浅いな

http://www.geocities.jp/penelopeknight/consaltant/daiei.html
　世間でのダイエー失敗の原因は以下のものであろうか。あくまで記憶の範囲なのだが・・・

・中内一族の経営センスのずれ
・規模の追求だけをしすぎ
・本部の指示と現場の乖離
・消費者を型で押したように判断して、ニーズを無視した
・本業以外での無駄な投資

　これぐらいだろうと思う。（他にあったら教えて！）どれもそれはそうなんだが、１番の原因かと言ったらそれは

・・・違うぞ！

　経営の神様と言われた中内は「スーパーの神様」ではなく「土地取引の神様」なのだ！確認してみよう。

（数字のマジック）

　１９６０年わずか１店舗の安売りの店から始まったダイエーだが、２０年後の１９８０年に売上１兆円を超える企業に成長した。ありそうにない話だから、「すげー！」と驚いてしまうが、何のことはないそんなことは簡単だ。

　１年で売上が４０％ずつ増えていく企業を考えよう。じゃあ２０年後の売上は？
　そうです。１．４を２０乗すればよいのですね。じゃあ、いくら？

・・・答えは８３６倍だ。

　３０％成長なら１９０倍、５０％成長なら３３２５倍だ。元の売上がわからないが、１兆円くらい２０年連続で売上を増やせば簡単だ。
「売上」ってところがミソね。「利益」じゃないからね。

　売上が増えれば増えるほど当然成長率は鈍る。当然だ。１店舗を５店舗に増やしたら売上５００％増だ。でも１００店舗から１０店舗増やしても売上１０％増にとどまる。しかし、この売上成長は数字上はまずありえない話ではないのである。売上を増やすのはサルでも努力すればできる。お店の数を増やすだけだからだ。
　それを支えることができたのはスーパー業で稼いだ資金ではない。土地値上がり益だ。それを見てみよう。

（これがダイエー商法）

　ダイエーが出店する際にスーパーで必要とする土地以上（基本的に２倍）の面積を買い込む。そして出店する。ダイエーのおかげでにぎやかになるから、土地が値上がりする。
　そうなれば後は簡単。必要ない土地を売却して売却益を得るか、値上がりした土地を担保にして銀行からお金を借りて、また新しい店を作る土地を必要以上に買い込むだけだ。それを延々と繰り返すだけだ。良くはわからないが、もともとは２足３文の土地だ。ダイエーが来れば周辺の土地は倍以上に値上がりするだろう。年率数十％で成長することは土地取引の値上がり益で十分可能なのだ。

　この方法は一時期ジャスコ（イオン）も真似た。でもイオンは僻地商法と言うちょっと違うシステムだったから助かったのだが、ダイエーは土地値上がり手法に全て賭けたのだ。

　肝心のスーパー業は利益が赤字でなければＯＫと言う程度。売上高利益率の異常な低さなど、問題にはならなかったのである。そしてこれが後々止めを刺すことになる。

（ダイエー失敗の本質）

　もうわかっただろう。土地が値上がりしているうちはダイエーは順風満帆だ。ところがバブル崩壊で土地値上がりどころか土地値下がりとなってしまえば、土地担保評価減、新規出店難、低収益率の店舗群だけが残ることになる。３重苦だ。
　まあグループ会社なんかはそれに追い討ちをかけただけの瑣末な話だ。

　昔、「収益還元価値」で土地を評価していなかった日本の旧来の土地取引システムが招いた莫迦げた結果だとも言える。
　結局、土地神話にただ乗りして本質を見抜けなかったＵＦＪ銀行や三井住友銀行がババをつかむ格好になるのである。確かに融資しやすい相手だったんだけどね・・・反省しなさい！

　ちょっとだけ自慢するけど。私はスーパー小売業の「売上誇張主義」については財務を知らなかった高校生の時からおかしいと思っていたのだ。ちょっとささやくと他にも同じような真空会社が上場しているので、自分で調べてみるといい。

おにぎり100円はあ。
安い店の相場は、おにぎり一個60円。
弁当200円。
おにぎり100円もして弁当400円もして価格破壊も糞もないな。

OKストアや西友並の値段でいってよ。

ダイエー安いって高度経済成長期の話でしょ。

あと同族企業。偉そうなこと抜かして40もいってない息子に継がせようとしたでしょ。
中小ならそれでもいいけど、大企業がそれやっちゃ
社員のモチベーション下がるね。
ジャパネット高田もそうなりそうだけど。

トヨタも息子が継いでるけどちゃんと
役員年齢ってのがある。
同業他社大企業の役員にふさわしい年齢になってから、
継いでいる。だからトヨタの息子は雑巾がけやってるんだよ。
ブーイングも少ない。

ダイエーは露骨だった。その時点で中内の神通力は、消滅する。
せめて息子の役員は40代半ば、継がせるのは
50代まで待つべきだった。
偉そうなこといっても所詮親バカだとね。