04. 2014年11月21日 13:16:26
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この1週間の円の下がり方、速すぎる=麻生財務相 2014年 11月 21日 12:41 JST [東京 21日 ロイター] - 麻生太郎財務相は21日、閣議後の会見で、最近の円安進行について「この1週間の円の下がり方は、テンポが速すぎる」と市場動向をけん制し、為替の急激な変動は歓迎できないと語った。麻生財務相は「為替は市場が決める話であって、こちらが介入してどうのこうのというような話ではない」としながらも、急激な円安が「輸入物価に直結する」問題などを挙げ、「急激な変動は、歓迎すべきことではない。上がっても下がっても」と市場をけん制した。 <補正予算は越年へ、経済対策「年内とりまとめ」> 12月の解散・総選挙で来年度予算編成は大きな影響を受ける。今後のスケジュールについて麻生財務相は「経済対策を年内にまとめる。関連する補正予算は年を越すことになるが、補正予算で経済運営に万全を期す」と述べた。 具体的な対策の中身については、2017年4月に消費再増税ができやすくなる経済状況をつくることだとし、アベノミクスの地方への波及が焦点になるとした。具体的な規模については、15年度が基礎的財政収支(PB)の赤字半減目標達成年度であることから「経済再生と財政規模の両立をはかることが一番大事、配慮しながら考えていく」と述べるにとどめた。 <社会保障充実分、見直さざるをえない> 消費税引き上げの延期で、社会保障充実に充てる財源の手当てが焦点になっている。予定通りのサービスの充実を求める声も浮上するが、麻生財務相は、「プログラム法では消費税率引き上げの増収分を充てると書いてある」と述べ、「(増税を)延期する以上、社会保障充実分も見直さざるを得ない」と述べ精査する考えを示した。 <20年度PB黒字化、歳出からスタート> 政府は消費再増税延期でも従来の財政健全化目標を堅持する方針を明らかにしている。20年度のPB黒字化目標については、消費税率を10%に引き上げ名目3%成長を実現したとしても、なお11兆円程度の赤字が残り、増税延期で達成はより難しくなったとみられている。 政府は来年夏に向けて具体的な計画を策定する予定だが、10%超の消費税率引き上げが必要になるのではないかとの質問に麻生財務相は「今の段階で、どうしなければならないという状況はみえていない。基本的には歳出を整理していかなければならないところからスタートする」と述べるにとどめた。 *内容を追加します。 (吉川裕子 編集:宮崎大) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J504K20141121 コラム:解散総選挙でアベノミクス復活へ=村上尚己氏 2014年 11月 21日 11:34 JST 村上尚己 アライアンス・バーンスタイン マーケット・ストラテジスト
[東京 21日] - 先月のコラムで「消費増税断行」は世界が警戒するリスクであることを論じた。その後、安倍政権は消費再増税先送りを決定。霞が関発で広められた節のある「増税不可避」との考え方に乗って、前政権の負の遺産である増税強行を続けるリスクが大きいと認識したのだろう。安倍政権の判断は、今後の日本と世界経済にとって望ましいことだ。 17日に発表された7―9月期国内総生産(GDP)1次速報値は前期比年率1.6%減と、2四半期連続のマイナス成長となった。こうした経済指標を受けて、「アベノミクスの頓挫」などという論評がメディアで再び増えている。12月14日に予定されている総選挙では、「アベノミクスの失敗」を掲げて選挙に挑む野党が出てきそうである。 「アベノミクスが失敗した」「恩恵を受けたのはごく一部で格差が広がっただけ」などは、根拠が不確かな主張である。2013年に実現した金融緩和強化によって、同年に日本経済は個人消費主導で2%成長を果たした。アベノミクス発動により、日銀の金融政策を根本から変えたことで実現したのである。 消費主導で景気回復が始まり、減少する一方だった雇用者が2013年春先から増え(失業率は大きく低下)、そして名目賃金もほぼ20年ぶりの高い伸びとなっている。アベノミクスを変えず金融・財政政策による総需要拡大を止めず続けていれば、2%インフレ目標実現が現実味を帯びていただろう。そして、これまでのデフレ下では難しかった「満足できる職の機会を多くの人が得ることができる」経済状況に着実に変わっていただろう。 <再増税延期で「失われた20年」再来を回避> 返す返すも、4月に実施された8%への消費増税は残念だった。