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ドル対円・ユーロの金利差は拡大
1ドル110円も? 早過ぎる上昇ペースの中、円高はどこまで進むか
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40433
2014年09月15日(月) 真壁 昭夫「通貨とファイナンスで読む世界経済」 現代ビジネス
足許の経済状況を見ると、ドルを押し上げる要因に事欠かない。米国の8月の小売売上高は前が月対比プラス0.6%となり、米国の個人消費は好調を維持している。それに伴い。連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が高まっている。
FRBの早期利上げ観測が盛り上がると、米国の長期金利にも上昇圧力がかかり易くなる。既に、10年物の米国債の流通利回りは2.5%を超えるレベルまで上がっている(9月12日現在)。金利の上昇圧力は、当該通貨を押し上げる有力なエネルギーになる。
一方、欧州中央銀行(ECB)や日銀は、今後も景気下支えのため追加緩和策を実施するとの見方が有力で、ドル対ユーロ・円の金利差はさらに拡大する可能性は高い。これからも基調としてドル高が続くと見る。
■為替ディーラーや投機筋の動向
ここ数週間の為替市場の動きを見ると、明らかに、為替ディーラーやヘッジファンなどがドル買い・円売り・ユーロ売りの持ち高(ポジション)を積み上げている。それは、シカゴの為替先物市場の取引状況からも読み取れる。
彼らから来るメールを見ても、「当面、ドル高で稼げる」というニュアンスが伝わってくる。ドルが上がったところで、一部のドル買い持ちポジションの利益確定を行いながら、ドルの押し目買いを続けている。
一方、彼らは、短期的なドル上昇のペースが気になっているようだ。ベテラン・ファンドマネジャーの一人は、「ドル上昇のスピードが速すぎることが懸念される」と指摘していた。恐らく、多くの市場参加者箱の感覚を共有するだろう。
■スピード調整とさらなる支援材料
ドル高進展のスピードが速すぎたことや、投機筋のポジションがドル買い持ち(ドル・ロング)が積み上がっていることを考えると、どこかでスピード調整がある可能性は高い。恐らく、小さな調整はいつ起きてもおかしくない状況だ。
もう一つ頭に入れておくべきポイントは、ヘッジファンドなどの投機筋がそろそろ決算を意識したオペレーションをすることだ。彼らは、基本的に3ヵ月に一度、勘定を仮締めするケースが多い。その時には、一旦、ポジションを縮小することも想定される。
そうした状況を考えると、短期的にドルが110円の壁を越えて上がり続けることは考え難い。110円の壁を越えてドルが上昇するためには、さらなるドル上昇の支援材料が顕在化する必要があるだろう。
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