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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NDK7GR6KLVRD01.html
10月17日(ブルームバーグ):
東京株式相場は続落。世界景気の先行きや金融市場の混乱に対する警戒感が強い中、週末を控えた持ち高整理やヘッジ需要も交え、午後に入り先物主導で値を崩した。輸送用機器や銀行、化学など時価総額上位セクターを中心に医薬品、食料品、ゴム製品株など幅広い業種が安い。
TOPIX の終値は前日比18.28ポイント(1.5%)安の1177.22、日経平均株価 は205円87銭(1.4%)安の1万4532円51銭。前日のTOPIXに続き日経平均も9月25日の年初来高値から11%下げ、下落率10%超えで言われる調整局面入りとなった。
東京海上アセットマネジメントの久保健一シニアファンドマネジャーは、「米国などの経済指標がもう少し改善してこないと、金融政策期待だけでは株価は戻り切れない」と言う。過去の例を見ても、米量的緩和政策の終了に伴う株価の下落を避けるのは困難で、米国の「中間選挙までは上値が重い状況が続く」との見方を示した。
直近の世界株混乱に対する政策発動期待、為替相場の円高推移の一服、テクニカル指標から見た売られ過ぎ感などを背景にきょうの日本株は反発して始まり、日経平均は朝方に一時92円高まであった。
米セントルイス連銀のブラード総裁は16日、インフレ期待の低下に歯止めをかけるため、連邦公開市場委員会(FOMC)は債券購入プログラムの終了の先送りを検討するべきだ、との見解を表明した。同日の米ダウ工業株30種平均は、一時200ドル以上下げていたものの、結局24ドル安で終了。きょうのドル・円相場は1ドル=106円10−40銭台と、16日の日本株市場の終値時点106円13銭に対し落ち着いていた。
米統計も強弱、先物売買膨らむ
ただ、買いの勢いは続かず、午前終盤から下落基調が強まり、午後は先物の下落に連れ一段安。日経平均はほぼこの日の安値圏で引けた。ストックス欧州600指数 が8営業日続落、過去11年で最長の連続下落となるなど、欧州に下げ止まりの兆しが見られない。前日発表された米経済統計も、鉱工業生産が2012年11月以来で最も高い伸びとなる半面、住宅市場指数は3カ月ぶりの水準に低下と強弱混在している。
カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストは、「米国だけで世界経済のけん引は無理がある」とし、国内でも「輸出、グローバル企業には円安ボーナスがあるが、外需自体が当てにならない世界を垣間見ようとしている」と懸念材料を指摘した。こうした投資家の不安心理を映し、大阪取引所の日経平均先物の出来高 は9日以降、6営業日連続で10万枚を超え、きょうは16万枚と6日間の中で最も多かった。
東証1部33業種は医薬品やゴム製品、食料品、輸送用機器、化学、保険、小売、銀行、サービス、繊維など29業種が下落。鉱業と海運、水産・農林、電気・ガスの4業種は高い。鉱業は、前日のニューヨーク原油先物が1.1%高の1バレル82.70ドルと反発し、業績押し下げ懸念が後退した。東証1部の売買高は27億5499万株、売買代金は2兆5133億円。値上がり銘柄数は259、値下がりは1468。
売買代金上位ではトヨタ自動車や三井住友フィナンシャルグループ、ブリヂストン、富士重工業、日産自動車、丸紅、アステラス製薬、NTTドコモ、東京海上ホールディングス、セブン&アイ・ホールディングスが下落。15日の業績下方修正を受け、投資判断の引き下げが相次ぐジャパンディスプレイは続落した。週末で短期資金の持ち高整理が活発化し、富士フイルムホールディングスや日本エアーテックなど前日買われたエボラ出血熱関連株の下げが目立った。半面、リクルートホールディングス、国際石油開発帝石、SUMCOは上げた。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 竹生悠子 ytakeo2@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net院去信太郎
更新日時: 2014/10/17 15:45 JST
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