総需要不足が続いているにもかかわらず、景気回復のエンジンだった個人消費を落ち込ませる大型緊縮政策に転じ、日本経済は2014年度にマイナス成長に陥ったとみられる。 ようやく増え始めた実質賃金が消費増税により「ガタ落ち」したのだから、消費が失速したのはやむを得ない。経済正常化を目指していたはずの安倍政権が、アベノミクスの本筋から離れてしまい大型増税に転じた帰結が今年の経済停滞である。 「アベノミクスの失敗」などという声は、こうした現実を踏まえていない主張だ。経済政策の失敗をもたらしたのは、増税政策だ。それを、金融緩和政策に結び付けるのは筋違いの議論のすり替えではないだろうか。 また、金融緩和政策のみで経済成長は難しい、などといった議論も耳にする。実際に起きていることは、2014年度になって消費増税の失敗で景気が失速したが、その落ち込みを和らげているのが日銀による金融緩和である。金融緩和による実質金利低下、円安株高、そして企業業績の底上げが日本経済を支えている。 仮にアベノミクスの軸である金融緩和強化が実現せずに、今年のような大型増税が実現していたら、日本経済は深刻な景気後退に陥っていただろう。5%への消費増税後から始まったデフレ不況と公的債務残高の拡大といった、1997年以降と似たような状況が生じ、「失われた20年」が再び今年から始まっていた可能性があったということだ。本当に恐ろしい話である。 なお、「現在の日本経済は完全雇用に近く、経済停滞は供給制約がもたらしている」「景気刺激的な金融・財政政策の効果が限られている」という議論も一部で聞かれる。ただ実際には、大型増税という総需要押し下げ政策で成長率がマイナスに転じたことを踏まえれば明らかだが、日本経済の問題は総需要不足であり、そして依然デフレ脱却は道半ばである。今回の安倍政権の政策転換で、2017年3月まで今後2年半にわたり、景気刺激的な金融・財政政策によって需要を底上げし、経済成長率を高めることは十分可能である。 18日の首相会見における「消費増税先送りは重要な決断だから国民に信を問う」「アベノミクスについて賛否あるが、選挙戦を通じてそれを国民に判断してもらいたい」というのは、ストレートで率直なメッセージだった。総選挙をめぐり目先は思惑が揺れ動くだろうが、少なくともアベノミクスに対する評価を理由に与党が大敗するリスクはかなり限定的だろう。 *村上尚己氏は、米大手運用会社アライアンス・バーンスタインのマーケット・ストラテジスト。1994年第一生命保険入社、BNPパリバ、ゴールドマン・サックス、マネックス証券などを経て、2014年5月より現職。 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J502320141121?sp=true 日経平均は反落、財務相発言で軟化 2014年 11月 21日 12:00 JST [東京 21日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落。短期的な過熱感が意識されたほか、3連休前であることも重なり、ポジション調整に押される形となった。また麻生太郎財務相が足元の円安についての言及が伝わり、ドル/円JPY=EBSが117円半ばまで下落すると、指数は下げ幅を拡大した。
前日の米国株は主要3指数がそろって反発。ダウとS&P500が終値で最高値を更新した。堅調な内容の米経済指標も発表されるなど、外部環境は良好な状況にあったものの「日本株も米株も25日移動平均線からのかい離率が大きく、高値警戒感がある中で、ポジション調整の動きが続いている」(エース経済研究所・子幡健二社長)ことから、軟調な地合いが続いた。 また麻生財務相が閣議後の会見で、この1週間の円安の進行について「テンポが速すぎる」との認識を示したと伝わり円が上昇。主力輸出株の一角が軟化し、指数は一時192円値下がりした。ただ、日銀のETF(上場投資信託)買いをはじめとした需給面での期待感も根強く、下値は限られた。 個別銘柄ではカシオ計算機(6952.T)が続伸。同社が今期の配当を従来予想の25円から30円に増やす見通しと21日付の日本経済新聞朝刊が報じ、株主還元拡大への期待から買われた。米議会公聴会においてエアバッグ問題で厳しい追及を受けたタカタ(7312.T)は一旦、悪材料出尽くしととらえられたことなどで大幅高。一方、ホンダ(7267.T)は小幅安となった。 東証1部の騰落数は、値上がり578銘柄に対し、値下がりが1093銘柄、変わらずが162銘柄だった。 日経平均.N225 前場終値 17165.5 -135.36 寄り付き 17285.72 安値/高値 17108.2─17285.72 東証出来高(万株) 124451 東証売買代金(億円) 11584.75 (長田善行) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J505B20141121
