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市場原理はほぼ無視/(C)日刊ゲンダイ
「1万8000円狙い」の見方も…危険すぎる官製相場の結末
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/153658
2014年9月26日 日刊ゲンダイ
あまりにもロコツな株価操縦だった――。25日、日経平均は年初来高値を更新する1万6374円(前日比206円高)で引けたが、市場関係者は、「相場のマグマが爆発して高値をつけたのではなく、操作された感が漂っていた」という。
25日は9月期の株主優待や配当金を得るための権利確定日。黙っていても「買い」が殺到し、株価は上昇する傾向にある。加えて、前日のNYダウが史上最高値に迫る水準だったことや、1ドル=109円台の円安が日経平均をグッと押し上げた。
「実は、それだけじゃありません。政府のPKO(株価維持策)が発動されたともっぱらでした。上昇の波を一段と加速させようと、公的資金による大量買いを実施したらしい」(証券アナリスト)
PKOが「株価下支え」ではなく、「株価をさらに押し上げる目的」で発動されたのだ。
「すべては消費税率を10%に引き上げるためでしょう。12月上旬に増税の可否を判断するとしていますが、GDPをはじめ経済指標は、ことごとく悪化しています。株高は増税実現の最後のとりでなのです」(株式評論家の倉多慎之助氏)
■狙いは07年7月相場
ある財務省高官は金融関係者との内輪の会合で、「日経平均1万8000円をヤル」と口にしたという。25日終値より1600円以上も高い水準だ。となると“官製相場”は一段と加速する。
「9月第2週までの売買動向をみると、信託銀行は7週連続の買い越しでした。これまで株価の上昇局面では、ほぼ売り越しだったので、珍しい現象です」(第一生命経済研究所エコノミストの藤代宏一氏)
信託経由で株を購入するのは、主にGPIFや国家公務員共済組合連合会(KKR)、日本郵政のかんぽ生命などだ。政府の“指導”で、さらに買い進むことになる。
「安倍首相の狙いは、07年7月につけた高値1万8261円だと睨んでいます」(倉多慎之助氏)
だが、歪んだ官製相場はいつまでも続かない。
「海外投資家は、市場原理を無視したイカサマ相場を見透かしています。いったん落ち始めたら、大量売りを仕掛けてくるかもしれません」(株式アナリストの黒岩泰氏)
官製相場の加速は、一時の株高を演出するだろうが、本当に怖いのはその後だ。
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