01. 2014年11月28日 09:40:19
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OPEC生産枠維持決定、サウジアラビアが減産派押し切る 2014年 11月 28日 08:10 JST [ウィーン 27日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は27日にウィーンで開いた総会で、日量3000万バレルとする現行の生産枠を維持することで合意し、原油価格下落に歯止めをかけるための減産は見送った。生産枠はOPECの来年の需要予想を少なくとも100万バレル上回る水準。総会後に発表した声明には、加盟国は過剰な生産を控える必要があるとの記述はなく、来年6月の次回総会前に生産枠を再検討するための臨時会議に関する記述もなかった。 原油は世界的に供給過多となっているにもかかわらず、OPECがこれまでのように原油価格の保全に動かなかったことで、北海ブレント原油先物LCOc1は4年ぶり安値となる1バレル=71.25ドルまで下落。米原油先物CLc1は1バレル=67.75ドルと2010年5月以来の安値を更新した。 5時間に及んだ今回の会議では、ベネズエラやイランなどの財政力が弱いOPEC加盟国が求めていた減産を、サウジアラビアを初めとする財政力のある湾岸諸国が押し切る形で生産枠据え置きが決定された。 ベネズエラとアルジェリアは最大で日量200万バレルの減産を決定するよう訴えていたが、湾岸諸国はこれまでも原油価格の下落を乗り切れる用意があることを明白に表明。会議後、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は「重要な決定だった」と満足げに述べた。 一方、ベネズエラのラミレス外相は、今回の決定を加盟国の総意として受け入れたと説明。原油価格が低水準にとどまることで、コスト高の米国産シェールオイルの市場シェアが低下することを望むと表明した上で「一部生産者の価格は割高だ」との意見を表明した。 クウェートのオメール石油相は、原油価格が60ドルや100ドルなどいかなる水準になっても受け入れなければならないと言明。イラクのアブドゥルマハディ石油相は、下値は65―70ドルになるとの見方を示した。 PIRAエネルギー・グループの最高経営責任者(CEO)、ギャリー・ロス氏は、サウジアラビアがイランやロシアのほか、米国のシェールガス生産者を支援することになる減産を望む理由はないと指摘。「市場に原油価格を決定させ、市場で新たな均衡点が見出されれば、価格は上昇に向かうとサウジアラビアは考えたと思われる」と述べた。 ただ同氏は、「OPECはもはや市場を操ることはできなくなったため、新たな局面に入った」と指摘。「今後は原油価格は市場で決定され、価格は明らかに下落する」と述べた。 OPECは現在、世界の原油の約3分の1を供給している。 ペトロマトリックス・コンサルタンシーのオリビエ・ジェイコブ氏は、今回の決定について「数年後に80ドル以上の水準まで回復させるには、短期的に下値を60ドルとして価格が一段安となる必要があるという考えを、サウジアラビアが示したものだ」と分析。「言い換えれば、米国のシェールガス開発プロジェクトに歯止めをかけるには、しばらくの間は低価格に甘んじることがOPECの利益にかなうということだ」と述べた。 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0JB1QQ20141127 ドル・円は118円付近、原油安で対産油国通貨のドル買い波及
11月28日(ブルームバーグ):日本時間朝の外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=118円ちょうど付近へ値を切り上げている。原油安を手掛かりに対産油国通貨でのドル買い圧力がドル・円にも波及している。 ドル・円は117円70銭付近から一時117円99銭と3営業日ぶりの水準までドル買い・円買いが進行。午前8時20分現在は117円92銭前後となっている。 クレディ・アグリコル銀行外国為替部の斎藤裕司エグゼクティブ・ディレクターは、「OPEC(石油輸出国機構)の減産見送りで、クローネなどが大きく売られており、その影響で他通貨でもドル買いになっている」と説明。ただ、ドル・円については、「月末なので実需中心の動きになりやすい」と言い、「伸びも限定的かもしれない」と話す。 ユーロ・ドル相場も海外市場で付けた前日の安値を割り込み、一時1ユーロ=1.2456ドルまでユーロ売り・ドル買いが進行。27日発表されたドイツの11月のインフレ率は約5年ぶりの低水準となり、欧州中央銀行(ECB)が本格的な量的緩和に踏み切るとの市場の観測を強める形となっている。 一方、国内では10月の全国消費者物価指数(CPI )が発表される。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では、生鮮食品を除くコアCPIは前年同月比2.9%上昇と3カ月連続で伸び率が鈍化すると予想されている。 斎藤氏は、「追加緩和したばかりで、影響は少ないと思うが、黒田総が言及した1%割れを意識している向きもいる」と言い、消費増税の影響を除いたベースで1%を大幅に下回れば、「追加緩和期待が強まるかもしれない」と言う。 ユーロ・円相場は1ユーロ=146円後半から一時147円06銭までユーロ買い・円売りが進行。足元では146円95銭前後となっている。 27日の原油相場は、OPECによる生産目標の据え置きを受けて4年ぶりの安値に下落。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油は2010年6月以来で初めて1バレル=70ドルを割り込んだ。外国為替市場ではノルウェー・クローネやカナダ・ドルなど産油国通貨が下落し、ロシア・ルーブルは対ドルで最安値を付けた。 記事についての記者への問い合わせ先:東京 小宮弘子 hkomiya1@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net 青木 勝, 山中英典 更新日時: 2014/11/28 08:25 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NFQ0RV6KLVR801.html 原油が4年ぶり安値−OPEC減産見送りでエネルギー株安い