日本株反落、ユーロ景気低調と円安一服−素材、輸出中心売り 11月21日(ブルームバーグ):午前の東京株式相場は反落。ユーロ圏景気指標の低調や為替の円安一服、チャート分析やテクニカル指標からみた過熱感を背景に、海外景気動向に敏感な非鉄金属や繊維など素材関連株、機械や電機など輸出関連株中心に下げた。建設株も軟調。 TOPIX の午前終値は前日比8.84ポイント(0.6%)安の1388.80、日経平均株価 は135円36銭(0.8%)安の1万7165円50銭。 しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、材料が出尽くし、3連休を控え「利食い売りが出ている。為替も一服し、テクニカル面からも騰落レシオなどが上がり、買いにくい水準になってきていた」と言う。 きょう午前のドル・円相場は一時1ドル=117円36銭と、前日の日本株市場の終値時点118円65銭に比べ円高方向に振れた。東京時間20日夕には一時118円98銭までドル高・円安が進んだが、ユーロ圏統計を受けた前日の海外市場で円の買い戻しが先行、その流れを受け継いだ。 英マークイット・エコノミクスが20日に発表した11月のユーロ圏の製造業とサービス業を合わせた総合購買担当者指数(PMI)速報値は、51.4と前月の52.1から低下。1年4カ月ぶり低水準となり、市場予想の52.3も下回った。ドイツの総合PMIも低下した。 一方、日経平均の20日時点での25日移動平均線からの上方乖離(かいり)率は6.7%、目先過熱を示す5%をなお超えている。東証1部の上昇・下落銘柄数の百分比である騰落レシオ も122%と過熱圏の120%以上で、上値を買い進みにくい状況にある。 財務相発言、日経平均も一段安場面 きょうの日本株は小動きで始まった後、徐々に下落基調を強めた。午前後半には麻生太郎財務相が閣議後会見で、「円の下がり方のスピードのテンポは速過ぎる」とし、円安・円高の急激な変動は「歓迎すべきではない」と発言。その後、朝方の1ドル=118円台から117円台半ばまで円高方向への動きが強まったことで日経平均も先物主導で一段安、一時192円安まで売られた。 東証1部33業種は非鉄や建設、繊維、機械、小売、電機、卸売、輸送用機器、ガラス・土石製品、海運など28業種が下落。非鉄は、中国経済統計の低調を受け前日のニューヨーク、ロンドン銅市況が下落したことが嫌気された。石油・石炭製品、空運、水産・農林、パルプ・紙、鉱業の5業種は小高い。 売買代金上位ではマツダやサクサホールディングス、東レ、ソニー、富士重工業、三菱商事、伊藤忠商事、日立製作所、三菱重工業、コマツ、パナソニック、アステラス製薬、川崎汽船、良品計画が下落。ディズニーキャラクターが多数登場するスマートフォン向けの牧場シミュレーションゲームを12月に配信するマーベラスは急騰。ケネディクス、タカタ、日本航空、ニコン、ユニチカも上げた。 記事についての記者への問い合わせ先:東京 竹生悠子 ytakeo2@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net 院去信太郎 更新日時: 2014/11/21 12:12 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NFD0SZ6K50XY01.html 寄り付きの日経平均反落、過熱感意識で連休前の利益確定売りも 2014年 11月 21日 09:13 JST [東京 21日 ロイター] - 寄り付きの東京株式市場で日経平均は反落。前日の米国株高や円安基調の継続など、外部環境は良好な状況にある半面、テクニカル上の過熱感が意識されている。3連休前ということも重なり、主力株を中心に利益確定売りが広がっている。 指数寄与度の大きいファーストリテイリング(9983.T: 株価, ニュース, レポート)は下げている一方、ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)はやや上昇している。 もっとも市場では下値は限定的との見方が根強い。下落すれば日銀のETF(上場投資信託)買いも見込まれるなど、日本株の好需給・先高期待が相場を下支えする見通しだ。 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J500B20141121 JPX日経400先物始まる、連動資産は増加へ−個別銘柄影響も 11月21日(ブルームバーグ):JPX日経インデックス400 の先物 取引が25日に始まる。