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病院経営改革で大化け期待の銘柄は?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141104-00010002-shikiho-biz
会社四季報オンライン 11月4日(火)17時0分配信
日本の病院経営は大きな変革期を迎えている。安倍政権は医療分野での規制緩和を積極的に進める意向であり、アベノミクスではテレビや携帯電話などに代わる新たな輸出産業として医療機器や再生医療などを掲げている。医療のノウハウの輸出やアジアなど海外の富裕層の患者を国内の医療施設に取り込むといった新たなビジネスモデルも提案する。
医療は農業とともに最後の規制産業といえる領域だ。農業は稲作政策などの方向転換から従来の枠組みが大きく崩れ始めている。一方、医療分野もいよいよ本格的な規制緩和が具体化する見込み。同時に医療関係者などの既得権益にも大胆なメスが入りそうだ。
日本の規制緩和は、金融や建設業界などで先行して進められてきた。規制緩和は新たなビジネスモデルの創出を誘発し、新規ビジネスの誕生に直結する。業界再編の起爆剤となり、業界地図を大きく塗り替えるケースも多い。
金融や建設業界では、手数料自由化や入札制度の見直しなどに伴い、企業の利幅が大きく低下。しかし、競争力に劣る企業の淘汰が加速され、優勝劣敗により新たな優良企業の登場にも寄与した。
株式などの手数料自由化は、金融マーケットにネット企業などの創業を促すだけでなく、効率化できなかった企業の退路を断った。その結果、業界全体が息を吹き返した側面も見逃せない。
■病院事業参入に積極的なシップヘルスケア
現在、進行している最大の医療改革の一つが、病院経営の門戸開放の問題である。これまで病院の経営は原則として医師に委ねられていた。本来は地域の医師会が承認すれば、医師以外でも医療法人のトップになることのできる仕組みは存在する。しかし、現実には日本医師会の反対などで拒否されてしまうケースが大半だ。
これに対して、安倍内閣は医療特区創設を通じて医師以外の人材を医療法人の経営者に据える考えとみられる。医師以外の人材活用は、病院経営の大幅な合理化に貢献するだろう。中長期的には、病院ビジネスが新たな成長産業としてよみがえるケースもありえる。
上場企業でも病院経営を標榜してきた企業は少なくない。総合商社は古くからアジア市場で病院経営を進めており、国内での規制緩和は大きなビジネスチャンスになるだろう。
セコム <9735> 、ニチイ学館 <9792> 、シップヘルスケアホールディングス <3360> なども病院事業参入に積極的だ。なかでもシップヘルスケアは同社の地元である大阪の千里ニュータウンや東日本大震災の被災地である仙台で大規模な医療、介護の複合施設を展開。同社が病院経営に参入すれば、既存設備とのシナジー効果は大きい。同社はすでにアジア市場で病院経営に参入済みだ。このため、国内外で新たな収益源に育つとの期待もある。
医療の規制緩和に伴う病院経営の変革は、医療ツーリズムなどのビジネス創出にもつながるといった幅広い波及効果が見込まれよう。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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