01. 2014年12月05日 09:01:11
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米国は、もうQEの世話にならなくて良いから気楽なものだwECBは、そろそろか http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0JI2J720141204 ECB総裁が原油安の悪影響に異例の言及、QE反対派説得狙いか 2014年 12月 5日 07:51 JST [フランクフルト 4日 ロイター] - ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は4日の理事会後の会見で、異例の時間を割き原油価格の下落による影響に言及した。市場関係者の間では、原油安による景気支援の恩恵よりもインフレ下押しの負の面を強調することで、量的緩和(QE)実施に反対する当局者を説得する材料にしているのではないかとの見方が出ている。 ECBは同日公表のスタッフ経済見通しで、景気低迷や原油安を背景にインフレ予想を下方修正した。だが総裁は、最近の原油相場の急落は加味していないと説明し、今後数カ月にインフレ率がさらに鈍化する可能性があると指摘した。 「原油相場の変動は非常に重大だ。原油価格は6月以降現在までにユーロ換算で30%下落しており、慎重な見極めが必要」とし、原油安によるインフレ下押しの影響が、来年は0.4%ポイント、2016年は0.1%ポイント程度になるとの見方を示した。 INGのエコノミスト、カルステン・ブレゼスキ氏は、ECBは従来、原油価格の変動による一時的なインフレへの影響について重要視しない立場をとってきたと指摘。 「だがドラギ総裁は、原油安による影響をQE反対派を説得するための根拠にしているかのようだ。総裁が原油安によるプラスの影響にほぼ全く言及しなかったことは驚き」と述べた。 「QE実施に全会一致必要ない」、ECB総裁が反対派けん制 2014年 12月 5日 04:45 JST [フランクフルト/ベルリン 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は4日の理事会後の記者会見で、ECBは景気支援に向けた追加措置をとるか、来年初めに決定すると述べた。また、量的緩和(QE)実施の決定には全会一致は必要ないとの考えを示し、ドイツなどいかなる国の反対も押し切る姿勢を示した。
<来年初めに緩和効果を再評価> ドラギ総裁は、「来年初めに理事会は金融刺激策の達成度合いや、バランスシートの拡大、物価安定の見通し、物価動向の見通しについて再評価する」と説明。ECBはこうした動きに向けた技術的な準備を加速させていることも明らかにした。 また、「最近の石油価格の動向がユーロ圏の中期的なインフレトレンドにもたらす広範な影響を見極める」とし、「低インフレが過度に長引くリスクにさらに対処していく必要が生じれば、責務の範囲内で追加的な非標準的手段を活用するとのコミットメントで理事会は引き続き全会一致している」と述べ、ユーロ圏経済の支援に向けたECBの決意をあらためて強調した。 <QE反対のドイツをけん制> ただ、ユーロ圏経済の先行き見通しについて、向こう数年間の域内総生産(GDP)は3カ月前の見通しより減少するとの見通しを表明。「ユーロ圏の景気見通しへのリスクは下向き」とし、「特にユーロ圏の成長の勢いが弱く、地政学リスクが高いことから、信頼感および、とりわけ民間投資が押し下げられる可能性がある」と述べた。 さらに、原油価格の下落に特に留意する必要があると指摘。「物価安定の長期にわたる逸脱を、われわれは容認しない」と言明した。 インフレ率が極めて低い水準で推移すれば、ECBは国債買い入れ型のQEなどの措置の実施に踏み切ると見られているが、ドイツは反対している。 ただドラギ総裁は、「QEは米英で効果を発揮した」とし、「QE実施に全会一致は必要か、それとも賛成多数で実施できるのか。私自身は全会一致は必要ないと考えている」と述べ、反対派をけん制した。 ECBはバランスシートの規模について、前月の理事会で「2012年初頭の水準に向かうと予想される」と表現したが、今回は「予想される(expected)」を「意図される(intended)」に変更。 この変更についてドイツ出身のラウテンシュレーガー専務理事とバイトマン独連銀総裁が反対していたことが関係筋の話で明らかになっている。 ドラギ総裁はこの変更について、「単なる予想ではなく、意図であるということだ」とし、「まだ目標ではないが、その中間にあたる」と説明。大多数の理事会メンバーの見解ではあるが、全会一致ではなかったと述べた。 <市場は懐疑的> ただ市場では、ドイツの反対によりECBは政策を一段と推し進めることが困難になるとの見方が出ている。 コンサルタント会社、Gプラスエコノミクスのレナ・コミレワ氏は、「ドイツが強く反対姿勢を示していることで、ECBが十分に迅速に行動できるか、疑問視されている」と指摘。 スピロ・ソブリン・ストラテジーのニコラス・スピロ氏は、「(国債買い入れを含む)本格的なQE実施の決定のカギとなるドイツの支持をドラギ総裁が得られていないことが明らかになった」としている。 ただ、欧州時間終盤の外国為替市場で、ECBが1月の理事会に向け広範な刺激策を準備しているとの報道が材料となり、ユーロEUR=が1.24ドルを割り込んだ。 <スタッフ予想> ECBはこの日に発表したユーロ圏経済に関するスタッフ予想で、2016年までの域内総生産(GDP)伸び率、インフレ率の見通しをいずれも大幅に下方修正。 今年のユーロ圏GDP見通しは0.8%とし、9月予想の0.9%から引き下げた。2015年は1.0%と9月予想の1.6%、2016年は1.5%と9月予想の1.9%から下方修正した。 今年のインフレ率見通しは0.5%と9月予想の0.6%から引き下げ、2015年は0.7%と9月予想の1.1%、2016年は1.3%と9月予想の1.4%から下方修正した。 ECBはこの日の理事会で、主要政策金利であるリファイナンス金利を予想どおり0.05%に据え置くことを決定。上限金利の限界貸出金利も0.30%に、下限金利の中銀預金金利もマイナス0.20%に据え置いた。 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0JI1OT20141204 ECB理事会後のドラギ総裁の発言要旨 2014年 12月 5日 00:47 JST [フランクフルト 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は4日、主要政策金利であるリファイナンス金利を予想どおり0.05%に据え置いた。
上限金利の限界貸出金利も0.30%に、下限金利の中銀預金金利もマイナス0.20%に据え置いた。 理事会後に開かれた会見でのドラギECB総裁の発言要旨は以下の通り。 <量的緩和の効果> 量的緩和(QE)には複数の効用がある。中銀が長期間、低金利を維持する方針や、長期にわたってフォワードガイダンスを持つことを示すシグナル(効果)がその1つだ。 <量的緩和で必要なのは全会一致でなくコンセンサス> 量的緩和を進める上で必要なのは全会一致か多数か。全会一致は必要ないと考える。重要な金融政策手段であり、コンセンサスを得るよう設計できると信じている。ただ、依然言ったように、(ECBには)責務があると認識する必要があり、われわれの責務からかい離した状況が長引くことは容認できない。 <原油価格の下落> 原油価格は6月以降現在までにユーロ換算で30%下落しており、慎重な見極めが必要だ。ECBは、直接的かつ間接的な影響を評価し、二次的影響の発生について見極めていく。 <異なる非標準的措置> ECBスタッフおよび関連委員会による取り組みは極めて有益だ。なぜなら異なる非標準的措置をめぐり、豊かで広範な議論に道を開いたからだ。 <重要な文言> (追加行動を支持する決定は)ECBが措置の規模やペース、構成内容を来年初旬に変更することを意味している。これは重要な文言であり、繰り返して述べておく価値があるだろう。 <長期にわたる物価不安定は容認できず> 物価安定の長期にわたる逸脱を、われわれは容認しないと言明しておく。 <可能性のある量的緩和(QE)への準備> ECBの各委員会の作業は今後も続く。これは、昨日の午後、および本日の非常に実りある討議の土台となった。われわれは幅広い措置について、QEのさまざまな選択肢について討議した。さらなる作業が必要だ。逐次、情報を提供していく。 <バランスシート拡大> (バランスシートをめぐる文言の変更に関する質問に対し)確かに「予想されている」と「意図されている」は異なる。これは単なる予想ではなく、意図であるということだ。ただ、まだ目標ではない。その中間にあたる。大多数の理事会メンバーの見解だが、明らかに全会一致の見解ではない。 <次の決定> (ECBが国債買い入れを含む新たな措置の準備を早ければ次回会合にも整えられるかとの質問に対し) 次の決定の時期についてわたしから言質を取る目的があるのかもしれないが、それは与えない。「早期」と言えば「早期」の意味しかなく、次回会合という意味ではない。それはわれわれの評価がどのようになるかに大きく左右される。 <下向き成長リスク> ユーロ圏の経済見通しへのリスクは下向きだ。特にユーロ圏の成長の勢いが弱く、地政学リスクが高いことから、信頼感および、とりわけ民間投資を押し下げる可能性がある。 <緩やかな回復> 直近の指標や、11月までの調査データで、今後成長が鈍化するとの見通しが確認された。同時に、引き続き景気が緩やかに回復する見通しだ。 <来年初旬に再評価> 理事会は来年初旬に、金融刺激策の達成度、バランスシート拡大の度合い、物価安定の見通しについて再評価する。 <理事会は追加措置実施のコミットメントで引き続き一致> 低インフレ状況が過度に長い期間にわたり継続するリスクに一段と対処する必要が出てきた場合、責務の範囲内で追加的非標準的な措置を実施するとのコミットメントで理事会は引き続き一致している。 このことは、来年初旬に、われわれの措置の規模、ペース、構成内容に変更があることを示唆している。 <追加措置の技術的な準備を加速> ECBスタッフ、および関係するユーロシステムの委員会は、必要に応じてタイムリーに実施することが可能な追加措置の技術的な準備を一段と整えた。 <措置は多大な影響を及ぼす> われわれの措置は、バランスシートに多大な影響を及ぼす。バランスシートを2012年初めの規模に近づけることが意図されている。 <主要先進国間の金融サイクルの相違> 主要先進国の金融政策サイクルの間に、顕著で、増大しつつある相違が存在する。
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