01. 2014年11月24日 21:51:28
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アングル:人民元、今年は05年以降初の下落か 2014年 11月 24日 15:39 JST [上海 23日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が予想外の利下げに踏み切ったことを受け、市場では、今年の人民元CNY=CFXSが、2005年の管理フロート制移行後で初めて、年間ベースで下落するとの見方が広がっている。 元は今年5月以降、上昇基調にあるが、アナリストは今回の利下げで上昇基調が反転するのではないかと指摘。特に預金準備率の引き下げに踏み切った場合は、その可能性が高いとの見方を示している。 人民元建て資産は、これまで高い利回りと暗黙の政府保証という相対的な安全性が意識され、ホットマネーの流入先となっていたが、今回の利下げで元建て資産の魅力や安定性が低下する可能性もある。 ユーラシア・グループは顧客向けのリポートで「今回の利下げと円安の長期化を背景に、人民銀行には緩やかな元安を求める政治的な圧力が強まるだろう。通常の市場の動きを反映させ、アジア通貨全体が下落する中、輸出競争力を支えるよう求める圧力が強まるだろう」と述べた。 人民元は今年初めに急落。投機筋をけん制するため、当局が元安を誘導したとの見方が多く、下落率は2カ月間で3%以上に達した。その後は5月以降、上昇基調を辿っているが、年初からの下落率は依然として1.17%となっている。 ただ、市場関係者の間では、人民銀行が急激な元安を容認するとの見方は少ない。 HSBCはリポートで「中国には経済改革、経済のリバランスなど様々な課題があり、通貨をめぐる緊張に巻き込まれている他の国とは一線を画する」と指摘。人民元は今後、上下どちらか一定の方向に動くのではなく、ボラティリティーが拡大する方向にあるとの見方を示した。 同行は「構造改革で経済成長率とインフレ率が低下する可能性があり、そうなれば金利も緩やかに低下し、貯蓄・投資ギャップも縮小する可能性がある(経常黒字の縮小を示唆)。こうしたことはすべて、一段の元高余地が少ないことを示している」と指摘した。 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J80CL20141124 焦点:中国利下げは銀行に逆風、中小企業への融資増期待できず 2014年 11月 24日 14:01 JST [上海 22日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は21日夜、予想外の利下げに踏み切った。中小企業支援を狙った措置だが、不良債権の増加や利益率の伸び鈍化に既に直面している国内銀行にとっては、収益悪化につながりかねない。
人民銀行は1年物貸出金利を40ベーシスポイント(bp)引き下げ5.6%に、1年物預金金利は25bp引き下げ2.75%とした。 信達証券のチーフストラテジストは、貸出金利と預金金利の差が縮小したことで、銀行の利益は最大で5%下押される、と予想する。 オンライン銀行の台頭や、預金獲得競争を背景とする資金調達コスト上昇に苦慮する中堅クラスの銀行では、既に利ざやが縮小つつある。 利下げ発表の2日前、フィッチ・レーティングスは、中堅銀行である中国広発銀行の格付けを引き下げたが、その際、中国の中堅銀行のオフバランスシート融資について懸念を表明していた。 <「中小企業への融資再開の予定ない」> 人民銀は利下げの理由として、中小企業の資金繰り支援を挙げた。 利下げにより、既存融資の返済コストは低下するかもしれないが、銀行関係者は、相対的にリスクが高いと見られている中小企業への新規の貸し出しについて、銀行が積極姿勢に転じる可能性は小さいと見る。 大手銀行の融資担当者は「われわれは現在、中小企業に関して、デフォルト(債務不履行)増など問題を多く抱えている。われわれはその信用力を疑問視しており、融資に非常に慎重になっている」と述べた。 別の大手銀の融資担当者も「当行ではここ2年ほど、SME(中小企業)融資を縮小しているが、再開の予定はない」と明言した。 銀行関係者は、中国5大銀行の貸し出しは今後も、国有企業や、政府が関与する大型プロジェクトの関係企業が中心になる、としている。 (Engen Tham記者 翻訳:吉川彩 編集:吉瀬邦彦)) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J809B20141124?sp=true 中国が追加利下げ、預金準備率引き下げの用意=関係筋 2014年 11月 24日 14:07 JST [北京 24日 ロイター] - 複数の関係筋によると、中国指導部・人民銀行(中央銀行)には追加利下げと預金準備率引き下げの用意がある。デフレが進行し、債務履行や企業倒産の急増、雇用の減少につながる事態を懸念しているという。
中国当局はこれまで大規模な景気刺激策の導入を見送ってきたが、 人民銀行は21日、約2年ぶりに予想外の利下げに踏み切った。 第3・四半期の中国の経済成長率は7.3%に鈍化。政府内では成長率が7%を割り込むのではないかとの懸念が浮上している。 政策をめぐる議論に関与しているある政府系シンクタンクのシニアエコノミストは匿名を条件に「指導部は従来の見解を変えた」と指摘。人民銀行は幅広い景気刺激に軸足を移しており、追加利下げや預金準備率引き下げの用意があるという。 このエコノミストは「利下げ局面に入った。追加利下げが準備されているはずだ。預金準備率引き下げの可能性も高い」と述べた。 政府の仕事に関与している元人民銀行の調査担当者も「人民銀行による流動性拡大だけでは、実体経済の借り入れコストを引き下げることができなかった」と指摘。「雇用はまだ持ちこたえているが、企業業績は、生産者物価の下落が響き、圧迫されている」と述べた。 先の閣議で李克強首相と政策について協議したエコノミストの1人である海通証券のチーフエコノミスト、李迅雷氏は「経済成長率は7%近辺で、危険な水準にある。構造改革で成長率がさらに低下する恐れがある」と指摘。「今回の利下げは来年の経済成長への期待を高めた」との認識を示した。 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J809L20141124 米CFTC委員長、EUの厳格な指標規制への対応を示唆 2014年 11月 24日 13:54 JST [ロンドン 21日 ロイター] - 米商品先物取引委員会(CFTC)のマサード委員長は、ロイターが入手した書簡の中で、欧州連合(EU)市場での利用が認められなくなったマーケット指標やリスクを規制するため、米国でより厳格なルールが必要になる可能性があるとの認識を示した。
為替市場や金利指標の不正操作を企てた銀行が巨額の罰金を科された事件を受け、EUは欧州委員会が起草した広範囲にわたるルールの承認手続きを進めている。 EUの新ルールは、証券監督国際機構(IOSCO)が認める指標管理に関する基本原則よりもさらに厳格な内容となっている。一方、米国はIOSCOの原則を採用している。 マサード委員長は、米議員2人に宛てた書簡で「欧州委の指標規制案が現在の形のままで導入されれば、市場に逆の結果を及ぼす可能性があるとの懸念には同意する」と記した。 その上で同委員長は、EU内の銀行や資産運用会社が、EUの基準と「同等」とみなされない制度の国で作成された指標を利用することは許されないと指摘。このためEUの金融機関は、米国の先物取引所などで扱われている多数の商品を使ったヘッジ取引が禁じられることになるという。 同委員長は書簡で「金融市場への潜在的な影響を考慮すると、CFTCも米国内の金融規制当局と協力して、この問題への取り組みを強化する用意がある」と強調した。 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J808X20141124 |