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黒田総裁は、「松岡修造効果」を狙っていた?株価急騰後の、海外短期筋の売りに注意(東洋経済)
http://www.asyura2.com/14/hasan91/msg/671.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 11 月 16 日 10:51:05: igsppGRN/E9PQ
 

日銀の黒田総裁は「松岡修造効果」を狙っていた?(撮影:(左)今井康一、(右)アフロスポーツ)


黒田総裁は、「松岡修造効果」を狙っていた?株価急騰後の、海外短期筋の売りに注意
http://toyokeizai.net/articles/-/53539
2014年11月16日 馬渕 治好:ブーケ・ド・フルーレット代表、米国CFA協会認定証券アナリスト 東洋経済


■量的緩和の肝は「松岡修造効果」だった

前回のコラムで、異次元の緩和に限界が生じ始めていた、と述べた。日銀が国債を買って銀行に資金を流し込んでも、借り入れ需要が弱く、融資などの形で資金が銀行の外に流れ出にくいため、経済に出回るお金の量を測るM2は、前年比で3%しか伸びていない。

お金の出口が詰まっているところに、追加緩和で入口からさらに資金を注ぎ込んでも、M2の伸びは高まりにくい(他の経済政策で景気が改善し、その結果借り入れ需要が増えれば、M2は大きく伸びるだろう)。実体経済だけではなく、株式市場にも外貨資産にも不動産にも、資金はなかなか流れ込まない。

では、なぜ追加緩和直後に株価が上がり円安になったのか、それは、「気分」、「誤解」、「錯覚」による。日銀自身も、量的緩和の効果は「期待に働きかけること」と語っている。日銀が、景気が良くなる、インフレになる、と語れば、皆がそう信じてお金を使い、それで本当に景気が良くなる、という展開が狙いなのだ。かなり危ういと言える。今のところ、家計や企業はなかなかそれを信じない。だが、株式市場や外為市場は、信じてはいないが緩和を売買の口実として、株高・円安が進んでいる、ということなのだろう。

どうも、黒田日銀が目指しているのは、松岡修造氏のようだ。彼は熱い(暑苦しい?)キャラとして、「熱くなれよ〜!!!」と叫んで勇気づけてくれる。日銀も、「熱くなれよ〜、景気がよくなるんだ、思い切って金を使えよ〜!!」と叫びたいのだろう。ただ、スポーツであれば、メンタルはとても大事だが、家計管理や企業経営、投資計画においては、熱くなるだけでは危険だ。

黒田総裁が目論んだのは、景気への「松岡修造効果」だけではなかろう。「安倍ちゃん、熱くなれよ〜、俺が追加緩和で景気を支えるから、思い切って予定通りに消費税率を上げろよ〜!」という意図もあっただろう。実際、追加緩和直後には「これで消費税率引き上げの外堀が埋められた」との声が多く聞かれた。

■黒田総裁は、自分で穴に落ちた?

ところが安倍首相は、消費税率引き上げを先送りする方針を、国民に総選挙で問うようだ。この場合、財政再建の遅れと投資家に判断され、国債に売りが嵩んでも、日銀が買い向かう、という形になってしまう。ある意味、黒田日銀が熱い思いで国債を買うからこそ、首相は憂いなく再増税を先送りできるとも言える。

つまり、黒田総裁は、自分が意図したのとは全く逆の役割を演じるという、落とし穴にはまったのかもしれない。

黒田総裁は13日に参議院財政金融委員会で、「追加緩和は予定通りの消費再増税が前提だった」と、質問に答える形で表明したが、後の祭りだろう。

実は、日銀が10月中に追加緩和を検討している、との気配は、どの情報筋からも、事前には全く聞こえてこなかった。

追加緩和の議決が5対4と僅差であったことからも、どうやら黒田総裁の独走に近い形だったと推察される。

その点では、穴に落ちても自業自得と言えなくはないが、勝手に走って勝手に落ちたとなれば、総裁の求心力は著しく失われた恐れがある。今後の金融政策に支障が生じなければよいのだが。

その首相の消費税率引き上げ先送りと総選挙について、外国人投資家がどう解釈しているか、ということだが、株価上昇材料との判断が優勢なようだ。

これは、まず消費税に関しては、先送りは景気にプラスとの考えによる。財政再建の遅れという点については、「景気が悪いのに無理して増税しなくても」「増税の単なる後ろ倒しであり、撤回でなければ、特に懸念するほどではない」との声が多いようだ。

また、総選挙については、現与党の勝利(議席数を多少減らしても過半数は確保)という前提で、さらに最長4年間安倍政権が続くかもしれない、これは政治体制の安定を意味するので株価にプラス、との意見が聞かれる。

■急騰後は、いったん反落しそうな日本株

しかし今後の株価については、目先は警戒を持って臨みたい。足元の株価上昇の主因は、追加緩和や消費増税先送りを口実とした、外国人短期筋の日経平均先物買いだ。海外投資家でも長期筋は、急な株価の上振れに対し様子見姿勢を強めており、国内勢は総じて利食い売りに回っている。

