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1%の富裕層と99%の貧困層になったアメリカ。日本でもアメリカと同じ光景が遅れてやって来ることになる。
もっと貧しくなる方向で、将来設計を立てなければならない
http://www.bllackz.com/2014/09/blog-post_26.html
2014年9月26日 Darkness - ダークネス
日本人は最上の所得水準・生活水準を持っていて、多くの新興国の5倍から10倍の豊かさを享受していた。場合によってはそれ以上だったのかもしれない。
しかし、グローバル経済が加速していった2000年代から、日本の中流階級が手にしていたはずの豊かさは、1年、そしてまた1年と経つたびに消えてしまった。
格差が問題になり、若者が困窮に追いやられた。人々の給料が下がった。新しい仕事がみつからない。生活保護受給者もどんどん増えていく。
鈍感な日本人の中流階級も、やっと何かおかしなことが起きているということに気がつくようになった。そして、やっと日本人は重大な事態が起きていることに気がつき始めた。
「いつの間にか、自分たちの富が消えてしまっている」
「自分たちの将来がなくなってしまっている……」
しかし、病気も同じだが気づいたときはすでに手遅れのことが多い。グローバル経済のもたらす結果を日本人は甘く見ていた。しかし、気が付いたときはもう手遅れだ。
■グローバル経済が日本人の給料を引き下げた
多くの日本人は、なぜ給料が上がらなくなったのか、なぜ日本の将来が真っ暗になったのか、最初は気付いていなかった。しかし最近は、ようやくその原因を理解するようになった。
グローバル経済が日本人の給料を引き下げたのだ。グローバル経済が新興国を豊かにさせ、グローバル経済が相対的に日本人を貧しくさせた。
たとえば、日本と新興国の関係でグローバル経済を説明すると、以下のようになる。
(1)企業が国際的になった。(グローバル経済)
(2)日本人は給料が高い。(先進国の豊かさ)
(3)新興国は給料が安い。(新興国の貧しさ)
(4)企業が新興国に移転する。(空洞化加速)
(5)新興国の労働者を安く雇う。(新興国の躍進)
(6)日本人をリストラする。(先進国の停滞)
(7)日本人が失職する。(失業率高止まり)
(8)日本人の失職が増える。(政情不安高まる)
(9)日本人の貧困層が増える。(日本の衰退)
今の資本主義が続くというのは、グローバル経済が続くということだ。グローバル経済が続くのであれば、日本人は新興国の労働者と戦う必要がある。
日本人はすでに高賃金であり、労働時間も短い。そんな日本人が新興国の労働者と太刀打ちできるのかと言われれば100%の人が難しいと答えるだろう。
新興国の人たちは、低賃金で長時間休みなく働くことができる。日本人はできない。新興国の人たちは1ヶ月3万円でも働く。日本人は働かない。勝負はついている。
グローバル経済が続くのであれば、日本人の環境は良くなることは絶対にない。
■15年あまりで平均年収はどんどん低下している
2000年に入ってから、日本人の中流はこれから壊滅的になると多くの経済アナリストは警鐘を鳴らしていたし、事実その通りになった。ここ15年あまりで平均年収はどんどん低下しているのである。
日本人の給料があまりに高くなったので企業が日本人を捨てて海外に出て行った。日本人と外国人の富の格差があまりにも高くなったのだ。
コストを考えると、もう日本人は雇えない。しかも、その高コストの人材は、豊かさで向上心を失ってレベルが落ち、働くことに意義を見出していないのでがむしゃらに労働しない。
だから、日本人は遅かれ早かれ全員まとめて「給料が下げられる」「仕事がなくなる」「貧しくなる」のは、決定していたということになる。
グローバル経済が続く限り、日本人はぎりぎりまで賃金低下を受け入れるしかない。
インフレ上昇と消費増税が重なれば、見かけ上の賃金は上がるかもしれないが実質賃金は低下する。
これからは「働いて豊かになる」時代ではなく、「働いても貧しくなる一方」の時代になるのである。
すでに多くの日本人の年収は、2013年の平均年収である409万円を割って300万円台が主流になっているのは国税局のデータでも明らかになっている。
問題はそれだけにとどまらない。
賃金が低下していく日本人を、さらに追い込む動きも日本の中で進行しているからだ。それが、終身雇用の廃止と年功序列の廃止、そして成果主義の導入というものである。
■貧しくなる方向で将来設計を立てなければならない
2014年9月26日、日立製作所は現行制度に残る年功序列を完全になくし、それを10月から実施するという発表をしている。つまり、完全なる成果主義に移行する。
成果主義というのは、「成果を出さない限り給料を上げない」「一部の人間の給料を上げて、他の人間の給料は下げる」というものである。
成果主義によって給料が上がる人が増えるのか、下がる人が増えるのかというと、もちろん下がる人が増えるのは当然のことだ。グローバル化によって給料が下がり、成果主義によってさらに給料が下がる。
これは、企業内でも格差を生み出し、エリート以外はみんな低賃金の側に突き落とす動きである。エリート以外はとことん蹴落とされる。
日本人は、どこまで貧しくなるのか。それはどこかの新興国に行って、そこの人たちがどのような暮らしをしているのか見てくればいい。彼らと同じ程度まで貧しくなっていく。
ちなみに、グローバル経済は、極端に貧しい人達を減らし、先進国の中流階級を貧しくするシステムだ。人類全体から見ると、ほとんどの国民が貧しいところで固定化される。
皮肉なことに、人類全体で見れば所得が均一になって、格差が是正される。貧しい方向で均一化されるのだ。
日本もグローバル化を取り入れて、企業経営もどんどんグローバル的な要素を取り入れているのだから、日本人だけが豊かなままであると考えるのはあまりにも楽観的すぎる。
楽観的に考えては駄目だ。エリートでないのであれば、貧しくなる方向で将来設計を立てなければならない。こういった事態は、ゆっくりと進んで目に見えないが、10年経つと確実に光景が変わっている。
日本人の貧困化は、まだ止まっていない。
むしろ、進んでいる。
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