http://www.asyura2.com/14/hasan91/msg/318.html
Tweet |
「真面目に働いて、銀行にお金を預ける」では生存できない
http://www.bllackz.com/2014/10/blog-post_26.html
2014年10月26日 Darkness - ダークネス
日本人は戦後から1970年代の高度成長期、そして1980年代のバブル時代を経て、一貫して給料は「右肩上がり」だった。だから、現代の日本の高齢層は、ほとんど株式投資をしないでも問題なかった。
高度成長期の中、給料が右肩上がりだった時代では、なぜ株式投資をしなくても問題なかったのか。もちろん、言うまでもなく、そんなものに手を出さなくても、真面目に働いていれば毎月給料が振り込まれたからである。
しかも、高度成長期は銀行の金利も3%を超える金融商品も珍しいものではなく、「真面目に働いて、銀行にお金を預ける」だけで、それなりに資産が増えた。
高度成長期は仕事もたくさんあり、会社も景気が良く、リストラはほとんど日本企業には見られなかった。リストラどころか、ただ朝来て机に座って何もしない社員であっても、給料は自然に上がった。
終身雇用も当たり前で、社員はいつの間にか「会社は社員のもの」という意識になってしまった。そんな時代に株式投資をする人間というのは、「欲に目がくらんでいる」という見方が大半だった。
■高度成長期時代の生き方が、機能しなくなった
日本に「真面目に働いて、銀行にお金を預ける」というスタイルが定着している。今でもそのスタイルが日本の文化のようになっている。
それは、言うまでもなく戦後からバブル崩壊までの45年間の高度成長期の時代に培われたものである。年功序列、終身雇用、高度成長……。あらゆるものが、このスタイルの後押しをしていた。
さらに重要なのは、公的年金制度もこの時代に整備されていき、「真面目に働いて、老後は年金で悠々自適」が成り立っていたことである。
もちろん、高度成長期なのだから、日本企業が大きく成長して世界に羽ばたく時代でもあり、この時代に日本の優良企業に投資していた人は大きな資産を築いていただろう。
それは事実だが、戦後から1990年までは別にそんなことをしなくても普通の人には何ら支障がなかった。将来に不安すらもなかったはずだ。
高度成長期の時代に「真面目に働いて、銀行にお金を預ける」は、経済に関心がない普通の人には最強のライフスタイルであったのだ。
それが安全で安心で最強だったから、日本人はみんなサラリーマンになってつつがなく生きてればいいという生き方に最適化(チューニング)されたのだ。
そう考えると、バブル崩壊以後、日本人は突如として自信をなくし、生き方が分からなくなって迷い、鬱病が増え、自殺者が増えるようになったのかというのも分かる。
単に経済崩壊したからというよりも、「真面目に働いて、銀行にお金を預ける」というライフスタイルそのものが崩壊して、「どうしていいのか分からなくなったから」という方が正しい。日本人は、生き方を失った。
・・・
(この記事はメルマガにて全文を読むことができます)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。