http://www.asyura2.com/14/hasan91/msg/602.html
Tweet |
コスト削減を徹底的に追及した結果、自爆したマクドナルド。コスト削減は粗悪品に辿り着き、消費者に見捨てられる。
粗悪品しか提供できない企業は時代遅れになって淘汰される
http://www.bllackz.com/2014/11/blog-post_12.html
2014年11月12日 Darkness - ダークネス
無防備に「使い捨て」と「安物」の製品に関わると、あなた自身もまた使い捨てされ、安い賃金に落とされる。
使い捨て、安物の製品・サービスと言えば、ひとことで言えば「粗悪品」ということになるが、この粗悪品に関われば関わるほど、あなたの人生も粗悪になる。
その理由はそれほど難しいものではない。
たとえば、安売りを主としている牛丼屋のような店は、その安い価格を実現するために、極限までコストを削減している。コストの削減は広範囲に及ぶが、一番分かりやすいのが人件費の削減だ。
基本は、安い賃金で長時間働かせることだ。その安い賃金が限界になると、人員を削減して、本来は2人でする作業をひとりでさせる。いわゆるワンオペ(1人勤務)をさせる。
ワンオペというのは賃金削減の別の手法であることに気付かなければならない。本当は2人雇うところを1人にして、その1人を2倍働かせるのだから、企業は1人分の賃金削減を成し遂げたということになる。
■安売りの店ばかり利用するとどうなるのか?
極端な安売りをしている飲食店を多くの日本人が利用するようになると、企業は同じシステムの店を大量に出して従業員を雇う。それが儲かるからだ。
そうすると、当然のことながら、劣悪な環境の職場が大量発生するということになる。
その一方で、まともな値段でまともなサービスをしている店は安売り店に太刀打ちできなくなる。品質やサービスを落としたくないと思う良心的な店ほど閉店に追い込まれていく。従業員にきちんとした待遇をしている店が消える。
つまり、人々が安売りの店ばかり利用することになると、劣悪な環境で働かせる企業が増えて、まともな環境で働かせる企業が減る。必然的にそうなるのである。
これは別に飲食店だけの話をしているわけではない。すべての業種でそれが発生している。今や日本のあらゆる分野で、そのような状況が根付いているのである。
粗悪品の代表と言えば100円ショップだが、この100円ショップだけが爆発的流行するとどうなるのか。
100円ショップはその多くが中国製・韓国製の製品で、どこか手抜きした粗悪な製品を安物の値段で売る。
それが市場を席巻するということは、まともな品質でまともな製品を作っていた日本製の企業が成り立たなくなるということである。そうなれば企業の規模は縮小し、従業員はリストラされていくしかない。
粗悪品しか売れない時代になると、自分たちの生活・人生すらも粗悪なものになっていくというのは、そういう意味である。極端に安いモノにはワナがある。巡り巡って、そのツケは自分に返ってくる。
■粗悪品に関わると、とんでもないことになる
2014年11月6日、日本マクドナルドは2014年1月から9月までの連結決算の当期損益が75億円だったことを報告している。
仕入れ先の中国企業が腐った肉、カビまみれの鶏肉を使っていたことが7月に発覚してから3ヶ月以上経った今も、客離れが進行している。
なぜマクドナルドは中国産の粗悪な肉を使っていたのか。もちろん、それは「コスト削減」のためである。
中国の鶏肉は安かったので、マクドナルドは粗悪だろうが何だろうが、企業利益の効率化のためにそれを使っていた。
粗悪な食品というのは、衛生や品質を落としているから粗悪なのであって、いずれ何らかの問題が発生する。マクドナルドは、その粗悪品をつかんで窮地に陥っているのである。
マクドナルドの製品の品質は問題があるのは、それ以前からずっと指摘されていたことだ。
腐らないパン、ピンクスライム、ホルモン剤にまみれた肉で、本当にこれは食品なのか、それとも工業製品なのかと言われ続けてきた。2014年7月の腐肉問題で、それが粗悪品の正体であることが一気に知れ渡った。
粗悪品に関わると、とんでもないことになるというのが、少しずつ日本人も理解できるようになってきている。
もちろん、私たちの収入は限りがあるのだから、誰でも安い値段でモノを手に入れたいという気持ちはある。だから、安いモノはそれなりに売れる。
しかし、全日本人が極端なまでに安い製品しか購入しなくなると、そのツケは最後に日本人の健康問題や生活に跳ね返ってくるのである。
腐った肉を食べさせられ、すぐに壊れる粗悪品を持たされ、賃金も下げられ、生活が荒廃する。それは、安物の粗悪品ばかりを買うからだ。
■結局のところ、コスト削減には限度がある
材質をごまかし、強度をごまかし、含有量をごまかし、部品を減らし、いろいろなところを少しずつ手を抜いた結果、最終的には愚にも付かない品質となるのが粗悪品だ。
結局のところ、コスト削減には限度がある。その限度を超えるからモノは粗悪になる。粗悪なモノは長持ちしないし、危険だし、時には必要な性能すらも持ち合わせていない。
さらに、モノやサービスを激安で買うことばかりを考えていると、自分の人生も激安で売り飛ばさなければならなくなる。
もう粗悪品ばかりに囲まれるライフスタイルは辞めた方がいい。粗悪品は、どこかにワナがある。
しかし、だからと言って高級品を買えと言っているわけではない。見栄の結果でしかないような無駄に高い高級品を買い込むのは馬鹿げている。
普通の人がポルシェやロレックスを買っても、ただの虚栄でしかない。ダイヤモンドを散りばめた携帯電話も、それは性能とは何の関係もない。
本質とは関係のないところで無駄なものを付与して極端に価格を上げても、それに意味があるわけではない。上にも下にも、極端に向かえば向かうほどツケが回るだけだ。
粗悪品を買わないというのは高級品を買うという意味ではなく、「適正なもの」を選ぶという意味だ。きちんとした常識があれば、適正なものがどれなのか判断できるはずだ。
呆れるほど安い粗悪品に関わる必要はないし、虚栄心だけのために作られた高額商品に関わる必要もない。ほどほどの値段で、きちんとした製品やサービスを利用するというのが、世の中にとっても、自分にとっても一番いい。
ようやく、多くの日本人がそれに気付くようになっている。粗悪品しか提供できない企業は、もう時代遅れになる。淘汰されていくだろう。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。