このため、個別銘柄の物色は盛り上がらず、日経平均採用銘柄ばかりが先物との裁定取引で買い上げられているので、NT倍率(日経平均株価÷TOPIX)は11月13日に12.5倍と、今年に入っての最高値を記録し、現在の相場付きが歪んでいることを示している。

外国人短期筋が、株価の勢いが鈍ったとみて一転利食い売りに走れば、短期的には大きく株価が下振れするリスクがある。

ただし、米国を中心とした世界的な景気の持ち直しや、そのなかでの国内企業の増益基調といった、実態面の緩やかな改善は変わらない。日経平均株価は一旦17000円を割れた後、年末年始辺りに1万8000円水準を奪回すると予想する。

今週の日経平均株価の予想は下値1万6500円程度、上値は1万7700円程度としたい。


 

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コメント
 
01. ひでしゃん 2014年11月16日 11:23:09 : dsqbUTCLpgzpY : l9iSwseQ8k
アメリカ財務省の指令によるリスク無視のさらなる金融緩和で墓穴を掘る日本
日本国はアメリカと違い
金融緩和が原発と同じで「後始末」を考慮していない
まもなく日銀のバランスシートがババ掴みと見透かされる
日本国が今度は「ポンド危機」の二の舞を演じることになる
日本国債暴落(金利急騰)
仮に暴落しない場合でも
インフレ目標+消費税率引き上げにより
国債は実質マイナス金利となる
いずれにしても日本国債保有のリスクが増大している
金融機関等の国債保有者は日銀が引き取るうちに売り逃げが賢明
日本の株価・国債はドル換算で判断すべし
日本国債はドル換算で既に暴落しておる

02. 2014年11月19日 21:41:54 : jXbiWWJBCA

日銀・黒田総裁第二弾バズーカ(大前研一)

【アメリカ】量的緩和を10月で終了 〜FRB〜 米雇用市場に「十分な改善」

 FRBは先月29日のFOMCで、量的金融緩和の第3弾に伴う資産購入を10月いっぱいで終了することを決定しました。アメリカ雇用市場に十分な改善が見られたと判断したものですが、ゼロ金利政策については量的緩和終了後も相当な期間維持するのが適切との見解を示しました。

 アメリカはちょうど日本と逆の方向に向かい、QE3を今年中に終えて、来年のしかるべき時期から金利を上げることになります。この期間が長ければ長いほどアメリカは何もせずに得をします。世界中からお金がアメリカに向かってくるからです。日本から大量にお金を供給すれば、円キャリーによってアメリカなどの海外へ出て行ってしまうわけです。これにより、アメリカ経済を助ける安倍政権という構図がはっきりしてくるのです。

 FRBの総資産の推移を見ると、QE3までの、資産のたがが外れた状況が見てとれます。451兆円もの資産を買いこんでいったわけです。これが市場に出てくることから、ダウも史上最高値まで上昇してきています。雇用は、失業率が6%まで下がってきていて、安心してQE3を終えようということになったのです。


 強いドルはなぜ世界を混乱させるのか、ビジネスウィークの記事も取り上げていますが、これは当たり前のことです。ドルキャリーで世界へ出て行ったお金が戻ってくるからです。しかもドルが強ければ、アメリカからドルキャリーで出て行ったお金だけでなく世界中の弱い通貨や債券をドルに変えていこうという動きにつながるので、ちょうどクリントン政権末期のように株高と世界中の投資がアメリカへ向かうという状況がやってきているのです。これが少なくとも半年間はかなりヒートアップして起こってくると見ています。


【日本】日銀・黒田総裁第二弾バズーカ「デフレ脱却への揺るぎない決意」

 その状況の中、さらに火に油を注ぐのが日本の追加金融緩和です。足元の物価状況が鈍化していることを受け、資金供給量(マネタリーベース)を増やし、年80兆円に拡大します。またETF(上場投資信託)とREITの購入量も3倍に増やすということで、黒田日銀総裁はデフレ脱却へのゆるぎない決意だと強調しています。

 しかし実は、2%の物価上昇というものを今年中に達成しないと来年は大変なことになる状況の中、あまりにも今の日本経済自体が悪いので、背に腹はかえられず、今年が終わる前にめどをつけなければならないと、サプライズのバズーカ砲を炸裂させたと言われています。したがって、これは予定のコースであり、黒田総裁について奇策がうまくいったと褒めているエコノミストもいますが、それは間違いなのです。このままいけばアベノミクスは失敗だったという批判から、安倍政権に対する批判につながることがあまりにも明らかとなったために、追加緩和をする状況に追い込まれたと思われます。

