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アベノミクスで潤ったのは大企業だけ 中小企業に恩恵は回っていない 野口悠紀雄(ダイヤモンド・オンライン)
http://www.asyura2.com/14/hasan92/msg/106.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 12 月 04 日 10:26:15: igsppGRN/E9PQ
 

アベノミクスで潤ったのは大企業だけ 中小企業に恩恵は回っていない
http://diamond.jp/articles/-/63138
2014年12月4日 野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]  ダイヤモンド・オンライン


 自民党は「アベノミクスで雇用は100万人以上増えた」「賃上げ率は過去15年で最高」と言っている。本当だろうか? また、円安で大企業の利益が増えれば、その恩恵は経済全体に及ぶとしている。しかし、本当にそうなるのだろうか? 現状はそれとはほど遠いことを以下に示す。


■増えているのは非正規労働、正規労働力は減少


 総務省「労働力調査」によると、2013年1月から14年10月までの間に、雇用者は127万人増加した。だから、「雇用が100万人以上増えた」ということ自体は間違いではない。


 しかし、問題はその中身である。まず、正規・非正規について見ると、増えたのは非正規であり、正規は減っている。


 具体的にはつぎのとおりだ(図表1参照)。上記の期間において、正規の職員・従業員は、38万人も減少している。それに対して、非正規の職員・従業員は、157万人の増加となっている。その内訳を見ると、パート53万人増、アルバイト35万人増、契約社員53万人増などだ。


 もちろん、「非正規だから問題だ」ということには直ちにはならない。柔軟な就業体制は、原理的には必ずしも悪いことではない。しかし、現実の非正規雇用に問題が多いことも事実である。


 第1に、雇用が不安定だ。また、社会保険の適用も十分でないことが多い。実際、企業が非正規雇用を増やす大きな理由は、社会保険の負担を避けることにあるのではないかと思われる(注1)。


 第2に、次節で述べるように、パートタイム労働者の賃金は、一般労働者に対して著しく低い。したがって、非正規労働が増えることは、全体としての平均賃金を押し下げることになる。


 こうした事情があるので、労働者としては、非正規よりは正規を望んでいる。それが実現できないのは、大きな問題だと言わざるをえない。



(注1)健康保険・厚生年金保険に関しては、次の条件をすべて満たす者はパートタイマーであっても原則として被保険者となる。


(1)1日または1週間の労働時間が正社員の概ね3/4以上であること。
(2)1ヵ月の労働日数が正社員の概ね3/4以上であること。


 逆に言えば、これらのどちらかを満たさない場合には、健康保険・厚生年金保険に加入する必要はなく、雇用主は雇用主負担を免れるわけだ。なお、2ヵ月以内の雇用期間を定めて雇用される者は、上記(1)及び(2)の条件を満たしていても、社会保険の適用除外者となる。


 16年4月からは、従業員501人以上の企業で週20時間以上働く労働者は、強制的な加入被保険者とされる。


■パート労働者の賃金は著しく低い


 就業(雇用)形態区分の定義は、統計によって若干異なる。先の正規・非正規という区別は労働力統計のものだ。厚生労働省「毎月勤労統計調査」(毎勤調査)では、「一般」「パート」という区別をしている(注2)。


 この調査では、労働力調査の傾向とは異なり、従業員5人以上の調査産業計で、一般労働者も同期間中に常用雇用指数が99.1から101.2に、2.1%増加している(図表2参照)。ただし、パートタイム労働者の指数は106.9から111.8へと4.6%増加している。したがって、パートタイムの増加のほうが著しいことに変わりはない。



 なお、この統計では、就業形態別の給与水準が分かる(図表3参照)。


 現金給与月額を調査産業計で見ると、一般労働者が33万9374円であるのに対して、パートタイム労働者は9万4882円と、28.0%の水準でしかない。


 しかも、伸び率も低い。一般労働者が対前年伸び率1.1%であるのに対して、パートタイム労働者は0.5%でしかない。したがって、時間が経つにつれて、賃金格差は拡大するわけである。