投資家にとっては先物を使ったヘッジ目的の売買も可能になり、利便性の向上で原資産のJPX日経400自体の流動性が増え、連動する資産の一層の拡大にもつながりそうだ。 日本取引所グループ(JPX )によると、JPX日経400先物は四半期ごとの5限月が取引され、取引時間は日経平均株価やTOPIX先物と同じ午前9時−午後3時15分、午後4時30分−翌午前3時。取引単位は指数値の100倍、呼値単位は5ポイントとなっている。 企業の株主資本利益率(ROE)を重視し、ことしから算出が始まったJPX日経400に連動する上場投資信託(ETF)4本と公募投信の総資産規模は、19日時点で3262億円と順調に増えている。連動資産の成長で、投資家から先物導入の要望も強まっていた。 三井住友アセットマネジメントの平川康彦シニアファンドマネージャーは、「先物ができると指数としての利便性が高まり、流動性が増す。TOPIX先物や日経平均先物、オプションのいくらかはJPX日経400先物に置き換わるだろう」とみている。 先物の登場で、個別銘柄への影響を小さくしながら新規投資がしやすくなり、先物のショート(売り持ち)もできるため、保有するポートフォリオのヘッジが可能。ETFは上場しているが、「残高や流動性を考慮すると、先物ができた方が売買しやすい」と平川氏は言う。 225mini意識の仕掛け JPX日経400先物の想定元本は約127万円と、取引単位1000倍で約1700万円が必要な日経平均、同1万倍で約1400万円が必要なTOPIXに比べ小さい。元本面では、取引単位100倍の日経225mini、同1000倍のミニTOPIX先物に近く設定されている。 JPX日経400先物が上場する大阪取引所・市場企画部の塙明紘調査役は、「基本的な設計は日経225miniやミニTOPIX先物に合わせてある」と指摘。デリバティブの場合は、「流動性を作ることが大事。最初から小さいサイズにしたのは、誰にでも使ってもらえる商品が必要」と狙いを説明する。 JPX日経400先物の流動性向上を担うマーケットメーカーはABN・アムロ・クリアリング証券、ニューエッジ・ジャパン証券、BNPパリバ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券など7社。SBI証券やカブドットコム証券、岩井コスモ証券、光世証券は、個人向けに同先物を扱う。 推定市場規模は3755億円 みずほ証券の永吉勇人チーフクオンツアナリストは、「先物が登場すれば、裁定取引が組めるようになり、直接的効果では連動資産が増える」と予想。先物が上場しても、投資家からあまり使われないケースもあるが、「JPX日経400の場合は多くの投資家が現指数に注目しているため、先物も使われる」とみる。 大阪取引所の10月24日時点の試算では、先物市場規模(想定元本ベース)は日経平均が6兆9447億円、TOPIXが6兆1572億円。先物と現物市場規模の比率からJPX日経400先物の場合を想定すると、市場規模は3755億円、先物建玉は33万2046単位になる。 日本の公的年金を運用するGPIFは4月、JPX日経400をパッシブ運用のインデックスの1つに加えることを明らかにした。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3月末時点で、JPX日経400に連動した資産を1511億円保有する。日本銀行は10月31日、指数連動型ETFの資産買い入れ対象ついて、新たにJPX日経400を加えた。日銀の従来の買い入れ対象はTOPIXと日経平均だった。 「先物が上場すれば、証券会社は日銀の買い注文に応じるポジション(持ち高)を保有できるようになる」と、東海東京調査センターの鈴木誠一マーケットアナリストは指摘。先物の上場まで日銀はJPX日経400のETFを買えなかったとみる同氏は、「先物上場日以降には買ってくるだろう」と予測した。 三菱食品や京葉銀、山口FGなど 一方、SMBC日興証券の伊藤桂一チーフクオンツアナリストは、先物上場で大規模なパッシブファンドが増える効果がある、との見方だ。構成銘柄へのインパクトを抑え、大きなパッシブファンドを組成するには先物の存在が不可欠だが、日次平均出来高の1割を上限とした場合、現在は最大で250億円程度のファンドしか組成できないと言う。 伊藤氏は、公的年金などが数兆円規模のパッシブファンドを組成すれば、時価総額に比べ流動性が低い銘柄にポジティブ・インパクトが予想される、と分析。