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「マルチホームクッカー」(「ツインバード HP」より)
調理家電、なぜブーム?ユニークな新商品続々 「食の安全」求め手づくり志向高まる
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141010-00010002-bjournal-bus_all
Business Journal 10月10日(金)0時10分配信
炊飯器やフードプロセッサーなど、料理には欠かせない存在となった調理家電。従来、調理家電の進化といえば、よりおいしく調理できるようになることや、節電効果が高まることが主であった。しかし、数年前から新たなコンセプト、新たな機能を持った調理家電が続々と登場している。
例えば、2014年4月にはシャープが本格的なお茶を淹れることができる「ヘルシオお茶プレッソ」を発売。茶道と同じように「挽く・沸かす・点てる」を全自動で行うことができ、内蔵の臼で茶葉を粉末にしてお茶を点てるため、カテキンや食物繊維などの栄養成分をすべて含んだ風味豊かなお茶を堪能できる。
また、14年6月にはフィリップス エレクトロニクス ジャパンが、うどんやそば、パスタ、ラーメンを自動で製麺することができる「ヌードルメーカー」を発売。スパイスや野菜ジュースなどで、麺の風味や色を自由自在に変えることもできる人気商品だ。
このほかにも、13年3月にはアメリカのドール・フード・カンパニーが冷凍フルーツを入れるだけでクリーミーなデザートをつくることができる「ヨナナスメーカー」を発売、14年8月にはロハススタイルジャパンが家庭でも簡単かつ短時間でドライフルーツをつくることができる「ドライフードエアー」を発売している。
●東日本大震災以降、高まる調理家電のニーズ
なぜ、このような調理家電が続々と登場しているのだろうか?
今回、13年5月に多機能ホームベーカリーである「マルチホームクッカー」を発売したツインバードの営業企画管理部・宮澤正士氏に話を聞いた。
「『手づくりを楽しみたい、いろいろなメニューを手軽につくってみたい』というお客様の声が多かったので『マルチホームクッカー』を開発しました。食パンや全粒粉パンなどのパンメニューはもちろんのこと、塩麹やヨーグルトのような発酵メニュー、スイーツやジャム、スープや焼きいもなど、さまざまなメニューをつくれる機能を内蔵しているのです。さらに付属のレシピ本にも100種ほどのメニューが載っています」
消費者の要望に応えた結果、パンから塩麹のような珍しいものまで、多くのメニューに対応した製品を開発したというわけだ。では、実際にこのような調理家電のニーズは高まっているのだろうか。
「東日本大震災以降、調理家電のニーズが高まっていると思います。『安心感』というところが大きいのではないでしょうか。まだこの先も調理家電のブームは続くと思います。今後もさまざまな手づくりのお手伝いができるような製品を開発していきたいです」(同)
たしかに震災時、電気が止まってしまい、料理をするのに困った方も多いだろう。逆にガスが止まってしまった時のことを考えれば、調理家電もあると非常に心強いのではないだろうか。
●安全を求める機運が高まる
では、なぜ調理家電が続々と登場するようになったのだろうか?
おそらく、そのきっかけは、10年にフィリップスが欧州で発売した「Airfryer(エアフライヤー)」だろう。同商品は油を使わずに熱風で揚げ物をつくることができるという調理家電。油を使わない分、ヘルシーな料理をつくることができ、欧州だけで100万台以上も売り上げるなど大ヒットとなった。13年4月に日本でも「ノンフライヤー」と名前を変えて発売されたのだが、同じく大ヒットしている。この「Airfryer」のヒットを皮切りに、世界中でも新たなコンセプトの調理家電が開発されるようになったといわれている。
さらに日本での調理家電のヒットの理由として、中国産食品の問題も挙げられるだろう。使用期限切れの鶏肉や劣悪な衛生環境の中で扱われていた肉が、中国から輸入されていたと今年の7月に発覚したことは記憶に新しいが、以前から中国産などの加工食品の危険性は度々指摘されている。このような問題が積み重なり、消費者も徐々に原材料や原産国が不明瞭な食品を口にすることを避けるようになったのではないか。
手づくりならば素材から自分で吟味でき、添加物などを含んでいない安全な食品を安心して食べることができる。そういった側面からも調理家電が注目されるようになったと考えられる。
まだまだ進化を続ける調理家電。便利さもさることながら、食品の安全性を求める消費者がいるかぎり、手づくりブームは終わりそうにない。漫画に出てくるような、フルコースメニューを全自動でつくってくれる調理家電の登場も、それほど遠い未来ではないのかもしれない。
千葉雄樹/A4studio
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