 なお、以上の傾向は、産業別に見ても変わらない。



(注2)2014年9月の計数は、つぎのようになっている(単位:万人)。


・労働力調査……雇用者5600、正規の職員・従業員3305、非正規の職員・従業員1948(うちパート・アルバイト 1333)
・毎月勤労統計調査……労働者総数4705、一般労働者3298、パートタイム労働者1407


 労働力調査における正規の職員・従業員と毎月勤労統計調査における一般労働者は、ほぼ同数である。また、労働力調査におけるパート・アルバイトと毎月勤労統計調査におけるパートタイム労働者もほぼ同数である。総数における違いは、労働力調査においてパート・アルバイトでない非正規の職員・従業員がいることなどによる。


■増えたのは一時的雇用と低賃金部門


 雇用の伸びを産業別に見ると、どうであろうか? 毎勤統計によって常用雇用労働者(事業規模5人以上)を見ると、調査産業計では、前年比1.7%の増となっている。増加率が2%を超えているのは、つぎの産業だ(カッコ内は2014年9月の労働者数、単位:千人)。


 建設業   2.9%(2761)
 不動産・物品賃貸業   3.6%(714)
 飲食サービス業等   5.3%(4255)
 医療、福祉   2.8%(6301)
 その他のサービス業   2.1%(3641)


 13年の経済成長率が高くなったのは、消費税引き上げ前の住宅駆け込み需要と公共事業増額のためであると、本連載の第1回に指摘した。建設業、不動産業などの雇用が増えているのは、その影響である。また、医療、福祉の雇用が増加するのは、高齢者の増加に伴う長期的・傾向的な現象である。


 以上の部門の雇用が伸びる半面で、製造業の伸びは−0.4%(7984)となっている。また、金融業、保険業は0.4%(1413)に留まっている。


 建設業、不動産業の雇用増加は一時的なものであるし、飲食サービス業や医療、福祉は、生産性が低く、平均賃金も低い産業だ。非正規労働者の比率も高い。その半面で、生産性が高い製造業は縮小しているし、金融・保険業は停滞的だ。


 したがって、上で見た雇用構造の変化によって、平均賃金は長期的傾向として、低下せざるを得ない。


■賃金指数の改善は はかばかしくない


 賃金指数について、2013年1月以降の推移を示すと、図表4のとおりである。ボーナスのある6、12月に変動があるということをならせば、ほとんど変化がない。


 14年1月の値は83.4であって13年1月と変わりない。14年9月は対前年比が1.6%増になっている。


 ただし、ここでつぎの3年に注意が必要だ。


 第1に、最近の指数の対前年比がプラスになっているといっても、上昇率は消費者物価上昇率よりは低く、したがって、実質伸びはマイナスになる。


 第2に、前回述べたように、家計調査で見ると、最近時点では、名目収入の伸びもマイナスになっている。


 第3に、長期的に見ると、賃金指数は低下している。日本の賃金指数は1997年にピークに達した後、傾向的には下落していた。そして、リーマン・ショックで大きく下落した。その後回復したが、はかばかしいものではなく、リーマン・ショック前に比べれば、2〜4%程度低い水準だ。



■円安の恩恵を受けたのは大企業だけ


 賃金の伸びがはかばかしくない半面で、企業の利益は増大している。


 これについては前回に示したが、2014年12月1日に公表された法人企業統計で最近までの状況が分かった。


 以下では、営業利益の推移を見る。まず、全産業(除く金融保険業)全規模を見ると、14年7〜9月は12年7〜9月に比べて、2.7兆円の増(29.9%増)となっている。とくに、製造業では、1.4兆円の増となっている。これは、54.6%増という、きわめて高い伸びだ。


