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円安の功罪、「いいとこ取り」で昨年末の高値は抜けたが…(会社四季報オンライン)
http://www.asyura2.com/14/hasan90/msg/552.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 9 月 22 日 18:19:06: igsppGRN/E9PQ
 

円安の功罪、「いいとこ取り」で昨年末の高値は抜けたが…
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140922-00010000-shikiho-biz
会社四季報オンライン 9月22日(月)18時0分配信


 先週は米FOMC(公開市場員会)の結果発表をきっかけに円安が大きく進み、日経平均は一気に昨年末の高値を抜いた。米国株も債券高にもかかわらず最高値を更新するなど大幅に上昇した。FOMC前は手仕舞い売りに押されていた日本市場でも素直に円安を好感する動きになった。

 米国での大型IPOの影響が多少は見られたものの「換金売り」は限られ、スコットランドの独立も否決されたことから地政学リスクがあえて取りざたされることもなかった。

■海外の懸念材料は薄れたが……
 これまで懸念されていた米FOMCのリスク=利上げリスクも「円安」という好材料に変わり、スコットランド問題が終息し、ウクライナ問題や中東問題も一服。中国の景気鈍化も懸念されたが、特に指標に反応することもなかった。

 高値を抜けたことで一気に買われてもよさそうなものだが、週明けの日本市場の反応は芳しいものではない。特に悪材料が出たわけではないが、円安一服となったことやソフトバンク株が大きく売られたことでいろいろな「好材料」に出尽くし感が出たということなのだろう。

 ただ、米国金利の上昇、日本では日銀のマイナス金利での国債買い入れなど金融緩和が続いており、円安傾向であることには変わりない。では、円安一服は「買い場」となるのだろうか?

 円安が一概に好材料かどうか、かつての輸出中心の産業構造から変化している現状では、実際に、直接的に円安の好影響がある企業はそれほど多くはない。実際に、海外から部品や材料を輸入している企業も多く、直接的に円安だからすべての銘柄が買われることはない。

 ここからは円安が進むと「円安メリット銘柄」が買われ、円安一服となってくると「円高メリット銘柄」で出遅れ感が強いもの、売られすぎたものが物色されるだろう。また、商品市況の悪化は見られるものの、円安効果として海外資産の見直しも行われれば、商社株なども割安感が強まってくるのではないだろうか。

■外国人から見た日本株
 直接的に為替の影響を指数に当てはめてみると、「ドルベース」で見た日経平均にはまだまだ上値余地もあることがわかる。円が安くなることで米国株式市場、たとえばダウ平均やS&P500指数などに比べて日経平均の出遅れ感が目立っているということだ。

 したがって、日銀や年金による買いが期待される日本株は外国人から見ると「割安」と映る可能性が高く、大きく円安に振れる場面では外国人の買いも大いに期待される。

 円安の効果は、実際に土地やマンションの売買にも見られており、円安が進めば進むほど海外からの不動産投資も増えてくるだろう。したがって、通常は「内需株」とされる不動産株なども「円安効果」があるといえるのかもしれない。

 海外からの投資という観点から見ると、円安メリットは大きく、また、円が安くなるリスクをヘッジするための「円キャリー取引」でさらに円安が進むという効果もありそうだ。ただ、一方で、円安が一服となる、あるいは円安を好感して十分に株が上昇してしまった後は、ちょっと円高に振れただけで一気に株が売られることも考えられる。

 ちなみに昨年末の日経平均をドルベースでみると約155ドルで、現在は150ドル弱という状況であり、まだまだ上値余地はある。しかし、ドルベースで安いからという理屈で、土地やマンションのように外国人がさらに日本株を買い進むかとなると疑問だ。

 市場全体として考えると「外国人が買うのであれば上がる」という期待は持てるが、逆にいったん円高に振れるとスパイラル的に一気に円高=株安が進むということになるのではないだろう。

 日経平均の当面のレンジはドルベースで考えると下値は1万5800円(145ドル)、上値は1万6350円(150ドル)と見られ、為替が1ドル=110円台定着となると1万6800円〜1万7000円(155ドル=昨年末の水準)という水準まで上昇となる。

