増加は加速しているではないか。


02. 2014年12月15日 06:02:13 : jXbiWWJBCA

【第184回】 2014年12月15日 週刊ダイヤモンド編集部
国債格下げ“道連れ”の銀行が
危惧する次の金利急騰リスク
日本国債の格付けが引き下げられた。それを受けてメガバンクなど大手銀行も格下げの憂き目に遭ってしまう。国債の巨大投資家でもある銀行にとっては泣き面に蜂だが、国債市場は表面上、平静を保っている。しかし、リスクのマグマは確実に蓄積されてきており、銀行界は“次”の衝撃に備えて身構えている。


12月1日に日本国債の格下げを発表した、三大格付け会社の1社であるムーディーズ・インベスターズ・サービス
Photo by Keisuke Yamaguchi
「ムーディーズの格下げは気にしていない。問題はこの先、S&P(スタンダード&プアーズ)が続くかだ」

 日本国債の信用度を示す格付けが引き下げ──。そのニュースが市場を駆け巡った直後、ある大手銀行幹部はそんな見立てを語った。


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 12月1日、米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが国債の格下げを発表。右表のように、長期国債の格付けを「Aa3(AAマイナス相当)」から「A1(Aプラス相当)」へ1段階引き下げたため、債務不履行のリスクが極めて低いとされるAA(ダブルエー)格を失った。

 さらに、12月9日にはそれに続くかのように、米英格付け会社のフィッチ・レーティングスも、現在「Aプラス」としている国債の格付けを引き下げる方向で見直すと発表したのだ。

 今回の2社の判断に大きな影響を与えたのは消費税引き上げの延期だ。日本が国の赤字を減らして借金を返していくことができるのか、これまでよりも疑われているということだ。

 普通であれば、格下げされれば国債の価格は下がる(逆に金利は上がる)。国債に巨額の資金をつぎ込んでいる銀行界としては一大事だ。その上、ムーディーズは国債の格下げを発表した翌日、それに合わせて三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行、静岡銀行などの大手銀行も同じく「A1」に格下げした。格下げはビジネスの要である資金調達コストなどに跳ね返るため、銀行にとってはこちらも無視できない事態だ。

 ただ、これまでのところは国債の急落、金利の急上昇もなく、市場は平静を保っている。理由は大きく二つある。

 第一に、日本銀行が追加の金融緩和を決め、市場にマネーをあふれさせるために国債を大量に買い込んでいることが挙げられる。日銀は年間80兆円もの国債を買い増す方針を表明しているため、売れ残るどころか3カ月物などの短期国債では、通常とは逆に金利を払う「マイナス金利」ですら買われるほどの奪い合いになっている。

 第二の理由は、日本の国債の約95%が国内のお金で賄われているからだ。日本国民のお金が預金や保険というかたちで銀行や保険会社に渡り、それらが安定的に国債を買い支えているため、多少の衝撃ははね返してしまうのだ。

日銀の異次元緩和で
ゆがんだ国債市場に“ダメ押し”リスク

 しかし、冒頭の大手銀行幹部は、三大格付け会社の残る1社、S&Pの動向によっては、今は盤石な国債市場に波乱が訪れ、銀行経営に影響を及ぼすことが考えられるという。

 外資系の金融機関から外貨建ての資金を借りようとする場合などでは、「国債を担保にすることがある」(メガバンク幹部)。ところが、今回の格下げで国債の担保価値が下がり、「今まで10で足りていた国債を11、12と余分に求められる可能性がある」のだ。国債だけでなく、自身も格下げになった邦銀の場合、その信用リスクの増大分まで積み増しを要求されれば、さらに国債が必要になってくる。

 リーマンショックを契機に金融規制が強化され、現在の金融界では国債ではなく現金を担保にするように変わってきてはいる。ただ、今は「切り替えの端境期なので国債が足りなくなる可能性はある」(大手銀行の市場関係者)という。

 そうなれば、ただでさえ日銀の異次元金融緩和で枯渇状態の国債市場では品薄感がさらに強まり、格下げとは裏腹に超低金利が一層進む。市場原理とは逆に動く“ゆがみ”が強まれば、限界を迎えたときに起こる反動としての金利急騰リスクはますます大きくなる。

 そこに「比較的、頻繁に格付けを変えるムーディーズ」(市場関係者)よりも重みがあるS&Pの国債格下げが続けばどうなるか。「三大格付け会社で最後のAA格が取り下げられたとき、何らかのトリガー(引き金)になるかもしれない」(冒頭の大手銀行幹部)。

 ゆがみを強める国債市場。そのメインプレイヤーであるメガバンクの頭の中では、リスク管理の警鐘が鳴りやまない。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 鈴木崇久)
http://diamond.jp/articles/-/63717


03. 2014年12月15日 06:11:59 : jXbiWWJBCA

【第27回】 2014年12月15日 野地 慎 [SMBC日興証券シニア金利ストラテジスト]
原油下落でデフレの欧州から
資金流入で日米の金利は低下
 8月以降、緩やかな下落傾向を続けてきた原油価格であったが、年末にかけて下げを加速させた。OPEC(石油輸出国機構)が減産を見送ったことが直接の引き金となったが、2011年、12年にWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物のチャート上の下値の支持線として機能した1バレル=76ドルという水準を下に抜けたことも大きな要因であろう。今後は76ドルを上値の抵抗線とするような弱めな推移が続く可能性が高まったといえそうだ。

 原油価格下落が消費者物価の押し下げにつながるとの思惑が高まる中、物価原理主義に傾斜した日本銀行は、10月31日に実施した追加緩和の根拠として原油安を挙げた。ただし、長い目で見れば原油価格下落は消費押し上げにつながる可能性が高い。また、原油安のたびに追加緩和を行えば、原油価格急騰の際の政策対応が非常に難しくなる。今後、日銀が原油価格のさらなる下落に対して即座に反応するかどうかは不透明だ。

 FRB(米連邦準備制度理事会)も「原油安がインフレ期待を抑制しないよう留意する」とのスタンスを変えておらず、好調な経済指標も相まって3年債などの米国中期債利回りにはむしろ上昇圧力がかかっている。原油安を材料


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 しかし、ユーロ圏では少し事情も異なってくる。スペインでは経済立て直しの過程で雇用者報酬が伸び悩み、財政政策も緊縮的な状態が続いた結果、すでに消費者物価が前年比でマイナスになっている。ドイツの消費者物価は前年比プラスを維持しているが、足元の水準の原油価格が続けば、今後1年近くは原油価格下落が消費者物価全体をかなり押し下げる要因となり、ユーロ圏全体がデフレの領域に陥ることになりそうだ。

 ECB(欧州中央銀行)は12月の理事会で、バランスシートを拡大させることについて、「予想する」とのスタンスから「意図する」と表現を強めたが、年明け早々から量的緩和政策に踏み切る可能性が高まったといえる。しかし、超過準備の付利金利や預金ファシリティ金利がマイナスとなる中、ECBのバランスシートを拡大させるのは容易ではない。ユーロ圏の銀行に国債を売却させ、ECBのバランスシートを拡大させるためには、国債利回りのさらなる低下が必要条件となりそうだ。

 すでに国債利回りが低下傾向にあるユーロ圏からは、米国や日本の債券市場に向けて資金が流出している。日米の債券市場が原油価格への感応度を下げても、結局、原油価格下落が日米の長期金利を押し下げる格好となりそうだ。

(SMBC日興証券為替ストラテジスト 野地 慎)
http://diamond.jp/articles/-/63707


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