 上で見たことは、こうした企業利益の増大が、雇用や賃金を改善していないということである。


 しばしば、「トリクルダウン」ということが言われる。これは、「豊かなものがより豊かになれば、その恩恵で経済全体が豊かになる」という考えだ。しかし、そうしたことは生じていないわけである。


 その原因を見るために、企業規模別、産業別の計数を見よう(図表5には、製造業を示した)。


 資本金1000万円以上から1億円未満の企業を見ると、14年7〜9月の営業利益は、円安の始まる12年後半とほぼ同程度の水準だ。


 製造業の場合にも、同期間で営業利益はほとんど増えていない。1000万円以上から1億円未満の食料品製造業は、赤字になっている。


 つまり、円安の好影響は見られず、むしろ円安が利益を減少させるように効いている産業もあるわけだ。


 その半面で、製造業の1億円以上の企業の営業利益は、14年7〜9月は12年7〜9月に比べ1.39兆円の増加となっている。これは、66.1%というきわめて高い増加率だ。つまり、製造業の営業利益のほとんどは、資本金1億円以上の企業に帰属しているわけである。輸出産業は、この規模の企業である。それらが円安によって利益を得たのだ。


 大企業の利益が大幅に増える半面で小企業の利益が減少するという現象の背後にあるメカニズムは、つぎのようなものだ。



 製造業大企業の売上高は、73.2兆円から75.6兆円へと2.36兆円増えた。率では3.2%だ。他方で売上原価は、60.1と60.9兆円であり、ほとんど変化していない(率では1.21%)。このため、売上の増加の半分程度が営業利益の増加となったのである。重要なのは、原価がほとんど変化せずに売り上げが増加したということだ。


 これに対して、資本金1000万円以上から1億円未満では、売上高が5.4%減少している。それにもかかわらず営業利益が増えているのは、売上原価を減少させているからだ。


 ここで重要なのは、売り上げが増加していないということである。これは、小企業が円安の恩恵を受けていないことを示している。小企業だから、売り上げの中に輸出はほとんど含まれていないだろう。したがって、円安で自動的に売り上げが膨らむことはない。


 他方、輸出企業は現地通貨ベースでの輸出価格をほとんど低下させていないため、輸出数量が増えない。したがって、円安によって生産量が拡大することがないのだ。このため、下請けに対する発注が増えない。したがって、小規模企業の売り上げが増えない。


 このように、企業の間においても、大企業の利益増加が、小企業に及ぶという現象は生じていない。つまり、企業においても、「トリクルダウン」は発生していないのだ。


 

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コメント
 
01. 2014年12月04日 11:27:21 : nJF6kGWndY

>資本金1000万円以上から1億円未満では、売上高が5.4%減少している。それにもかかわらず営業利益が増えているのは、売上原価を減少させている

亀井ゾンビ政策のお蔭で、淘汰・統合が進まない中小は、内需依存が多い

円安傾向になれば、円高時代に製造業が苦しんだのとは逆に、コストの上昇が当然、効いてくる

逆に言えば、輸出産業の崩壊が、異次元緩和政策を招き、原発停止や過去の資源価格上昇局面でのエネルギーコスト上昇も加わって、円安を加速したともいえる。

そして何度も言っていることだが、

巨額のQEによる円安誘導と財政支出により、多くの一般労働者の実質所得を減らして、産業崩壊と財政崩壊を先のばしたのが、アベノミクスの特徴

産業構造&歳出改革なしに財政と実質所得の両立など不可能だが

前者は企業の投資意欲を活発化させるしかないし

後者は高齢既得権層の支配する政治状況では難しいということだが


アベノミクスを批判している人々が、どの程度理解しているかは怪しいものだ


02. 2014年12月04日 12:44:23 : nJF6kGWndY

金融危機の震源地は大分、強気だな

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKCN0JI04Z20141204
「利上げ前でも」バランスシート縮小開始を=米ダラス連銀総裁
2014年 12月 4日 11:11 JST
[ダラス 3日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は3日、利上げ開始の前であってもバランスシート縮小に着手すべきとの見解を示した。ゆっくりと縮小を始めれば「害はない」と指摘した。

