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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NCIF4N6JTSEZ01.html
9月26日(ブルームバーグ):イングランドとウェールズに1万5000人余りいる法廷弁護士。英国でバリスターと呼ばれる彼らの仕事の量と報酬が下降線をたどっている。
英政府の補助金の削減がバリスターの収入に下押し圧力をかけている上に、業界内の競争も激しくなっている。弁護士会の統計によれば、バリスターの人数は40年前に比べると4倍以上となり過去最高に達している。
英国では1980年代に「ホレス・ランポール弁護士」が無実の罪に問われた人々を救うなど法廷で活躍するドラマがテレビシリーズ化され人気を集めたが、今や「ランポールが生き残れるかどうかが脅かされている」と2009年に法曹界を去ったアレクサンダー・ディーン氏(35)は語る。現在は広報の分野で働いている同氏は、刑事事件を担当する法廷弁護士の間には「絶望感が広がっている」と語る。
かくして、バリスターの移籍や事務所合併で業界統合が進んでいる。海外案件を引き受けることで仕事が減らないようにしたり顧客獲得の新たな方法を模索するバリスターもいる。弁護士をやめてしまう者や、法廷に立たずそれ以外の法律事務を担当するソリシターに転身する者も出てきた。
刑事事件を扱うバリスターが仕事を始めて最初の1年の給料は1万2000−6万ポンド(約213万−1070万円)であることが、ピューピレッジ・ゲートウェーの求人サイトで分かる。若手のジェームズ・ジャクソン氏は最初の3年間は平均で年2万1000ポンド程度だったと語る。
これでは、コーヒーを入れる専門職のバリスタが週に48時間働いて得る年間給料より少ない。人材あっせんのオリバー・スミス氏によれば、ロンドンの高級地区にあるブラッスリーのコルベールはバリスタを募集しており、適切な人材が見つかれば最大で年2万2500ポンド(チップ含む)を支払うつもりだ。
ジャクソン氏(28)はロンドン北部で両親の家に同居している。スーツ新調さえままならない同氏は「選択肢がない。ロンドンで住むところを借りる金銭的な余裕がない。誰かと共同でも無理だ」と話す。「35歳になっても食べていくのに精一杯という暮らしをしていたいだろうか。ディナーパーティーの席で面白い話はできるかもしれないが、それで家賃を払えるわけではない」とも語り、自営業バリスターをこのまま続けるのか、30歳になるまでに決めるという。
原題:Barristers Paid Like Baristas Prompt U.K. Trial Lawyers toQuit(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Andrea Gerlin agerlin@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Phil Serafino pserafino@bloomberg.netAnthony Aarons, Peter Chapman
更新日時: 2014/09/29 07:30 JST
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