1兆円規模のJPX日経400パッシブファンドが新規組成された場合、インパクトが大きい銘柄として三菱食品 、京葉銀行 、十六銀行 、日本パーカライジング 、持田製薬 、セリア 、伊予銀行 、山口フィナンシャルグループ 、アークス などを挙げる。 JPX日経400に対する投資家の注目度の高さは、パフォーマンスの優位からも顕著だ。年初来上昇率はJPX日経400の8.5%高に対し、TOPIXは7.3%高、日経平均は6.2%高。安倍政権が成長戦略の中で企業の稼ぐ力の強化を打ち出す中、市場や企業のコーポレート・ガバナンス重視の流れも追い風となっている。 もっとも、先物導入でJPX日経400の上値が重くなる可能性を指摘する向きもある。「一般的に先物がないと、売りの相場観の方が反映されにくく、ロング(買い持ち)バイアスがかかりやすい。安いコストで空売りできるようになり、それが解消される可能性がある」と岡三証券の栗田昌孝シニアクオンツアナリストは言う。日経平均とTOPIXの先物は1988年9月に取引が開始され、間もなく「日本株は天井になった」と栗田氏は振り返る。 21日のJPX日経400は前日比0.1%安の12755.77で取引を開始、ユーロ圏経済統計の低調や為替の円安一服、3連休を前にした持ち高整理の動きからその後下落率が1%を超す場面があった。 記事に関する記者への問い合わせ先:東京 長谷川敏郎 thasegawa6@bloomberg.net;東京 Tom Redmond tredmond3@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net 院去信太郎 更新日時: 2014/11/21 11:26 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NF0LT56JIJUP01.html 消費増税10%超は想定せず20年度PB黒字化へ=甘利経済再生相 2014年 11月 21日 11:07 JST [東京 21日 ロイター] - 甘利明経済再生担当相は21日、閣議後の会見で、2020年度に国の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)を黒字化する財政再建目標について「10%超への消費税率引き上げを想定せずに達成する」との見解を示した。
足元の急速な円安進行について、為替は日本経済の実体を過大評価、過小評価することがあるが、最終的には強くなった日本経済の実体に即した水準に収れんすると述べた。足元の水準か過大評価か過小評価かについては明言を避けた。 アベノミクス以外の政策でデフレ脱却は無理だとして、今回の衆院解散について「この道しかない解散」と命名した。 アベノミクスについては「とん挫したとか、いろいろなこと言われているが、経済再生にはこの道しかない。内閣として退路を断ってこの道を選んでいることを理解してほしい」と強調。「安倍内閣がデフレ脱却に失敗すれば、これから先のデフレ脱却の可能性まで奪ってしまう」「デフレ脱却に失敗したら退陣すればよいという簡単なものでない」と述べた。 *内容を追加して再送します。 (竹本能文) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J503520141121 伊藤教授:消費増税と日銀の同時引き締めがリスク、早急に成長戦略を 11月21日(ブルームバーグ):伊藤隆敏政策研究大学院大学教授は、安倍晋三首相が日本経済の実力を高める成長戦略に早急に取り組まなければ、2017年4月の消費増税と日本銀行による異次元緩和の手じまいが重なり、マイナス成長となる恐れがあるとみている。 伊藤教授は19日のインタビューで、消費増税の先送りは当面の景気回復には追い風となり、日銀が2%の物価目標を「達成できる確率は高まった」と指摘。財政と金融の同時引き締めになった場合、潜在成長率を成長戦略で引き上げておかなければ、低成長なのに物価は上がる「スタグフレーションに陥りかねない」と懸念を示した。 消費増税の先送りで「時間を買った」以上、景気のテコ入れを図るだけでなく、平均的な成長率の水準自体を高める必要があると主張。今後2年程度で取り組むべき重要課題は「財政出動がなくても1.5−2%の成長が持続的になり、異次元緩和が将来なくなっても安定的に2%インフレが達成できる世界を作ることだ」と述べた。 安倍首相が4月に消費税率を5%から8%に引き上げた後、国内景気は低迷。7−9月期の実質国内総生産 (GDP)速報値は前期比年率1.6%減と予想外の2四半期連続マイナス成長となった。安倍首相は18日、来年10月に10%へ再増税する予定を1年半延期すると表明。