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今週最大の動きを見せたのは円建てのゴールドでした。その引き金になったのが月曜日8:50に発表になったGDPでした。ここからは毎朝のレポートで今週の様子が一番よくわかると思うので引用。
(火曜日のBruce Report)
市場では2.2%のプラスを予想していたのが出てきたのは1.6%のマイナス成長。これで2季連続のマイナスになりました。円は一瞬117円台まで急落、その後すぐ戻して午後には115円台まで上昇と激しい動きとなり、日経平均は17000円割れで500円以上の下落となりました。日銀の異次元の緩和、円を安くすることと株価を上げることには絶大なる効果をあげていますが、在庫、設備投資、そして住宅投資が下振れしているところをみると本格的な景気回復にはつながっていないのではという印象を与えます。ここからの円安は「悪い円安」ですね。ゴールドはつい先日まではマーケットは1100ドルを視野に入れた下値不安を話していましたが、今度は1200ドルの方向の上値の可能性を話始めたようです。マーケットも人も移り気です。さらなる円安の可能性を考えると円建てのゴールドはまだまだ上昇する可能性大ですね。昨日もまたTocomは大商いとなりました。スプレッドのはずしもあるのでしょうが期近に売りが出て期先はしっかりだった様子です。相当の利食い売りが出ていたのも事実ですが、取組の減少は5000枚程度でした。
(木曜日のBruce Report)
GDPの予想外の悪化は消費税増税の延期、そしてアベノミクスの是非を問う解散総選挙への流れを決定づけたと言えます。円の下落は一時118円台まで進みました。そして一週間の終わりは117円台後半と、金曜日に麻生財務相の「今週の円安への進み方は速すぎる」という発言で少し戻して終わりましたが依然として円の先安感が強い状況です。
19日水曜日にはアジア時間は比較的静かで1191-1196ドルの間での取引。東京からは結構な量の現物の売りがありました。おそらく普段の10倍近い売りがあったと思います。地金商の店頭でも相当の買取があったようです。夜のロンドン時間、日本の午後8時前後には1200ドルを超え、しっかりだったのですがニューヨークに入るころに、スイスのゴールドの関する国民投票の世論調査の結果、ゴールドの売却の禁止と資産の20%をゴールドにすること、そして海外に預けているスイスのゴールドを国内に持ち帰るという項目に関して、その賛成票が45%から38%に下落したというニュースからゴールドは売られ1195ドルから一時1175ドルまで急落、その後すぐに1199ドルまで戻すという激しい展開となりました。そしてフロアの引け後にFOMCの10月の議事録が公開されゴールドは再び1180ドル台前半まで下げてニューヨーク時間を終えました。議事録の内容はちょっとつかみどころのないような感じです。物価上昇のペースが期待よりも遅くそれに対する警戒感が示されてます。あとは低金利維持の「considerable time」という表現を使い続けるべきだどうかでの議論があり、その部分が金利の上げが近づいているという取り方をしたので、ゴールドが売られドルがしっかりということになったのでしょうか。ドル円はとうとう118円を超えました。120円はもう目の前。日本が消費税増税を延期、財政健全化への姿勢が問われる状況になり、円はここからさらに売り込まれるでしょう。130円や140円の声が聞こえてきても驚きではないですね。それを考えるとこの先、円建てのゴールドは強くなるんでしょうね。それにしても消費税増税の前提での社会保障サービスだったのに、そのサービスだけは先行実施(子育て支援とか)するということ。財源はどうするんでしょ。基本的な収支があってないのに、収入を放棄して使う方ばかり拡大しているのが危うくてなりません。本当に大丈夫なのかこの国は、と思わざるを得ないですね。ヘッジは必要です。やっぱりゴールドでしょ。
(金曜日のBruce Report)
昨日はドル買い円安の流れが続いて、ドル円は一時118.90近くまで上昇。ゴールドもそれに応じて一時1176ドルまで下がる場面がありましたが、ドルが反落すると同時にふたたび1190ドル台まで戻して終わりました。今週は1180-1205ドルというレンジで終わりそうです。とりあえず目立った材料はなく今日はまたドルの動きをみながらの小動きになりそうな気がします。円建ては4540円を超えており、このレベルでは日本では現物の売り戻しが活発です。今年3月の年間最高値レベルにあります。
そして金曜日にはもう一つサプライズが。中国が予想外の金利引き下げを発表し、それを受けて貴金属は上昇。ゴールドは1190ドルから1200ドルを超え、一時1208ドルと今回の戻りでの高値をつけました。ゴールドのリースレートが上昇(フォーワードがディスカウントになっており、先物よりもスポットの方が高くなっている。)しており、現物の不足が顕著になってきているという背景もあり、マーケットは下落よりも上昇のリスクが話されるようになってきています。今後1200ドルがサポートされるようになれば、円建てのゴールドはさらに上昇する可能性が高いですね。そして金曜日にはもう一つサプライズが。中国が予想外の金利引き下げを発表し、それを受けて貴金属は上昇。ゴールドは1190ドルから1200ドルを超え、一時1208ドルと今回の戻りでの高値をつけました。ゴールドのリースレートが上昇(フォーワードがディスカウントになっており、先物よりもスポットの方が高くなっている。)しており、現物の不足が顕著になってきているという背景もあり、マーケットは下落よりも上昇のリスクが話されるようになってきています。今後1200ドルがサポートされるようになれば、円建てのゴールドはさらに上昇する可能性が高いですね。
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