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ドラマ化もされたあの名物社長が…(画像は『西宮冷蔵たったひとりの反乱』鹿砦社)
雪印牛肉偽装を告発した「西宮冷蔵」社長が今度は中国産野菜を告発!?
http://lite-ra.com/2014/10/post-587.html
2014.10.29. リテラ
「西宮冷蔵」という会社をご記憶だろうか。2001年日本で初めてBSE(狂牛病)に罹った国内牛が確認され、大騒ぎになった。これを受けて政府は国内産牛肉の在庫買い取りを行うことになったが、しかし大手食品メーカーの雪印食品は、輸入牛を国産と偽り、農林水産省に約2億円ともいわれる助成金を不正請求した事件が発覚する。
そのきっかけとなったのが02年1月、雪印食品の取引先だった「西宮冷蔵」社長の水谷洋一の“内部告発”だった。
食の安全を揺るがしかねないこの事態に対する反響は凄まじく、マスコミは連日この問題を取り上げ、不買運動も発生。一方“正義の告発”を行った水谷社長もまた一躍時の人となった。
その影響から雪印食品は02年4月に解散する事態となったが、同時に水谷社長もまた窮地に陥ってしまう。同業者や取引先から“裏切り者”扱いされ、嫌がらせを受けるなど取引が激減、さらに在庫証明を改ざんする手助けをしたとして7日間の営業停止命令を受けた。そのため西宮冷蔵は休業に追い込まれてしまう。
その後、多くの支援者やカンパなどで資金を募り、04年に再び営業を開始した。それから10年──。「通販生活」(14年秋冬号/カタログハウス)では水野社長の近況を取材した「雪印食品『牛肉偽装』を告発した現代のドン・キホーテ」(取材・文・溝口敦)というインタビューが掲載されている。ここに描かれる水野社長は、しかし当時マスコミに報じられたのとはちょっと違い、実に能天気で破天荒な人物だ。
インタビュアーの溝口の「(狂牛病の際に)13億円の負債があった」との問いに水野社長はこう答えている。
「何も考えてないですよ、踏み倒せばいいと思っていたから(笑)。もう会社がアウトですから、金融機関は泣き寝入りせざるを得ない。当然、ここ(西宮冷蔵)の土地や建物は全部担保にとられていますから、売却しても追っつかない」
なんともあっけらかんと開き直る。なんでもバブルの時に都市銀行に10億円残ると提案された新倉庫を建設したが、フタを開けると13億円の赤字。そんな経験から「銀行への融資返済は私の責任やと思っていない。都市銀行の責任やと思ってる」という。
自身のルーツを「母はあの真田幸村の子孫」だという水野社長は大の目立ちたがりやで、底抜けに明るく、そして根っからの喧嘩好きらしい。
「私は告発によって大英雄になれると思っていましたよ(笑)」
「乾坤一擲、『雪印(食品)と勝負や!』『相手にとって不足はない、叩き潰してやる!』という気持ちですね」
そんな破天荒な水野社長だが、今、新たな闘いの幕を切って下ろしたという。それは「中国産野菜」との闘いだ。
「前回は偽装牛肉が敵でしたが、今回は農薬まみれの中国産野菜との闘いです。量販店のお惣菜コーナー、コンビニなど日本国内には農薬まみれの中国産野菜がいくらでもある」
「残留農薬に関して限りなく黒に近い中国産野菜は日本に輸入されていることを国民に認識させる、そのための闘いです。輸入された野菜は一応検査を受けますが、一部を抜き取って検査をするだけで、他にどんなに農薬まみれの野菜があっても、それはノーチエック。国民はみんな残留農薬のことなんか知らずに食べているんです」
この闘いのため、水野社長は大口取引先だった「農薬まみれの中国産野菜を輸入している」野菜の輸入業者との取引を断り停止させた。その結果、前回同様、再び西宮冷蔵が危機的状況に陥ってしまう。
現在、倉庫の電気は止められ、在庫も空っぽ。再び休業状態となっているというのだ。しかし水野社長は意気軒高だ。
「一度目も二度目もそうですけど、ハナから荷主などクソ喰らえと思っています。ありがたいと思ったことは一度もない。雪印食品のときも一緒。『おのれ雪印(食品)ナンボのもんや!』という感じ」
いやはや、タイトルどおりのすごいドン・キホーテぶり。しかし、この同調圧力の強い社会では、これくらいのキャラクターでないと大企業を相手に告発なんてできないのかもしれない。
(林グンマ)
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