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<TPP>漂流の危機…交渉越年、勢い持続が課題
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141108-00000092-mai-bus_all
毎日新聞 11月8日(土)22時52分配信
【北京・平地修】環太平洋パートナーシップ協定(TPP)は昨年に続き再び、12カ国の交渉が越年する見通しとなった。関税やルール分野で、なお難題が残されているためだ。ただ、交渉が「急速に進展」(甘利明TPP担当相)しているのも事実。現在の交渉の勢いを保って漂流の危機を回避し、年明け以降の早期合意の道筋をつけられるかが課題となる。
「年内は実質、難しいんじゃないか」。8日、北京で開かれたTPP閣僚会合の終了後、記者団に年内合意の可能性を問われた甘利氏は、越年の公算が大きいことを認めた。
10月のシドニーでの閣僚会合以来、農産品関税を巡る日米協議や、他の2国間の関税協議は進展しているものの、なお課題は残されている。ルール面では知的財産権や国有企業改革など「難しいところで政治的決着が必要になっている」といい、合意には時間がかかる見通しだ。これを踏まえ、甘利氏は来年以降の合意に向けたスケジュールを各国が共有する必要性を強調し、「(会合で)日程を考えて交渉を加速しなければいけないという思いは共有された」と述べた。
甘利氏が懸念するのが、米国の政治事情だ。中間選挙で野党共和党が上下両院を制し、「自由貿易に積極的な共和党が勝ったことで、TPPが進みやすくなる」(日本政府関係者)との期待感が出ている。実際にオバマ大統領は「新たな市場を開き、米国産製品をもっと世界に売るために協力できる」と共和党に呼びかけ、共和党のマコネル上院院内総務も「貿易協定の推進は米国にとって良いことだ」と協力を示唆した。
しかし、時がたつにつれて2016年の大統領選が意識されるようになれば、こうした融和モードが再び後退し、共和党がオバマ政権への対立姿勢を強めることで、議会承認が不可欠なTPPの交渉に影響を及ぼす恐れがある。交渉が進展している今のうちに、米国などの政治日程を念頭に入れた合意までのスケジュールを各国が共有し、早期に妥結に持ち込むのが甘利氏の狙いだ。年内合意見送りで交渉のペースが落ちる事態を避けなければ、TPPは空中分解しかねない。
ただ、米通商代表部(USTR)のフロマン代表は「合意の中身が妥結時期を決める」と、期限の設定に慎重な姿勢。甘利氏が閣僚会合で提案した工程の策定については、「それぞれの国の事情があるので、濃淡はある」(甘利氏)といい、明確な日付を区切った期限については一致していない模様だ。10日にはTPP首脳会合を開き、閣僚の報告をもとに首脳が早期妥結を指示する見通しだが、どこまで明確な道筋をつけられるかが注目される。
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