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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NCBODB6TTDSH01.html
9月29日(ブルームバーグ):
東京・渋谷区の高級住宅街の広大な敷地に工事用防壁で覆われた建設中の屋敷。その主は日本人4位の資産家で楽天の会長兼社長、三木谷浩史氏だ。土地・建物費は推定約23億円。地価は3年前の取得時に比べ7割近く上昇しているとみられており、アベノミクス効果が富裕層の資産価値を大きく押し上げている。
用地を取得した2011年の地価公示によると、このエリアは坪当たり約475万円。登記簿上の宅地面積は880平方メートル(約270坪)あり、土地代は約13億円とみられる。また、事情に詳しい関係者によると、坪当たり建設費は約250万円で、総工費は約10億円と推計される。
リスト・サザビーズ・インターナショナル・リアルティの高野友紀子マネージャーによると、都心の高級住宅の単価は昨年10月から20%上昇し、07年以来の水準。三木谷邸の近くには麻生太郎財務相も居住するなど名家や資産家が多く、高野氏は「代々からなる富裕者層が住むステータスエリアで、利便性が良く、代官山や青葉台と並ぶ高級住宅地。売買物件自体が少ない」と話し、希少性が高いという。
保有資産などを基に算出したブルームバーグ・ビリオネアーズランクによると、三木谷氏の資産は自社株上場もあり、25日時点で67億ドル(約7300億円)。資産の大半を占める株の時価は、安倍政権発足時の12年末比で79%増えた。日本人としてはファーストリテイリングの柳井正会長兼社長やソフトバンクの孫正義社長、キーエンスの滝崎武光会長に次ぐ4位。三木谷、孫、滝崎の3氏はいずれも新興企業の創業者だ。
含み益
三木谷氏は97年に楽天を創業し、00年にジャスダック、13年に東証1部に上場させた。三木谷氏とその親族らによる同社株の保有比率は40%。
センチュリー21スカイリアルティのシニアパートナー、武田正徳氏によると、三木谷氏の新居近辺の坪単価は今年に入ってから20%ほど上昇しており、現在800万円以上するとの見方を示した。購入時の11年から約68%上昇した計算だ。
家屋は丹下健三事務所出身で、06年に日本建築家協会優秀建築選などを受賞した城戸崎博孝氏が設計。同氏は、庇下のスペースを利用しフレーミングを施すことで、家の中から庭園を眺めた時、「四季折々の景色を美術館の画のように楽しむことができる」と説明。「ワインのように時を経て熟成していくように建物がバリューを増す」と評した。
楽天の広報担当ディーン・カークネス氏は、三木谷氏の新居についてコメントを避けた。
アベノミクス
安倍政権下の日銀の異次元金融緩和で株価 や不動産価格が上昇する中、富裕層は資産価値だけでなく、人数自体も増えている。米キャップジェミニとRBCウェルス・マネジメントによるワールド・ウェルス・リポートによると、13年時点で100万ドル(約1億800万円)以上の投資可能資産を保有する日本人は232万人と、前年比22%増加した。
野村総合研究所の宮本弘之上席コンサルタントは、金融資産1億円超の富裕層が「アベノミクスの影響で大幅に増えている」と話す。株価にとどまらず、都内の不動産価格も上昇し始めており、「今後も不動産価格と連動し、保有資産額は上昇するだろう」とみている。
こうした中、「億ション」と呼ばれる高級マンションの売れ行きも好調だ。6月に開業した都内2番目の高さの超高層ビル、虎ノ門ヒルズ(52階建て)は、140戸程度の分譲・賃貸物件があり、入居する高級ホテル「アンダーズ東京」のスパやルームサービスなども利用できる。
開発した森ビルの安島幸世・分譲営業部長によると、約半分を占める分譲タイプには昨年夏ごろから問い合わせが入った。100平方メートル以上で2LDKタイプのものが多く、わずか半年間で8月末には完売した。購入したのは会社経営者ら高額所得者のほか、外国人投資家が3割を占めたという。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 Fukumi Yasuda fyasuda@bloomberg.net;東京 Kathleen Chu kchu2@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Andreea Papuc apapuc1@bloomberg.net持田譲二, 谷合謙三
更新日時: 2014/09/29 00:01 JST
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