景気次第で増税を回避できる景気判断条項を撤廃し、財政健全化の方針は堅持する姿勢を示した。 相当まずい事態 伊藤教授はこれに先立つ4日、政府が消費増税を予定通り実施した場合の影響について有識者・専門家42人に意見を聞く点検会合の第1回に出席し、予定通りの消費増税を支持。終了後に記者団に対し、国民全員が「生活水準を上げるには生産性の上昇しかない」と述べ、来年の通常国会は成長戦略の実現に費やすべきだと話した。 今回のインタビューでは、消費増税の先送りは「財政再建にとって良くない方向」としながらも、「日本国債の信認が直ちに揺らいだり、金利が急騰することはない」と予想。その間の景気支援に成功すれば「行く先は同じ別の道」になると述べ、増税延期に一定の理解を示した。ただ、17年4月に再延期となれば「相当、相当まずい事態になる」とも語った。 国債・借入金・国庫短期証券(TB)を合わせた国の債務残高は、9月末に1038.9兆円と名目GDPの2倍超に達している。財務省の試算では、消費税率を予定通り10%に引き上げ、平均3%の名目成長と歳出の効率化が実現できても、予算総額から国債費を除いた基礎的財政収支(プライマリーバランス)は20年度に6.6兆円の赤字。国際公約でもある同年度のPB黒字化には一段の対策が必要となる。 長期金利の指標となる新発10年物国債利回り は20日に0.465%。日銀が2%の物価目標を達成するため、長期国債の買い入れを保有残高が年間約80兆円に増加するよう進めている中、スイスに次ぎ世界で2番目の低水準で推移している。 GPIF改革 伊藤教授は公的・準公的資金の運用・リスク管理を見直す政府の有識者会議で座長を務め、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF )などの運用とガバナンス(組織統治)両面での改革を昨年11月に提言。今月4日に始まったGPIFのガバナンス改革を検討する厚生労働省年金部会の作業部会でも座長代理を務めている。 19日のインタビューでは、GPIFを複数の常勤理事による合議制に改編するための法改正を「来年の通常国会で通してほしい」と発言。増税延期法案などの審議に時間が費やされ、GPIF改革を含む成長戦略が進まなければ「増税までに潜在成長率の引き上げが間に合わない」と説明した。 伊藤教授は来年1月1日付で、米コロンビア大学国際公共政策大学院の教授に就任する。政策研究大学院大教授は兼任し、夏季のみ日本で集中講座を開く方向だ。 記事に関する記者への問い合わせ先:東京 野沢茂樹 snozawa1@bloomberg.net;東京 下土井京子 kshimodoi@bloomberg.net 記事に関する記者への問い合わせ先:東京 野沢茂樹 snozawa1@bloomberg.net;東京 下土井京子 kshimodoi@bloomberg.net 更新日時: 2014/11/21 09:10 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NFD01F6TTDS601.html アングル:規制緩和がカギ握る日本の新たな「ロボット革命」 2014年 11月 21日 12:48 JST [東京 20日 ロイター] - 世界屈指の「ロボット大国」日本。ロボットは日本の技術的優位性がまだ残されている分野の1つでもある。しかし今、米国やドイツ、韓国や中国などに猛追され、その牙城が脅かされつつあることに関係者は危機感を強めている。 信州大学医学部付属病院の脳神経外科医、後藤哲哉氏はかつて、7年越しで進めていた手術支援ロボットの試験を始めた矢先に、政府がロボットの規制強化に向かっていることを知った。 それから十数年、後藤氏は国産ロボットが試作機さえ日の目を見ることができないなか、ライバルである米国製の手術支援ロボット「ダヴィンチ」が米規制当局に承認され、商業的成功を収めているのを悔しい思いで見てきた。 ロボットの活躍の場が工場から一般家庭、病院や店舗、紛争地帯に広がる中、日本の当局者らは現在、研究者からイノベーションの阻害要因だと批判される各種規制を改めることで、新たな「ロボット革命」を後押ししようとしている。 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)ロボット・機械システム部の主任研究員、真野敦史氏は「日本の競争力の源泉をロボットが担えると思っている」と語る。 NEDOは、川崎重工業(7012.T)やパナソニック(6752.T)などに委託し、膵臓腫瘍の摘出など、ダヴィンチよりも複雑な作業が可能な内視鏡手術ロボットの開発を始めている。NEDOは総事業費約50億円をかけ、「未来医療を実現する先端医療機器・システムの研究開発」プロジェクトに着手。