<著者プロフィール>清水洋介:大和証券、マネックス証券、リテラ・クレア証券など経て、現在アルゴナビスでフィナンシャルコンシェルジュ

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

清水 洋介


 

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コメント
 
01. 2014年9月22日 22:58:59 : jXbiWWJBCA
日経平均急落も、安倍首相が消費増税を延期なら−ポーゼン氏 

  9月22日(ブルームバーグ):エコノミストのアダム・ポーゼン氏のワシントン事務所の壁には黒澤明監督の名作「七人の侍」(1954年)のポスターが掛けられている。
この記念の品はポーゼン氏の日本への愛着を物語る。学生時代に生まれたこの親日感情は、日本の経済問題に関する著作や政策当局者に助言するための来日といった同氏の経歴に表れている。2010年6月に発表した研究論文では、文化的・経済的分析を混ぜながら「七人の侍」が中央銀行当局者にもたらす教訓を指摘した。
こうした日本との結び付きやピーターソン国際経済研究所(PIIE)所長としての経歴は、安倍晋三首相の経済プログラムに対する海外投資家の熱狂が危うくなりかねないという同氏の警告に説得力を与える。
ポーゼン氏は先週のインタビューで、安倍首相が消費税率を10%に再び引き上げる計画を守らなければ心配だと語った。消費税率は4月に8%に引き上げられたが、再増税を行わない場合、海外投資家による日本株と円の投げ売りに備える必要があるという。
同氏は「安倍首相が引き上げの撤回や延期を決めたりすれば、株式相場の急落を招く現実のリスクを冒すことになる」と述べた。
海外投資家の忍耐力
安倍首相は公約した規制緩和への失望感が増す中、消費増税実行の是非を検討している。4月の増税の影響で日本経済は5年余りで最も急激な落ち込み を記録しており、年内の判断を前に首相をためらわせる要因となっている。
ただ増税延期となれば、15年にわたるデフレからの脱却と財政再建という2つの課題への安倍首相の取り組みを支持してきた海外投資家の忍耐力が試されることになると、ポーゼン氏は言う。
日本経済の将来には財政再建が不可欠だとの黒田東彦日銀総裁の発言に、ポーゼン氏も同意する。同氏は日経平均株価が2013年初め以降に50%余り上昇したのは「海外投資家がアベノミクスを当てにしたことが主な要因だ。財政問題に果敢に立ち向かわなければ、海外投資家に好感されなくなる」と指摘。それに続く円安でインフレ率が上昇すれば、安倍首相がてこ入れしたい実質所得に打撃を与える恐れがあると付け加えた。
原題:Nikkei Crash a Risk Seen by Posen If Abe Blinks on Tax-Rise Plan(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Simon Kennedy skennedy4@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Christopher Anstey canstey@bloomberg.net角田正美
更新日時: 2014/09/22 14:09 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NCA5IU6K50XZ01.html


02. 2014年9月23日 08:22:35 : jXbiWWJBCA
【第333回】 2014年9月22日 広瀬 隆雄
ドル高の背景にあるもの
【今回のまとめ】
1.米国経済は抜きん出て強い
2.政策金利引き上げへの技術的な下準備は整った
3.イールドカーブは5年のところが持ち上がっている
4.ドイツとの比較では、米国の利回り面での妙味がUPした
ドル高が続いている
先週、ドル/円が一時109円をつけました。これは2008年8月以来の高値です。そこで今回は、なぜドル高になっているのかを整理してみたいと思います。 
強いアメリカ経済
まず米国経済が他の先進国に比べて強いことを指摘する必要があります。下は先週発表された経済協力開発機構(OECD)による予想です。 

今年から来年にかけてのGDP成長では、米国が群を抜いていることがわかります。 
このような経済の好調は、堅調な内需によって支えられています。下は実質民間消費支出です。 

