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米景気不安、市場揺さぶる 小売り減速が影[日経新聞]
2014/10/16 1:59
【ニューヨーク=佐藤大和】減速する世界経済の最後のとりでとして期待されていた米景気に先行き不透明感が浮上し、金融市場が動揺している。15日発表の9月の小売売上高が8カ月ぶりに減り、消費の持続力に警戒感が強まった。ただ、企業業績は堅調が見込まれる。転換点にさしかかっている米金融政策に改めて関心が集まる。
朝方発表の9月の小売売上高がこの日のパニック的な相場変動のきっかけだった。前月比0.3%の減少と市場予想の0.2%減を下回る不振。新型iPhone(アイフォーン)の発売という押し上げ要因があったにもかかわらず、自動車や衣料の販売が期待外れだった。これを踏まえ「3%超」と見込まれていた7〜9月の国内総生産(GDP)の実質成長率を3%前後に引き下げるエコノミストが相次いだ。
ニューヨーク連邦準備銀行が15日発表した10月の製造業景況指数も市場が嫌気した。10月の指数は6.2と前月の27.5から急低下した。必ずしも主要指標ではないこの指数に市場が大きく反応した背景には「ドル高への懸念」がある。足元の世界経済は日欧景気が失速気味なのに加えてブラジルなど新興国もさえない。おのずと「ドル独歩高」の展開になっており、米製造業の業績に与える悪影響が懸念されていた。
もっとも悲観論ばかりではない。今週から発表が始まった米大手銀行の7〜9月期決算は堅調。企業の資金需要は旺盛だ。米銀大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は「米国景気が腰折れする感じではない」と話す。
トムソン・ロイターによると米主要企業の7〜9月期の前年同期比の増益率は6.3%、10〜12月期は10%台に乗せると見込まれている。消費と連動する雇用の改善基調も続いておりドル高がもたらすガソリン価格の低下は景気にプラスだ。
米連邦準備理事会(FRB)は今月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で一昨年秋から実施してきた量的緩和第3弾(QE3)を終了することを表明済み。金融市場は2015年半ばをメドにFRBが04年以来の利上げ転換に踏み切ることを「メーンシナリオ」として想定していたが、市場の混乱が長引くようだと再検討を迫られそうだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO78453030W4A011C1EA2000/
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