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自由な時間が“悩み”を増幅/(C)日刊ゲンダイ
対処法はある? 「内定ブルー」で人生を棒に振る若者たち
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/153793
2014年10月3日 日刊ゲンダイ
10月1日を迎え、大方の企業が新卒者に内定を出している。就職が決まるのは喜ばしいことだが、その一方で若者が苦しむ現象も起きている。「内定ブルー」だ。
これは内定が決まった学生が「自分の選択は正しかったのか」「入社後、自分の力でちゃんとやっていけるだろうか」と悩む現象。その結果、せっかく決まった内定をフイにするような若者もいるというから、問題の根は深い。人事コンサルタントの菅野宏三氏が言う。
「一番多いのが友人にたきつけられるケース。“おまえは一流大を出てるのにその程度の会社でいいのか”“もっと有名な会社に入れただろ”と言われて、その気になり、内定を辞退して就活を再開するのです。だけど、彼らの多くがIT企業みたいな新興企業を“将来性がある”と錯覚して入社し、ブラック企業だと気付いて後悔する。このほか内定企業に“ほかの会社も受けてみます”と通告したり、自分かわいさのあまり、“入社後は営業部に配属してください。内勤はイヤです”と通告して、内定を取り消されるケースもあります」
内定者を集めた懇親会に出て、優秀な内定者に圧倒されて自信をなくし、内定を蹴ってフリーターになった事例もある。
元凶は就活が一段落し、自由な時間ができることだ。ヒマになるから外野の声を聞き、気持ちが揺れてしまう。早めに内定を得た人ほど、内定ブルーに陥りやすいのはこうした理由による。内定ブルーの我が子に親は何をすればいいのか。
「子供に課題を与えるべきです。これから進む業界の勉強をしろとか、業界の先輩を訪ねて話を聞いてこいと命じるのです。悩み始める余裕を与えてはいけません。子供が自信を失いそうなら、“おまえは選ばれた逸材なのだ”と激励する。こうすれば雑音に惑わされず、内定ブルーを予防できます」(菅野宏三氏)
「手がかかる子だ」と突き放してはいけない。
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