2019年までの臨床試験を目指しており、同ロボット開発はその一環だ。 国際ロボット連盟によると、急成長している産業用ロボットシステムの市場規模は、世界で年間290億ドル(約3兆4500億円)だという。 安倍晋三首相は新成長戦略を発表した今年6月、規制緩和などで日本のロボット市場は2020年までに3倍に拡大し、2.4兆円に達する見通しだと語った。 医療用ロボットは市場規模こそまだ小さいが、大きな可能性を秘めており、日本では10年以内に産業用ロボットを上回るとみられている。 新たな手術支援ロボットの開発は、後藤氏が規制の壁にぶつかった当時と比べれば、障害は少ないはずだ。 「当局は(2005年施行の)薬事法改正が医療機器参入の障害になったとは言わないが、われわれのような研究者や企業は、これにより日本の研究がストップしたと捉えている」と後藤氏は語った。 安倍首相は規制緩和と構造改革を約束しているが、過去2年にわたる政策は行き詰まりを見せており、来月にはアベノミクスが最大の争点になりそうな総選挙が行われる。 <日本のライバル> 日本が規制緩和に動く大きな引き金となったのは、今から1年前、元東京大学助教2人が中心となって立ち上げたベンチャー企業「SCHAFT(シャフト)」を米グーグル(GOOGL.O)が買収したことだった。同社が開発したヒト型ロボットは、米国防総省国防高等研究計画局(DARPA)主催の災害救助ロボットコンテストで優勝した。 早稲田大学の藤江正克教授は「二足歩行ロボットと言えば日本だと誰もが思っているなか、それも持って行かれたという衝撃があった」と語る。 米国のロボット産業の主なけん引役は軍であり、無人機や災害救助ロボットなどに資金を提供して実地試験も行っている。その一方で、シリコンバレーはグーグルの自動運転車にみられるような人工知能や自律システムの開発を進めている。 経済産業省の元産業機械課長で、日本のロボット戦略に関わった須藤治氏は「正直、米国の計画も気になる」と話す。 米国以外も、ロボットを産業政策の最前線に押し出している。中国は過去10年でロボットの売り上げが32倍に急増。2013年には世界最大のロボット市場となり、日本を上回った。 韓国はロボット産業に年間5億ドルを投じる5カ年計画を打ち出し、欧州連合(EU)も研究開発・イノベーション枠組みプログラムに年間1億ユーロを投じている。 追いつかれたくない日本は来年度予算の概算要求で、ロボット関連の要求総額が約160億円となっている。 しかし、ロボット工学が専門の早稲田大学の高西淳夫教授は、日本が成功するか否かは、絶対的な安全を義務付けることで乗り越えられない壁ともなる規制プロセスを変えられるかにかかっていると指摘する。 経済産業省は、医療機器の認可手続きを緩和し、試験的に介護施設へロボットを導入できるよう厚生労働省に働きかけてきた。 経産省はまた、パナソニックのベッド型介護ロボットが2月に認証を取得した生活支援ロボットの国際安全規格を主導している。 経産省の現産業機械課長である佐脇紀代志氏は、規制緩和がロボット産業を成功に導く機会を十分につくりだしていると自信を見せる。「医療機器に関する医薬品法上の手続きは緩和されている」とし、「当時のような言い訳を企業は使えなくなってきている」と語った。 (Sophie Knight記者、金子かおり記者、笠井哲平記者、翻訳:伊藤典子、編集:宮井伸明) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J506Y20141121 アングル:ECBがABS購入開始へ、効果には疑問 2014年 11月 21日 12:44 JST [フランクフルト 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は今週、資産担保証券(ABS)の買い入れ策を開始するが、投資家の関心は薄く、所期の目的を達成できない可能性がある。