米連邦準備理事会(FRB)は10月に債券買い入れプログラムを停止したが、バランスシートの規模は依然、高水準に維持している。

総裁はダラス・ビジネス・クラブでの講演原稿で「現在の状況を踏まえると、満期を迎えた債券の償還資金を再投資しないことで、バランスシートをゆっくりと縮小し始めれば、何の害もない」と述べた。

FRBは、実質ゼロ金利からの利上げを開始した後も、満期債券の償還資金を再投資する政策については継続する意向を示している。

そのうえで総裁は、バランスシートの縮小は「利上げを急いでいることを意味するものではない」と強調。利上げの時期については、2%のインフレ目標や完全雇用の達成に向けた進ちょく状況次第と述べた。


03. 2014年12月04日 14:01:27 : RgbLPrXLf5
その大企業でも恩恵が回ったのは、建前並べ保身だけは人一倍超一流の管理職やエリート、つまり「民僚」や調子の良い話だけお客にして営業成績だけ貪る「成果主義悪用組」だけ。
大半の現業職社員などは上記にワル達の食い残しである「リスク」だけ押し付けられて泣いている。
縮小する経済ではリスクを背負い込んだら、途端に「他の社員の尻拭いが襲い掛かって来る」。
これ、民間企業のここ20年の常識。
現場が好きだった人達がここ20年ひどい目に合ったのもコレが原因。
たかが極僅か、一握りの人達だけを取り上げて、「景気回復」とか言う表現がそもそもインチキ臭い。

04. 2014年12月04日 14:15:30 : xAQCJA1WS6
輸出産業で国民が豊かにするというのは幻想。植民地のプランテーション経済や韓国経済を見れば明白。

国民の食糧を産すべき土地に、輸出用の作物を植え、輸送や保険に高い経費を使い、わずかに得た外貨で、国民の食糧を輸入する。こんなことをやっていたら、永遠にその国民は豊かになれない。

国民を豊かにするのは内需産業から、それを大事にするのは当然。ただ、豊かな生活に必要な資源全てを国内で調達できないから、必要最小限を輸入する。そのためには、いくつかの高付加価値輸出産業と強い通貨があればよい。

通貨安政策が長い目で見て国民を貧しくするのは明らか。棄損された通貨で表示される偽りのGDPなどに惑わされてはいけない。

アベノミクスの範とされる高橋財政の悲惨な結末を見るが良い。
・財政規律を失って軍国化と大陸進出に歯止めを失う
・大戦争まで暴走し、敗戦で国土は戦禍にみまわれる
・高橋本人は暗殺

ただし、戦争に至る災難の中で、戦後の高度成長の種が捲かれたのも事実。
さて、悲惨な未来の後に、今度は何が待っているだろうか。


05. 2014年12月04日 15:01:12 : nJF6kGWndY

>>04 輸出産業で国民が豊かにするというのは幻想 国民を豊かにするのは内需産業

国民を豊かにするのは内需産業と輸出産業の両方が必要ということ

だから輸出産業で外貨を稼ぎ、エネルギーや食糧を輸入できないと、今の日本経済の豊かさは維持できない

つまり、いくら国内だけで頑張っても、必要な資源や食糧を

海外ほど高い効率では生産性できず

最近の円安で明らかなように、低賃金で貧乏暇なしの悲惨な状態に陥るということだ



06. 2014年12月04日 15:04:52 : nJF6kGWndY

例えば世界=日本だとして

東京だけで全て自給自足しようとするのがバカげているのと同じで


輸出も内需産業も効率化し、生産性を上げることが国民の生活水準上昇において重要

そのためには技術革新に加え、貿易自由化と分業(比較優位)を活用するのが賢いということだ



07. 2014年12月04日 16:19:56 : 6uFgfWwteg
本文
「つまり、企業においても、「トリクルダウン」は発生していないのだ」

その、通り。
だから、政府も財務省も
3兆円の「緊急」経済対策費をうって
商品券や、企業のガソリン、灯油補助の「直接給付」をしなきゃいけないって事態にまで追い込まれている。