 今後、とりあえずは120円ぐらいまで円安に振れ、その後株も少し良くなるものの、前回のバズーカ砲第一弾と同様に効果は薄れてくるでしょう。つまり実体経済は人々の生活の実感につながっていないわけです。円安についても、たまたま今は原油価格が下がっていますが、燃料高が懸念され、それ以外にも輸入品が非常に多いので、マイナスの効果につながると思われます。株価指数もとりあえず一旦はいい線まで行くと思いますが、やはり緩和の後遺症、つまり出口をどうするかにおいては、非常にまずい状況になっていると言えます。  そして日経新聞が報じたところによりますと、日銀追加金融緩和により、2015年末時点のマネタリーベースは350兆円を突破し、アメリカに迫る規模となることがわかりました。アメリカに迫る規模と言うのは非常に困ります。GDPと比べると日本は70%に上るのです。これに対しアメリカは20数%にとどまっています。日本の場合には対GDP比で7割などという、異常な規模になっているわけです。


 そして、その割には資金ニーズがないのです。日本の資金ニーズのなさは異常で、私は「低欲望社会」と表現していますが、個人は1600兆円キャッシュを保有していて使わないのです。さらに実は企業の持つ手元流動性、つまりキャッシュは230兆円に上っています。GDPの46%を企業が抱えているわけで、お金を眺めるのが好きな経営者ばかりのために、これを使わないのです。

 結局日本は両側からお金がジャブジャブになってきているのです。日銀がジャブジャブと供給しなくても、もともと個人が持っているお金と企業が持っているお金によってジャブジャブなのです。日銀がどんなに供給しても、フラット35が1.6%まで下がっても、誰も借りないのです。こういう異常な低欲望社会であり、投資する気も借りる気もしないというのが日本なのです。ここで日銀が一人で囃し立てて追加緩和をしてみても、借りる人などいないという状況なのです。


【日本】GPIF新たな運用比率を発表 国内債券35%、国内株式25%

 約130兆円の公的年金資金を運用するGPIFは先月31日、新たな運用比率の目安を発表しました。国内債券を現行のおよそ60%から中長期的に35%に引き下げる一方、国内株式を25%に引き上げる方針です。

 外国株、国内株ともに比率は25%としています。また、外国債券を15%としていますが、これはアメリカに貸しを作るための政略的なものです。今後、中国がおかしな状況になった場合、米国債を手放す可能性があるので、その受け皿をやってほしいとアメリカなどから密かに依頼されているのです。それに応える形でこのような比率になっているのです。


 またさらに、GPIFが引き下げた国内債券の部分は日銀が購入することになります。日銀はGPIFにキャッシュをくれてやり、それで株や米債券を買えと言うわけです。こういうことになっているので、出来合いもいいところなのです。麻雀の手を裏から見ているようなもので、裏でやりくりをしているだけなのです。裏話を見るとおかしなほどイカサマだとわかります。

 ただ、株のほうにシフトする面に関してはハイパーインフレに対して良い効果となります。しかし我々の銀行である日銀が債券を多く持ち、その債券が暴落などということになれば、我々の定期預金等を直撃し、ろくなことがないのです。日本は企業も個人も金余りで使い道がないので余計なことはしないでほしいということです。



講師紹介




ビジネス・ブレークスルー大学
資産形成力養成講座 学長
大前 研一
11月2日、9日撮影のコンテンツを一部抜粋してご紹介しております。
詳しくはこちら


その他の記事を読む
日銀追加金融緩和のインパクト(田口美一)


http://www.ohmae.ac.jp/ex/asset/column/20141119_103012.html 


アベノミクスで恩恵を受けたのは…"富裕層"と"超富裕層"が100万世帯超える
マイナビニュース 11月18日(火)1
写真: マイナビニュース
野村総合研究所は18日、2013年の純金融資産保有額別世帯数と資産規模の推計結果を発表した。それによると、純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の「富裕層」および同5億円以上の「超富裕層」の世帯数は計100.7万世帯となり、2000年以降のピークである2007年を10.4万世帯上回った。

内訳は、富裕層が95.3万世帯、超富裕層が5.4万世帯。前回調査の2011年と比べると、富裕層は25.4%増、超富裕層は8.0%増、合計では24.3%増となった。増加した理由としては、2011年時点では純金融資産が5,000万円以上1億円未満だった「準富裕層」268.7万世帯のうち、多くがこの2年間に資産を増やして富裕層になったためと推測している。

富裕層・超富裕層の保有する純金融資産総額は前回比28.2%増の241兆円。内訳は、富裕層が同16.7%増の168兆円、超富裕層が同65.9%増の73兆円となった。2007年の254兆円には届かなったものの、2009年(195兆円)、2011年(188兆円)の推計結果を大きく上回った。

同調査は、富裕層・超富裕層の純金融資産総額に関しては、リーマン・ショックや東日本大震災の影響から、ほぼ回復したと判断。純金融資産額の増加が著しい理由については、保有する金融資産に占める株式や投信の比率が高いことが考えられるほか、富裕層・超富裕層には、上場企業等のオーナー経営者や上場・非上場企業の株主が多く含まれるため、アベノミクスによる株価上昇がもたらした金融資産増加の影響が大きかったと分析している。

(御木本千春)
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http://news.mynavi.jp/news/2014/11/18/308/ 


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