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金融緩和で国民に金が回らないなら、やるべきことはひとつ
http://www.bllackz.com/2014/11/blog-post_9.html
2014年11月9日 Darkness - ダークネス
日銀が2014年10月31日に、追加金融緩和をしたことを予測していた関係者はほとんどいなかった。だから、これはサプライズ緩和とも言われている。
このサプライズ緩和の前まで、円安は一服して今後は円高基調になると言っていた人々は多かった。さらに日経平均も安倍政権の閣僚辞任のゴタゴタで下がると断言していた評論家も山ほどいた。
投機家の中にも、「株安は避けられない」と見て、空売りを仕掛けていた人も多かった。実際、2014年4月1日の消費税アップによって景況は悪化しており、この中で株価がさらに上を向くとは誰も考えられなかった。
しかし、日銀は10月31日に追加金融緩和を決め、これらの思惑をすべて吹き飛ばしてしまった。円は一気に115円台をつけ、さらに日経平均も一時的に17000円台を回復するという暴騰を演じたのである。
勢い余ってニューヨーク株式市場まで最高値を更新するという事態にもなっていた。
■もちろん、この金融緩和にも負の面がある
白川方明が総裁をしていた時代には「日銀は何も決められない」と嘲笑していた世界の金融関係者も、黒田東彦氏の時代になって、「今までの日銀とはまったく違う」「大胆不敵だ」と言わしめるほどになっている。
もちろん、批判も多い。その多くは、「金融緩和をしたところで、国民に金が回らず、景気を良くすることにはつながらない」というものである。
「日本売りを加速するものになる。国民生活にとって、禁じ手を使ってしまったのではないか」「一部の企業が儲かり、国民が置いていかれる」というのは、まさにそれを指している。
円安になると、輸出企業は儲かっていく。事実、トヨタのような典型的な輸出企業は、この円安によって営業利益は2兆4000億円の利益となり、過去最高を更新する勢いとなった。今後、円安がさらに進むとさらなる上方修正もある。
しかし、円安は輸入コストを上げるので、今後は製鉄、エネルギー産業が苦しむことになる。海外旅行を扱う旅行代理店から、海外ブランドを扱う小売りも当然、大きな影響を受ける。
さらに、金融緩和はインフレを促進させるので、資産を持たない一般市民が大きなダメージを受ける。日本はすでに少子高齢化が猛烈なスピードで加速しており、貯蓄の取り崩しをする生活パターンに入っている。
消費税で物価が上がり、インフレで貯金が目減りし、その貯金も取り崩されている。
2014年8月の生活保護受給世帯は、160万9830世帯を記録して過去最多となっているのを見ても分かる通り、高齢者・障害者・シングルマザーの世帯を中心にして、生活に追い詰められていることが見えてくる。
金融緩和は、資産を持った勝ち組をさらに富ませ、資産を持たない人々をさらに追い込む。では、どうすればいいのか。
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