このように、現状を見れば、
タイムラグのありすぎる、いや「理論そのものが疑われるような」、
トリクルダウンによる波及効果など
待っていられないほど、日本の経済は追い込まれているというのが本当のところだ。

いまの国民とくに庶民の税負担限界も、もうすでに限界に達しているのだということも今回の消費税増税後の需要ショックでハッキリした。
ハッキリいって日本は、リーマンショック初期と同様の需要ショックのとば口にいる。これも本当のことだ。

忘れてはいけない「リーマンショックくらいのものがなければ、2度の消費税増税の延期はない」とハッキリ言っていた大臣がいたではないか。www

来年は3兆円なんてハシタ金ではなく、大規模な財政出動、それも公共工事のようなものでなく、商品券配布のような「直接給付」が必要な情勢になる。


08. zen55ww 2014年12月04日 17:37:47 : QWr/vK4gQc1Gk : qAeZzRaNnY
企業は株主のものであり、利益は社員ではなく株主に分配される。
昔の経営者は社員を大事にして一体化していたが、現在は株主の意向に従い、
社員を取り締まり、利益は株主へ行く。
世界基準である。

09. 2014年12月04日 19:29:21 : cGVB3XfUBs
己が足 喰って利益を 上げる蛸

10. 2014年12月04日 20:12:19 : DKhwYBOUus
自民党の支持層である大企業と資産家に手厚い政策を採ることは政権政党として当然のこと。

しかし、今の大企業を衰退させ中小企業を栄えさせても、その中小企業がいつかは大企業に成長するのだから同じこと。


11. 2014年12月05日 00:02:12 : N1xbFAyXHw
上流階級やよいしょ取り巻きとばかり付き合う政治家に全体が見えるわけないねー。 見えても無視が一番と能天気(=アントワネット状態)! 

12. 2014年12月05日 02:09:19 : BLqL2LUvlg
大企業も潤ったフリをしているだけで実態はどうか怪しいものだ。

あの手この手の粉飾を株主に指示されている可能性がある。

自動車・金融・投資・保険 みんな青色吐息ではないだろうか。

そのうち本当にエアバッグになるかも。


13. 2014年12月05日 09:46:48 : urgNAK717M
現政府はトリクルダウンは自然に発生するものだと思っているようだが、半世紀も前の古い経済学を恥ずかしげもなく現代に用いるものだ。
百歩譲ってその理論を採用するというなら、トリクルダウンは意図的に起こさないとダメだ。
今の日本はそれが起こるシステムになっていない。
それに、たとえトリクルダウンが起こっても、首相が少し何やってるかわからないアホだと思ったら、不安に思って庶民の財布はゆるくならないよ。

先行き不安こそが不況の原因じゃん。政府の税の使い方が信用ならない、戦争を意識させる、口だけ勢いのいいことを言っている、消費税が上がる時のために今貯めとこう、等。
普通の感覚なら、不安に思って財布の紐が固くなるでしょ。


14. 2014年12月05日 11:03:06 : PV9mgxFbAL
水は高いところから、低いところへ流れてくる。大企業の利益から、中小企業へ
決して、低いところから、高いところへは流れない。
いま、商品相場で原油、ヒーティングオイル、穀物は暴落中である。
タイムラグの差で、今、ようやく下がり出した。ガソリン価格を見ればわかる。
中小企業は、これから原材料費や電気代が下がり、なおかつ、円安で輸出産業は儲け、その利益が流れてくる。 アベノミクスは、消費税8%上げなければ完璧だったが、これでつまずいた。すなわち、アベノミクス自体は、成功なのである。

