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8月の全国百貨店売上げ
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52651428.html
2014年09月20日 在野のアナリスト
やはり、北朝鮮は調査報告を先送りしてきました。菅官房長官の会見もみっともないことこの上なく、安倍外交の戦略性のなさ、を俄かに露呈した形です。あれだけ国内の期待を煽れば、当然北朝鮮とて高い見返りを要求する。しかも日本をテコに、中国の支援を受けられそうですから、尚更北朝鮮は焦る必要がなくなった。完全に安倍外交の敗北、拉致問題解決は困難になりました。
問題は、中国が北朝鮮への支援を解除する条件に、六カ国協議の復帰を求めていることです。欧米の制裁で、ガスの販路を中国に求める露国、接近する韓国、六カ国協議は日米が蚊帳の外、中国主導となることが鮮明です。日本だけが浮く、そんな懸念すら漂う状況となりました。
日本百貨店協会が発表した8月全国百貨店売上高、前年同月比0.3%減でした。台風など天候不順が原因、としますが、昨年と比べて8月の台風の発生件数は半分、集中豪雨はありましたが、これは理由が異なります。内訳をみると衣料品1.2%減、食料品0.6%減、美術・宝飾・貴金属4.2%減、化粧品4.1%増。6月4.6%減、7月2.5%減より、減少幅が低下しているという意見もありますが、この内訳からみると、消耗品の減少幅が縮んでいる。つまり、3月に駆け込みで買った分がなくなり、控えていた購入を再開した。それが山と谷を生んで化粧品などが伸びた、ということです。
衣料品や宝飾品は相変わらず伸びていないので、購買余力は右肩下がり、が正しい説明となります。月例経済報告で示された天候要因でもない。いい加減、こうしたウソで糊塗した説明はやめて、正しい報道をすべきですが、安倍政権では無理。それは政権発足当初から、巷間でも語られた「ムードを壊すな」という、意味不明な言論抑圧姿勢にも現れているためです。
そのムードが本当に正しいのか? つくられたものではないのか? という検証、反論すらさせず、否定的意見を「ムードを壊す」といって、封殺したことは21世紀型の国民統治手法に他なりません。スポーツでも同様、みんなで応援しなければ「なぜ?」と不思議そうに訊ねる。
別に、興味がない人はそれで構わないはずなのに、それを『悪』という空気でしばりました。
景気も「悪い」と言ってしまうことはムードを壊す。せっかく安倍ノミクスで盛り上がったのだから、と言って反論、批判は封じられます。しかし、そのムードが誤っていたら? 今のように実感なき景気回復、という小泉政権時代の二の舞になります。むしろ当時よりさらに悪化している。ムードに酔っていると、気づいたときには身ぐるみ剥がされているかもしれません。
外交も同様、北朝鮮との拉致解決が頓挫し、安倍外交の行き詰まりが露呈しました。地球儀外交どころか、北方領土も拉致問題も解決できない。喧伝されていたこと、ムードを壊さないようにしていても、実態はまったく異なるのです。かつて『空気が読めない』、KYと呼ばれた人物が、『空気を読めなくさせた』。それが「ムードを壊すな」という言葉です。言論抑圧された現代のことを、未来になって批判するとき『安黒時代』と呼ぶのかもしれません。安倍氏と黒田日銀総裁によって演出された、国民無視の経済政策が打たれた時代、国民の目を晦ます『暗黒』とかけてそう呼ばれるとしたら、今のうちから迷わないよう行動しておくことが大事なのでしょうね。
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