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一人で自分自身が広告…前例ない「広告バンド」が大反響?企業側は営業に活用で効果大
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141006-00010004-bjournal-ent
Business Journal 10月6日(月)0時10分配信
近年、インターネット広告の伸長が著しい。すでに新聞広告を抜き、テレビ広告に次ぐ巨大産業と化している。ネット広告の市場規模は9381億円と、大台の1兆円も目前に迫っている(参照:『2013年 日本の広告費』<電通総研> )。
激変する広告業界において、既存の手法とはまったく別の形の広告を手がけているのが、沖縄在住の前平雄一朗氏だ。広告会社に勤めながら、13年から地元・沖縄の企業を宣伝するためのオリジナル楽曲と広告動画制作に着手し、14年からは「明るく、楽しく、役に立つ」をモットーとする一人バンド「広告バンド」として活動を開始した。琉球黒糖、琉球フロント、ゴーヤパークなど、これまで13社の広告ソングをたった一人で手がけてきた。
いったい、なぜ、こんな広告活動を始めたのだろうか?
前平氏は「『歌が好きで歌いたい』という気持ちと、『広告が好きで自分自身も広告になってみたい』という気持ちを具体化したらこうなりました。今は『プロの広報活動家』を自称しています」と笑う。
前平氏の好きなものをシンプルに組み合わせた結果、広告バンドは産声を上げたのだ。そして、これまで手がけてきた中でも、前平氏自身の思い入れが深い一曲が、『沖縄YAMAHA』の広告ソングだという。前平氏が歌いたい会社を探していたところ、自分が所有していたバイクがたまたまYAMAHAだったことから、同社に乗り込んで社長に直談判を試みた。
「御社を歌で広告させてください」
だが、もちろん、そんな向こう見ずな突撃は玉砕に終わった。
「『わけがわからないから帰りなさい』と言われてしまいました。しかし、あきらめずに食い下がり、1日だけ整備スタッフ研修を受けさせてもらうところから始めました。実際に働いてみることで、企業に対する思いも変わりました。ようやく広告として歌わせてもらえることになり、スタッフみんなでコーラスを歌っている時には一体感を感じ、胸が熱くなりました」(前平氏)
あまりにも風変わりな広告モデルだが、意外にもその反響は上々。クライアントもiPadに広告バンドの動画を入れ、営業活動や会社自慢のツールとして使っているほか、前平氏が出演するライブにも足を運び、自分の会社の曲で前平氏と共に盛り上がっているのだ。
ただし、広告を前提とする以上、自分の歌いたいように歌うわけにはいかない。独自の広告媒体には、独自の苦労が伴っているという。
「あまり考えすぎると『堅い』と言われてしまうし、考えが浅いと『無礼』と言われてしまいます。ただ、その中間を取ると誰にも笑ってもらえないようなコンテンツになってしまうのです。バランスがとても難しいです。これを解消するために、クライアントと仲良くなって、自然体で付き合いながら歌を作るように心がけています」
今後は、ひとりバンドとしてだけでなく、沖縄出身バンドのモンゴル800やHYなどのアーティストとコラボレーションも視野に入れているという前平氏。そして、その野望は沖縄のみにとどまらず、日本全国を見据えている。
「大型フェスのスポンサー企業の広告楽曲を制作したいです。フジロックフェスティバルなどの大舞台で、観客と一緒に企業名を連呼する歌を歌いたいです」
タイアップでもなく、CMソングでもない「広告楽曲」という新たな広告モデルを、沖縄から日本全国へと普及させていくことはできるのだろうか?
3万人が企業名を大合唱という音楽史上かつてない風景が、広告バンドの手によって実現するかもしれない。
萩原雄太
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