11月27日(ブルームバーグ):原油相場は27日、石油輸出国機構(OPEC)による生産目標の据え置きを受けて4年ぶりの安値に下落した。エネルギー株も安い。一方で国債相場は上昇し、欧州債利回りは過去最低を付けた。 ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物1月限は6.3%安の1バレル=69.05ドルと、2010年5月以来の安値。北海ブレント原油先物1月限は5.17ドル安の72.58ドルと、10年以来の安値を付けた。カナダのエネルギー株はニューヨーク時間午後3時(日本時間28日午前5時)現在、11年以来最大の値下がり。ストックス欧州600指数はドイツの失業率が過去最低となったのを好感して上昇した。ロシアのルーブルは対ドルで最安値。フランスの10年国債利回りは1%を割り込んだ。 OPECは生産目標を日量3000万バレルで維持することを決めた。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相がOPEC総会終了後に明らかにした。原油相場の今年の大幅下落でストックス600石油・ガス指数は8.9%下落。資源国通貨の下落やインフレ率の低下で確定利付き資産の価格上昇につながっている。 原題:Oil Plunges to 4-Year Low as OPEC Decision Sinks Energy Shares(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Paul Dobson pdobson2@bloomberg.net;ニューヨーク Rita Nazareth rnazareth@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Justin Carrigan jcarrigan@bloomberg.net Rita Nazareth, Paul Dobson 更新日時: 2014/11/28 06:16 JST OPEC:減産見送り、供給過剰に対応せず−原油先物下落
11月27日(ブルームバーグ):石油輸出国機構(OPEC)は27日の総会で、世界的な原油供給過剰を緩和するための措置を見送った。価格下落に歯止めをかけるため減産を呼び掛けたベネズエラの主張を退けた。この決定を受けて、原油先物は過去3年余りで最大の下げとなった。 OPECは現行の日量3000万バレルの生産目標を維持することを決定した。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相がウィーンで開いた総会後に明らかにした。北海ブレント原油は一時8.4%安となり、年初来の下落率は35%に達した。 米国の原油生産が約30年ぶりの高水準となり、中東やウクライナの紛争でも供給が途絶せず、原油は今年弱気相場入りした。ブルームバーグの集計データによれば、OPECの生産目標は2012年から日量3000万バレルで変わっていないが、先月の実際の生産量はこれよりも約100万バレル多かった。 BNPパリバの商品市場責任者、ハリー・チリンギリアン氏(ロンドン在勤)はこの日の電話インタビューで、「OPECはスイングプロデューサー(価格安定のための市場供給量の調整役)としての役割を放棄し、原油価格の決定を市場に委ねることを選択した」と指摘。「ブレント原油が70ドルを試す動きを見せ始めたとしても驚きではない」と述べた。 ロンドンICEの北海ブレントの今年の下げ幅はこのままいけば2008年以来で最大となる見込み。ロンドン時間27日午後6時25分(日本時間28日午前3時25分)現在、4.85ドル安の1バレル=72.90ドルと、11年5月以来で最も下げている。 ソシエテ・ジェネラルの石油市場調査責任者、マイケル・ウィトナー氏は「サウジアラビアとOPECが、もはや市場の供給サイドの調整役でなくなることを今回の変化は意味する。極めて根本的な変化と言っても言い過ぎではない」と電子メールでコメントした。 イラクのアブドルマハディ石油相によれば、OPECは5%の減産を検討した。 原題:OPEC Takes No Action to Ease Supply Glut as Crude Oil Slumps (3)(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ドバイ Maher Chmaytelli mchmaytelli@bloomberg.net;ロンドン Laura Hurst lhurst3@bloomberg.net; Tehran Golnar Motevalli gmotevalli@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Alaric Nightingale anightingal1@bloomberg.net Rachel Graham, Bruce Stanley 更新日時: 2014/11/28 06:45 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NFPTIM6S972D01.html 10月鉱工業生産0.2%上昇−2カ月連続プラス、市場予想上回る
11月28日(ブルームバーグ):10月の鉱工業生産(速報値)は2カ月連続で上昇した。経済産業省は「総じてみれば、生産は一進一退にある」と判断を据え置いた。 経産省が発表した生産指数は前月比で0.2%上昇 。前年同月比では1%低下。はん用・生産用・業務用機械、電気機械、電子部品・デバイス工業などが上昇した。ブルームバーグ・ニュースによる集計データの予想中央値は0.6%低下。 出荷指数は前月比0.4%上昇した。業種別では、はん用・生産用・業務用機械、輸送機械、化学工業などが上昇要因となった。在庫指数は0.4%低下。業種別では輸送機械、化学工業などが低下した。 製造工業生産予測指数は11月が前月比2.3%上昇。12月は0.4%上昇。 記事についての記者への問い合わせ先:東京 淡路毅 tawaji@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Brett Miller bmiller30@bloomberg.net 広川高史, 淡路毅 更新日時: 2014/11/28 09:03 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NFMK2J6JIJUR01.html
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