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トヨタ国内生産、3年連続減産の方向 国内販売苦戦で
http://www.asahi.com/articles/ASGCX3FPTGCXOIPE00B.html
2014年11月28日15時20分 朝日新聞
トヨタ自動車は、2015年の国内生産について3年連続で減産する方向で調整に入った。15年計画は320万台を下回る公算が大きい。消費増税後の国内販売の苦戦が続くうえ、輸出も伸び悩むためだ。アベノミクスで円安が進んでも国内生産が増えず、雇用や所得にも波及しにくい構図が浮き彫りになっている。
トヨタは14年に国内で330万台を生産する計画だったが、消費増税後の国内販売の落ち込みが長引いていることなどから、325万台程度にとどまる見通し。関係者によると、15年は320万台を下回る計画とする方向で検討が進んでいるという。
日本銀行の2回にわたる大胆な金融緩和で、円相場は1ドル=118円台と7年ぶりの水準まで円安が進んでいる。それでも国内生産が減るのは、過去の超円高のもとで海外の工場を新増設し、生産を国内から移してしまったからだ。長期的に部品を現地から購入する約束をしてしまっているため、トヨタは国内生産の半分強を輸出に回しているが、それ以上は増やしにくいという。
足もとの原油安により、主力の米国市場で燃費で劣る大型車の人気が復活する一方、日本でも生産できる小型車の販売が伸び悩むことも響いているという。
トヨタグループの生産台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)は全世界で13年に初めて1千万台を超え、14年も超える計画。だが、トヨタ単体の国内生産は、リーマン・ショック前の07年は422万台あったが、東日本大震災があった11年に276万台まで落ち込んだ。トヨタは「国内生産300万台」を、国内のものづくりの基盤を守る「死守」ラインとして設定。12年には349万台まで回復したが、その後3年連続で減ることになる。(大内奏)
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