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ドル109円前半、損失確定の買い戻し巻き込み上昇
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0HE08L20140919
2014年 09月 19日 12:56 JST
[東京 19日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の109円前半だった。スコットランド独立の是非を問う住民投票の結果を待ちつつ108円後半でもみあいとなったが、仲値公示後には損失確定の買い戻しを巻き込んで6年ぶりに109円台に乗せた。
スコットランドの住民投票の結果をにらみ、朝方から「結果が判明するまで大きく動けない」(国内金融機関)との声が出ていた。週末のため利益確定やポジション調整の動きが出やすい地合いが意識されつつも、108円後半で底堅く推移。
仲値公示後には109円台に乗せ、損失確定の買い戻しを巻き込む形で一時109.45円まで上昇した。「目立った材料があったわけではないが、朝方から109円を目前に小動きとなっており、大台を試しやすい地合いだった」(外銀)との声が出ていた。
この局面では、パワー・リバース・デュアル・カレンシー債(PRCD債)に絡んだドル買い/円売りが観測された。PRDC債は、通常のクーポン・スワップにレバレッジをかけたものに円コールオプションを組み合わせて組成した債券で、ドル高局面では、「ヘッジのためのドル買い/円売りが発生する」(邦銀)という。
前日の海外時間には、ドルは円以外の主要通貨に対して軟調となった。先行き、ドル/円は110円辺りからはオプションバリアも出て上値が重くなりやすいとみられている。
ソシエテジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、円売り地合いは底辺で継続しており、海外勢もドルではなく円から相場を見るようになってきているとして「クロス円相場が盛り上がってきそうだ」(鈴木氏)と指摘している。
<ポンド強含み、スコットランド独立回避を織り込み>
ポンドは、対ドルで上げ幅を拡大した。スコットランドの住民投票で独立反対派が優勢との最初の開票速報結果が伝わると、一時1.6523ドルまで上昇。その後も強含んで推移している。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨ストラテジストの村田雅志氏は「ポンド/ドルは急落前の水準まで戻してきた。最終結果で反対派が勝利となれば、1.65ドル半ばぐらいまでは上値の余地はある」と指摘している。
その後は、金融市場の混乱が回避されることから従来の相場に戻り、年末に向けてポンドは、じり安の展開になりそうだという。利上げが中心テーマになり、金融引き締め方向の米英に対し、緩和を進める日欧という構図がベースになる。「ドル高基調の中で、ポンドはドルに負けるとしても、ユーロに負けるとは考えにくい」(村田氏)として、対ドルで1.60ドル付近にまでじり安となる可能性がある一方、対ユーロでは買われる方向だとの見方を示している。
<ECBの新長期オペ不調、QEの思惑出やすいとの見方>
前日海外時間には、欧州中央銀行(ECB)の1回目の「的を絞った長期資金供給オペ(TLTRO)」の供給額が市場予想を大きく下回ったが、ユーロの反応は限定的だった。TLTROの供給額が予想を下回ったことでバランスシートの拡大懸念が後退した一方、ECBが量的緩和(QE)などの追加措置を促すとの観測が台頭してユーロの上昇圧力が抑えられたもよう。
ECBは先行き2─3年でTLTROのほか、資産担保証券(ABS)やカバードボンドの購入を通じてバランスシートが2012年初頭の規模に戻るとの見通しを示している。みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏は、現在のバランスシートに1兆ユーロ規模の上乗せになるところ、とりわけ規模の大きいTLTROの1回目が不調だったことから「出だしとしては芳しくない。どこかで帳尻を合わせなければならなくなるため、QEに対する思惑が出やすくなる」と指摘している。
第1回TLTROの供給額は826億0200万ユーロ。市場は1330億ユーロが供給されると予想していた。
ドル/円JPY= ユーロ/ドルEUR= ユーロ/円EURJPY=
正午現在 109.20/22 1.2914/18 141.03/07
午前9時現在 108.80/82 1.2918/22 140.56/60
NY午後5時 108.67/69 1.2921/23 140.45/49
(平田紀之)
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