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ドル107円付近、FOMC間近に迫り調整ムード
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0HB07320140916
2014年 09月 16日 12:30 JST
[東京 16日 ロイター] - 正午のドル/円は、15日のニューヨーク市場午後5時時点に比べ小幅にドル安/円高の107円付近。米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催が目前に迫り、ポジション調整主導の相場展開となるなか、実需の売りも流入し、ドルの上値を重くした。
ドルは、早朝に付けた高値107.21円から、仲値公示を経て一時106.93円まで下落。投機筋は前週末までに、ドルのロング・ポジションをある程度圧縮しているとされるが、この日もイベント前の調整的なドル売りが散見された。
他方、107円台では実需の売りも流入しドルの上値を圧迫した。ただ、押し目買いのニーズも強く、「大きく下押しする環境ではない」(外銀)という。
甘利明経済再生担当相は閣議後の会見で、経済協力開発機構(OECD)が日本の成長率見通しを下方修正したことについて、消費税の反動減の回復が長引くという観点があると述べた。
他方、麻生太郎財務相は、日本の財政健全化の意志は為替・株・金利市場で評価されているとし、消費税の再増税と社会保障の充実が優先順位の一番と指摘。20日から開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議については、世界経済や金融規制が議論になるとの認識を示した。日本としてはアベノミクスの進展状況を説明すると語った。
為替市場は反応薄だった。
<利上げのペースは、タカ/ハトの観念外>
市場の最大の関心事は、16日からのFOMCで米連邦準備理事会(FRB)が、タカ派的またはハト派的、どちらのニュアンスを市場に伝達するかだ。
ただ、米国の利上げに関しては、単純にタカ派、ハト派では論じられないペースの問題があるとの指摘もある。
「米国の選択肢には、早めに利上げを開始して、あとは緩慢なペースで利上げをする方法と、ギリギリまで利上げの開始時期を遅らせ、あとはスピーディーに利上げをしているやり方がある」(国内エコノミスト)という。
前者は、「金融市場の安定を優先し、金融バブルの早めの抑制を目指すものだが、FRBが巨額の資産を抱える中での利上げとなるため、リバースレポや付利金利を使う形の利上げとなるだろう」(同)とみられる。
一方後者は、利上げに失敗して再びゼロ金利に戻ることを回避する策で、「低成長、低インフレが続いているので、行き過ぎたインフレになるリスクは小さいとの考えが背景となっている」(同)という。
<ユーロ>
ユーロは1.29ドル半ばを中心とする値動き。
前日の海外市場では1.2908ドルまで軟化したが、この日は戻り歩調。
前日のユーロ安の一因には、週末に発表された中国の一連の経済指標が弱い内容となったことで、リスクオフのユーロ売りが流入したことがあるという。
中国国家統計局が13日に発表した中国の鉱工業生産は、前年同月比6.9%増となり、伸び率は世界的な金融危機に見舞われた2008年以来約6年ぶりの低水準にとどまった。小売売上高や投資なども低迷した。
これを受け、UBSは中国の今年の成長率見通しを7.3%から7.2%に、バークレイズ・キャピタルは7.4%から7.2%に、INGは7.5%から7.4%に引き下げた。
一連の経済指標が軟調だったことで、中国人民銀行(中央銀行)に対する金融緩和の圧力が高まると予想される。ただ、エコノミストの間では、政府は当面は目的を絞った小規模な措置を推奨し、利下げなどの主だった緩和策の実施には消極姿勢を示すとの見方が出ている。
<英ポンド>
英ポンドは1.62ドル前半から半ばでの取引。
英ポンドは、スコットランドの独立問題に絡む不透明感から、前週一時1.6053ドルまで下落したが、足元ではいったん底打ちの様相を呈している。
英国のキャメロン首相は15日、訪問先のスコットランド・アバディーンで、18日の独立の是非を問う住民投票で独立に投票しないよう訴えた。
同首相は「住民投票で独立賛成が多数となれば、英連邦は分裂する」とし、独立が否決されれば、スコットランドに多くの権限が委譲されるとの考えを示した。
時事通信によれば、18日の英スコットランド独立の是非をめぐる住民投票は、最近の世論調査で独立賛成への支持が急増し、大接戦が見込まれるが、大手ブックメーカー(賭け屋)の予想では依然として「独立反対」に人気が集まっている。
ドル/円JPY= ユーロ/ドルEUR= ユーロ/円EURJPY=
正午現在 107.01/03 1.2948/52 138・57/61
午前9時現在 107.14/16 1.2937/41 138.62/66
NY午後5時 107.18/20 1.2939/41 138.67/71
(森佳子)
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