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一歩を踏み出すことで、資本主義で生き残る武器が手に入る
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2014年11月23日 Darkness - ダークネス
アベノミクスは円安と株高を実現した。しかし「一般庶民とは関係ない」と言われている。それは本当だろうか。
そもそも、普通の日本人はドル預金もできず、株式も買えないようになっているのだろうか。いや、誰でもドルを手に入れることはできるし、株式を買うこともできる。
銀行口座を作るのと同じくらいの労力で証券口座は簡単に作れるし、今は証券口座を作れば、ドル預金の機能くらいはそこに付いている。
つまり、アベノミクスで円安・株高が予測できた人は、誰でもそれに乗っかることができた。
アベノミクスが成功するかどうかは未知数だったのは間違いない。たとえば、全資金をドルと株式に賭けるというのは、2013年初頭の時点でも冒険だったかもしれない。
しかし、それでも資産の3分の1だけを株式に回すとか、ドル預金するという手はあった。ドル預金なら、FXと違ってギャンブルでも何でもない。80円の円高が「極度の円高」であると分かっていれば、むしろ2012年の時点でドル預金にするのは堅実でもあった。
■それは乗れば自動的に上がるエスカレーターだった
アベノミクスは、株式とドルを持っている人間には大きな恩恵をもたらしてくれた。
安倍政権は、基本的に円安・株高を志向する素晴らしい内閣であり、しかも民主党政権と違って、実行力もあるので、投資家は「取りっぱぐれ」の恐れが少ない。
だから、基本的にドルと株式を「買い持ち」しておけばいいという単純な話だったのである。
幸いにして、民主党政権は非常に無能だったので、株式は低迷していた。アベノミクスでは、そこから踏み上げたわけだから、その効果も劇的だった。
2012年12月に自民党が復活したとき、円安も株高もすでに始まっていたが、ここで莫大な利益を得たのは実は日本人ではなかった。外国人だった。
3年にも及ぶ無能な民主党政権がやっと終わる可能性があるのだから、日本がそこから回復すると考えたのは、当の日本人ではなく、外国人の投資家だったのである。
だから、自分の国の話なのに、ぼーっとしている日本人を尻目に外国人投資家は、2012年11月から「賭け」に出て、大きなリターンを手に入れた。
その後も、日本人のほとんどは株式も買わず、ドル資産も持たないで「様子を見る」ようなことをしているので、とうとう何の恩恵も受けないまま今日まで来ている。
多くの日本人は、乗れば自動的に上がるエスカレーターを目の前にして、足を乗せるという一歩を踏み出さなかった。だから、さっさとエスカレーターに乗り込んだ外国人に遠く引き離されてしまった。
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