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マタハラだけじゃない“育休世代”を押しつぶす無言のプレッシャーとは!? (リテラ)
http://www.asyura2.com/14/hasan91/msg/284.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 10 月 24 日 11:38:05: igsppGRN/E9PQ
 

                 『「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか?』(光文社新書)


マタハラだけじゃない“育休世代”を押しつぶす無言のプレッシャーとは!?
http://lite-ra.com/2014/10/post-574.html
2014.10.24. リテラ


 昨日最高裁が、妊娠による降格は「マタニティ・ハラスメント」に当たり、「違法で無効」との判断を初めて示した。一昔前に比べれば女性の育児休暇が取りやすく、また復職もしやすいという風潮にはなっている。しかし妊娠や出産をきっかけに解雇・雇い止め、減給・降格などの“マタハラ”はいまだ横行している。この最高裁判決がマタハラへの一定の抑止力になることが期待される。こうした法制度の充実が必要なのは言うまでもないが、明確なマタハラがなくても、妊娠・出産を機に退職したり、閑職へと異動する女性も少なくない。

 とくに有名大学を出て、就職活動を勝ち抜き、人一倍仕事への意欲を持っていた女性ほど、そのような傾向が強いと言われている。そこには一体どんな理由が隠れているのだろうか。

 “バリキャリ”だった女性15人の生の声をもとに、女性が労働を継続しにくい社会の原因を分析したのが、『「育休世代」のジレンマ』(中野円佳/光文社新書)である。

「育休世代」とは、1999年の男女雇用機会均等法の改正、2001年の育児・介護休業法の改正を経て、社会が実質的に女性の労働継続に向けて動き始めた時期に就職した世代、具体的には1978年生まれ以降を指している。

 一見すると制度が整った後に社会へと出た恵まれた世代に思われるが、著者はその世代の女性特有のプレッシャーを指摘する。それは、「『男なみ』に仕事で自己実現をすることをたきつけられる『自己実現プレッシャー』」と「できれば早めに母になり、母としての役割を果たすことを求めれる『産め働け育てろプレッシャー』」だという。

 自己実現プレッシャーに内包される要因としてあげられるのは、女性の「マッチョ志向」だ。これは親のジェンダー観に大きく影響されるものであり、「自立した女性」や「男まさりに」と育てられることにより、「男性中心主義的な社会で『男に媚を売る』『サポート役になる』のではなく、同等に競争したいという意識」を強く持って成長することをいう。そしてこのマッチョ志向の女性は、就職時に「はたらきやすさ」よりも「やりがい」を重視する傾向があり、さらにやっかいなのは、「自分よりも仕事の上で有能な男性を勝ち得ることが自分の『性的魅力』を確認させてくれる」という“同類婚”を選びがちなことだ。しかし、その有能な男性のほとんどは日々の業務に忙殺され、家庭や子育てを顧みる時間がなく、家庭を潤滑に回す役割を女性が引き受けざるを得ない。

 一方で、「産め働け育てろプレッシャー」も深刻だ。「育休世代」が就職をし始めた2000年代には、高齢出産のリスクや不妊の実情が浮き彫りになった時期であり、自ずと人生設計を前倒しにする人も少なくなかったはず。出産し、復職を願おうにも、女性の多くはを親(子どもにとっての祖父母)に預けることを嫌がる。そこには、親の体力を心配する思いや親世代との子育て観の違いなどもあるが、「自立したい」という気持ちが大きな割合を占める。そうなると、子育てと仕事の両立には保育園が不可欠なのだが、待機児童問題のように入園前にも問題が山積みだ。仮に入園したとしても、長時間子どもを預けることへの罪悪感や、子どもと離れている時間と仕事におけるやりがいのアンバランスなど、いくつもの精神的な重荷がのしかかってくるのだ。

 この2つのプレッシャーに押しつぶされ板挟みとなり、結果として職を手放す、または閑職を受け入れる女性も少なくない。問題解決として、企業が制度から漏れ出ている問題をどのように受け止め、解決に導けるか。男性の育児参加や社会の母性神話からの脱却、母親自身が「理想の母親像」を打ち捨てることが求められるが、現実はそう簡単には進まない。

(江崎理生)


 

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コメント
 
01. 2014年10月24日 12:16:13 : nJF6kGWndY

日本の場合、管理職は、死ぬほど働くのが当たり前という風潮が、まだあるから

それを変えられるかだな

そうでない限り、逆に、こうした判決で、さらに女性の昇進が遅れることになる


02. 2014年10月24日 13:18:17 : PXs78tua92
この判決の影響は怖いよ。
企業は、妊娠の女性を昇格させようとしなくなる、余りにも有能で売り上げもたらす吾人は別格でしょうが。昇格の後には降格が待っているし、同僚女性からのやっかみは恐ろしい圧力になる、大変だわ。
そもそも男女同権を唱えるのなら甘えてはいけません、妊娠しても子供を産んでも止めずに仕事に精を出さないといけない、嫌なら最初から結婚育児をしなければ住む話でしょう。
それでも問題ない、何せ、日本は人口過剰だよ、少子化、未婚化、子供産まない、歓迎です。老後を考えればどうしても子供欲しいよね、そういう人だけが子孫を残す、でもそれが嫌な人が、男も含めて多いのかな。

03. 2014年10月24日 14:10:05 : PS90ddvxWs
あっちのほうこうだな。
組織は個人に優位する、国は組織に優位する。
あらゆる個人は我慢をし続け、何も有利な制度をあっても利用せず、滅私奉公をしなければならない。
これが明治期以降、現代まで続く、統治術だ。

04. 2014年10月24日 18:38:16 : QVk7ZskAF2
その分の負担は男性が働いて稼がなきゃいけないのだから。
リベラルは現実主義という一面も無いと、逆に首を絞めるよ。
だから安易な公務員的なフェミニズムは害なんだ。
あいつらは徴税権で税金取って帳尻合わせるからな。

05. 2014年10月24日 22:25:53 : poG0leg9Ij
>>04
民間企業の人事制度、大卒社員は皆幹部候補というのがすでに非現実的なんだろう。

06. 2014年10月29日 00:39:14 : BwJHPvup8Y
マッチョ志向であれば、男を食わしてやろうとするとかすればよさそうなものだが、結婚相手には自分より仕事ができる男を選ぶなど何か矛盾を感じる。
この辺の意識が変わって主夫が珍しくもない社会にならない限り、女性の社会進出など大多数の男(妻子を養い働くことを当然のように期待されている)にとっては、働き口が減るだけのことでそう歓迎できるものではなかろう。


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