ABSは、低リスクから高リスクまで様々なローン債権をパッケージにして証券化したもの。米サブプライム住宅ローン債権の証券化商品が金融危機を引き起こしたため、ABSの印象は悪化した。 ECBは、欧州では住宅ローン債権もクレジットカード債権も通常きちんと返済されている上、証券化の手法も米国に比べてシンプルで理解しやすいとし、ABSは安全だと主張する。 ドラギECB総裁は、ECBのバランスシートを1兆ユーロ拡大する戦略においてABS買い入れが一翼を担うと期待している。もし期待通りに事が進まず、景気浮揚効果も小さければ、本格的な量的緩和を開始すべきとの圧力が強まるだろう。 規制当局と投資家はこのプログラムの成功に懐疑的で、ECBの考え方に詳しい関係筋によると、ECB内部でさえ期待度は低いという。 リスクを抑えるため、ECBはABSのうち最も安全性の高いトランシェだけの購入にとどめる。ECBの購入に促され、他の投資家がよりリスクの高いABSを追随して買うことを望んでいる。 しかしジャック・ドラロジエール元国際通貨基金(IMF)専務理事は、成功の見込みはほとんどないとの見方だ。ロイターに対し「ECBの措置を歓迎はするが、シニアトランシェを買うだけでは機能しない。シニア部分は正に買い手に事欠かない分野だ。インパクトを持たせるにはECBあるいはその他の買い手がABSのもっと質が低くリスクの高いトランシェを購入しなければならない」と語った。 <深い懸念> 欧州金融市場協会(AFME)のリチャード・ホプキン氏は「ABS市場を回復させるだけでは不十分だ。資本規制も変更し、保険会社による投資を容易かつ低コストにする必要がある」と話す。 8兆ユーロ超の資産を抱える保険会社は、公には議論に加わろうとしないが、一部幹部は水面下でABSのリスクに懸念を示している。 こうした状態では、ECBがABS市場に新たな息を吹き込める見込みは薄い。欧州におけるABSの発行高は昨年1800億ユーロと、2008年の約4分の1に萎んでいる。 ECB内部でも大きな効果を期待する声は少ない。事情に詳しい関係筋は最近、ABSとカバードボンドの買い入れ策について「機能しないことが分かっている者もいる。規模が小さ過ぎ、問題の方はずっと大きい」と話した。 仮にインパクトが小さければ、政府も景気浮揚に注力すべきだというドラギ総裁のメッセージが補強されると考えるECB関係者もいる。 総裁は、各国政府がリスクの高いABSに保証を与えることでECBの買い入れ策を支えることを提案したが、政府を説得できなかった。ドイツにぴしゃりと拒絶されたのだ。 ショイブレ・ドイツ財務相は5月に「大きな危険を伴うことを恐れている」と述べた。この発言には今なお、ドイツ政府当局者らの大半の意見が集約されている。 (John O'Donnell、Eva Taylor記者) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0J506O20141121 BNPが米ジャンク債トレーディングチームの大半削減-関係者
11月20日(ブルームバーグ):フランス最大の銀行BNPパリバは、投資銀行業務再編の一環として、米国の高利回り債トレーディング・セールスチームの人員の大半を削減する。事情を直接知る関係者4人が明らかにした。 非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、米国の高利回りクレジットセールス責任者のケビン・クック氏とジャンク(投機的格付け)債トレーディング責任者のマイケル・ダウデル氏を含めて、少なくとも7人の行員が退職する。BNPは最もリスクの高い社債からの利益を狙い、金融危機後にニューヨークでジャンク債関連の業務を拡大していた。 BNPの広報担当者とダウデル氏、クック氏は電話取材に対し、いずれもコメントを控えている。 BNPは市場関連業務を再編する。投資銀行部門の見直しの一環として、債券トレーディング責任者のフレデリック・ジャンボン氏はその職務を離れる。9月に投資銀行責任者に指名されたイアン・ジェラルダン氏は20日の発表文で、「銀行業界は劇的に変化した」と述べ、法人・機関投資家の顧客向けに「よりシンプルで効率的な」サービスを目指す方針を明らかにした。 ブルームバーグの集計データによると、BNPは米国の高利回り債の引受業者ランキングで今年は17位と、2013年の15位から順位を落としている。 原題:BNP Paribas Said to Cut Most of Junk-Bond Trading Team in U.S.(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Lisa Abramowicz labramowicz@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Shannon D. Harrington sharrington6@bloomberg.net Mitchell Martin 更新日時: 2014/11/21 07:42 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NFCXCH6JIJUT01.html
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