15. ピッコ 2014年12月05日 17:22:47 : ldyqn.PAmBFfI : D8XEaoCk3I
>14. いま、商品相場で原油、ヒーティングオイル、穀物は暴落中である。タイムラグの差で、今、ようやく下がり出した。ガソリン価格を見ればわかる。…すなわち、アベノミクス自体は、成功なのである。

日本以外のほかの国ならそうかもしれないが、円安が進む日本ではそういう恩恵はない。 私は毎日スーパーに行き、食事も外ですることが多いので、物価がジワリジワリ上がり続けていることを身をもって感じる。  原材料費や電気代が下がっていれば、こういうことはないはずだ。 オイルは若干下がっているが、まだまだ150円前後の高値だし、他の何かが値下げになるというような話を聞いたこともない。 「アベノミクスが成功した」と言えるのは、まずこの値上げを上回る賃金の引き上げが全国の労働者全体になされた時だ。 今日、トヨタの労働組合が6000円のベースアップを要求することにした、というニュースがあった。 その理由の一つが、物価高騰に賃金が追い付いていないからというもの。 今なお、あの絶好調のトヨタでさえそのような調子なのだ。


16. 2014年12月06日 00:34:32 : 6uFgfWwteg
話は少しズレるが、
この円安物価高の状況の中で

QEのおかげで国家財政がかなり好転して、「多額戦費調達も可能」になって
しかも、「上下両院で共和党過半数」のアメリカが、いまの「国内の暴動を
外に転化するため」に、来年あたり戦争はじめたりしたらと考えると戦慄が走る。
もう、オバマに軍産や米軍の暴走を止める力はないだろう。

今年でさえ、「何度そうした危機的状況があった数えてみるといい。」
来年こそは、今年の「対」シリア、イラク、ロシア、ウクライナやイスラム国のような不完全燃焼ではすまない。

そのときばかりは「原油もたちまち高騰する」だろう。物価だって日銀のコントロールの及ばないことになる。
円買い介入があるっていったって、これまた「政策ラグ」で官僚レベルだ、国会レベルだで悠長に談笑されている間に手遅れになるほどの経済的打撃をこうむるだろう。

「今回のアベノミクスの失敗は」、日本経済に「深刻な需要ショック」をもたらした。
日本ばかりでない。欧州も中国もだいたい事情は同じだ。
QEや金利引き下げなど「経済が好調ならやるバカはいない。」

あと、この12月4日にオバマはなんと言ったか。
「日本、欧州経済の弱含み、米経済に影響与える恐れ」があるといった。

もし、今後欧州、日本、中国の景気停滞が、一人勝ちを謳歌している今のアメリカのバックアップにならず、アメリカ経済に悪影響を及ぼすようになれば、アメリカは戦争経済に走らざるをえない。
日本に大量の米国債買い支えをさえ、GPIFで日本国民の老後資金をさしだしてさえ貪欲なアメリカ経済を支えることは不可能なのである。

こうした懸念も決して絵空事ではない。


17. 2014年12月29日 00:10:22 : 8fEMIv0iD5
会社は株主のものだけど利益の分配の配当金が支払われるのは一番最後。

株主に払われる配当は、商売に必要な仕入れ原価や人件費などの経費、借入金や社債など債権者に負債を支払った後に受け取るもの。
もちろん、従業員ではない取締役や経営権に係る者に払われる報酬も従業員に対価を払った後に支払われる。

従業員の給料は業績に関係なく支払う経費だから利益が企業は黒字だろうが赤字だろうが支払わないといけない。人件費を下げて役員報酬を増やしたり株主への配当を増やすのは原則に反している。

新自由主義者は株主優先にしてるけど上にも書いたが資本主義経済のルール違反。


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