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異様な株高/(C)日刊ゲンダイ
GDP下方修正でも高値 狂乱相場だから儲かる24銘柄
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155606
2014年12月9日 日刊ゲンダイ
株式市場にとって7−9月期GDPの下方修正(年率1.6%減→1.9%減)は、ネガティブサプライズだったはずだが、相場の熱狂は冷めなかった。8日も日経平均は年初来高値を更新し、一時は7年4カ月ぶりとなる1万8000円台に乗せた。9日は利益確定売りが広がったものの、1万7800円台をキープ。終値は前日比122円安の1万7813円だった。
「異様な狂乱相場です。下方修正の大きな理由は、日本経済を下支えする中小企業の設備投資の伸び悩みです。アベノミクスの恩恵はやはり大企業だけだったとハッキリした」(市場関係者)
それなのに市場は、こうした深刻な事態から目をそむけ、日銀やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の“買い支え”に期待し、株価を吊り上げている。
「日本国債が格下げされても上昇は継続した。官製相場がつくり出す不気味さは無視できないが、14日の投票日まで上昇傾向は続くでしょう。市場は『下がらないのだから上がる』の論理で動いているので、今から投資しても遅くはない。ポイントは07年高値です」(株式評論家の倉多慎之助氏)
■第1次安倍内閣の高値が節目
日経平均の「次の節目」は07年7月の1万8261円だという。「第1次安倍内閣の高値です。安倍首相は、この水準をクリアするまで、株価吊り上げ政策を続ける」(証券アナリスト)と市場は予想。個別銘柄も07年高値を目指すというのだ。
日銀やGPIFが買ってくるのは、日経平均に採用されている大型株が中心。ファーストリテイリングやソフトバンク、ファナックなどは、すでに07年高値を更新したが、トヨタ自動車や日産、ホンダはまだ奪回していない。
「積水ハウスやコマツ、三菱重工なども07年高値に向かって上昇を続けるでしょう。いまだに見過ごされている大型株は多いのです」(倉多慎之助氏)
日立製作所は07年レベルに到達したが、東芝はまだ倍以上の「伸びしろ」がある。キヤノン、リコー、三井物産、三菱地所なども狙い目だ。
悪材料に反応しない今の相場はかなり危うい。短期決戦に徹したほうが無難だ。
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