ここでもアメリカが際立っていることがわかると思います。 
FRBは、どうにでも動ける
米国連邦準備制度理事会(FRB)はこのような経済の立ち直りを見て、これまでの非常時の金利政策を改め、平常な金利政策へ移行してゆこうとしています。 
それは言い直せば量的緩和政策から脱却するということです。 
実際、債券買入れプログラム(QE)は、10月をもって終了します。 
これに加えて、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)では二つの重要な事がシグナルされました。 
第一番目のポイントは、FRBが次の金利政策に戻って行くにあたって、これまでの 量的緩和政策の後始末は、後回しで良いということがハッキリ表明されたということです。
それでは量的緩和政策の後始末とは、具体的に何を指すのでしょうか? 
それはFRBが市場に流動性を提供する過程で、債券類をどんどん買い込み、それがFRBの金庫に積み上がって在庫になっているという事を指します。普通に考えれば、この在庫をちゃんと処分してから、次の政策へ移行するのが筋だと思います。 
ところが FRBは「債券の在庫は、保有したままで構わない」という考え方を表明しました。債券には償還、つまり満期というものがあります。従ってずっと保有したままにしておけば、いずれ満期が来て、それはキャッシュに変わるわけです。そのように自然な成り行きに任せて在庫を徐々にキャッシュ化する方法は、時間がかかるけど、市場に債券を売り返す必要が無いので、需給関係を悪化させる懸念はありません。
これは債券、とりわけ長期債の保有者にとってはホッと胸をなでおろす発表です。 
次に現在、実質ゼロ金利となっているわけですが、今後の経済指標の動向によっては政策金利であるフェデラルファンズ・レートの引き上げが始まることがほのめかされました。 
今回のFOMCでは、その引き上げのタイミングに関しては、以前より遅くもなってないし、早くもなってない、つまり変更ナシだったのです。ただ 「データ次第で、急な対応が必要となったあかつきには、すぐ動けるように」具体的にどうフェデラルファンズ・レートを誘導してゆくのか、その技術的な手法が披露されました。そこではミューチャルファンド(=投信)とレポ契約するなどの方法で、政策金利を一定のレンジの中に収める意向であることが解説されたわけです。
するとFRBは、 クチでは「いままでとタイミングはなにも変わっていないし、考え方もかわっていない」と言いながら、利上げのための準備という点では、着々とそのステップの明快化を進めているわけです。

債券市場は、何を織り込んでいるのか?
そこで債券市場の参加者が考えていることを観察してみたいと思います。まず5年債の利回りを見ると最近の高値を更新しています。 

債券の利回りが上のチャートのように上昇するということは、逆に債券価格は売られていることを意味します。5年債は、フェデラルファンズ・レートの見通しに敏感ですので、これは債券の投資家が(いよいよフェデラルファンズ・レートが引き上げられ始めるぞ)という心の準備をしていることを示唆しています。 
ところが次に30年債利回りを見ると、こちらは高値を更新していません。 

これは二つの理由が考えられます。第一に上で述べたようにFRBは在庫になっている債券類を市場に売り返すことはしないと明言されたことで、需給関係に対する不安が払しょくされたことが挙げられます。 
という見通しに価格が左右されやすいです。 さらに30年債は長期でのインフレがどうなるか? 
この点については長期に渡って、低インフレの状態が続くということを引き続き債券の投資家が予想していることをこのチャートは示唆しているのです。 
ちなみに冒頭で紹介したOECDも、米国のGDPが他国より抜きん出て高いにもかかわらず、消費者物価指数は今後も安定的に推移するという予想を立てています。 

この結果、米国のイールドカーブ(利回り曲線)は1年前(青)と比べて5年のところが持ち上がり、逆に30年のところが下がるという絵になっているのです。 

いま為替は二国間の2年から5年の金利格差に敏感ですから、このへんが持ち上がる(=つまり利回り的に、その通貨の魅力が増す)ということは、その通貨が強含むことを意味するのです。 
下はドイツと米国の2年債利回りをグラフ化したものです。 

これを見ると  米国(ドル)の利回り面での魅力はUPし、ドイツ(ユーロ)の魅力は薄れていることがわかります。
これが最近のドル高の、理論面からの説明になります。 

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http://diamond.jp/articles/-/59508


03. 2014年9月23日 17:22:25 : vyxOjFrbuA

02. 2014年9月23日 08:22:35 : jXbiWWJBCA
【第333回】 2014年9月22日 広瀬 隆雄
ドル高の背景にあるもの
【今回のまとめ】
1.米国経済は抜きん出て強い
2.政策金利引き上げへの技術的な下準備は整った
3.イールドカーブは5年のところが持ち上がっている >

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